完全版 いじめられている君へ いじめている君へ いじめを見ている君へ

制作 : 朝日新聞社 
  • 朝日新聞出版
3.73
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本棚登録 : 197
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510181

作品紹介・あらすじ

朝日新聞で連日、大反響をよんだ連載が一冊に。
読んで考えてください。家族や友達と話しあってください。
63人の著名人からの、命のメッセージ。
2006年の連載、新聞未掲載も含めた永久保存版。

感想・レビュー・書評

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  • するっと入ってしみじみくるもの、全く共感できないもの、無理やり書いただろうというもの、様々な意見が読めた。自分の場合「どういう」意見かというより「誰の」意見かということに作用されやすい10代だったので、身近な数少ない大人のいう事に振り回されたり無駄に(?)傷つきがちだった。大人(尊敬できる人を含む)のスタンスのバラツキが描かれたこういう本が欲しかった。大人だって全然仲良くなく偏って生きている、その中で尊敬できる人がどこかに見つけられれば良いんだということがこの本で今の10代に伝わればいいなと思う。

  • この夏と先の6年の時の連載を並べて、全然違いがわからない。新旧も感じられない。
    社会は、そっちの方面では全然進歩してないんだな。何をやっていたんだか。6年も。
    私自身いじめを受けたし、人を傷つけてしまったこともあるし、今も悩みがある。でも、人間生きてるだけで丸儲け、って知ってるから、なんとかやってる。がんばる。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「そっちの方面では全然進歩してない」
      そうですよね、何度も繰り返される痛ましい事件。どうしたら無くすコトふが出来るか考えなきゃ。
      自分を守る...
      「そっちの方面では全然進歩してない」
      そうですよね、何度も繰り返される痛ましい事件。どうしたら無くすコトふが出来るか考えなきゃ。
      自分を守るために、他人を蹴落とさなきゃならないって辛いよね。。。
      2012/11/08
  • 新聞に掲載されている頃から読んでいました。玉石混淆の感もありますが、やはりぐっときます。
    人と自分に優しい心の強い人になれたらいいね。

  •  とても読みやすい一冊。文章の形や量の制限もなく、それぞれが自分の書きたいように書いているのが伝わってくる。"いじめられている君へ"、"いじめている君へ"、"いじめを見ている君へ"、の三章で構成されている。「いじめについて真剣に考えよう」というメッセージが無意識に伝わってくるが、いじめに対してどう処すべきかは、読者に委ねられているのが良いと思う。
     全体を通して、各人の言っていることはざっくりと分けて、「戦うべき」と「逃げるべき」のどちらかに分かれる気がした。"いじめられている君"に関してはもちろん分かりやすく意見も半々だったが、"いじめを見ている君へ"は「次にいじめられるのは僕かもしれないと恐れる自分」と戦ってほしいという意見が多かったように思う。"いじめている君へ"の章では、「いじめをやめて欲しい」というメッセージは全員に共通していたが、そのいじめが発生してしまっている原因をそのいじめている本人の中の「弱い自分」に求めるか、それとも子供は大人の真似をする、という論理で「今の大人」に求めているかに違いがあった。後者はどちらかと言うと子供に「逃げ場」を作っている印象を受けた。
     私は全体を通して、例外はあったが、「逃げるべき」とか「あなたのせいではないよ」という意見に共感することが多かった。"いじめられている君へ"では、無理してその人たちと付き合う必要はないという意見に共感した(と言っても、それが難しいことも経験から分かるんだけども)。"いじめている君へ"に関しても、いじめの原因をその当人に帰結させても、何の解決にもならないし、理性で押さえつけようとした感性が爆発する結果を招くだけと思う。
     またこの本を読む前から思っていたことで、読んだ結果確信へ近づいたのが、いじめという現象が発生する原因を探ることはあまり意味のないことだな、ということ。いじめはすべきことではないと強く感じるけど、絶対に無くならないから。
     人間は不完全な生き物だから、群れるしかない。色んなものが便利になって理性の面では独立できる状態になったと思っても、感性的に独立することは無い。映画『In to the Wild』でも主人公は個としての幸せを追求し、最終的に"Happiness is real when shared"と結論付ける。だから人がコミュニティを完全に抜けて独立した存在になることは無いと思う。その中で気の合う人、合わない人が出てきて、合わない人がそのコミュニティから抜ける、というのは自然な現象だと思う。その(強い個人orコミュニティ)と気の合わない人が、そのコミュニティから距離を取られ、その距離の取り方が異常な方向に行くといじめが発生する(ような気がする)。
     問題なのは、その合わないコミュニティがあったときに、そこじゃないコミュニティに所属できるかだと思う。2人以上でコミュニティになるのだから、コミュニティは大きい必要はないし、学校の内部にある必要も無い。いじめが発生する原因よりも、自身と合わないコミュニティに居続けなければならない学校の閉鎖性に、問題があると思う。

  • はるな愛さんが、中学時代にあんなひどいいじめに遭っていたとは驚きました。
    美輪明宏さんの「いじめを見ている君」への厳しい説教には、拍手を贈りたいです。

    素晴らしい本なのに、近くの書店に置いていなかったのが残念。

    そして、大津の事件以来、世間の大人達が多くのメッセージを発信しているのに、学校という狭い空間の中にはなかなか届かないのか、
    その後も自殺する生徒が後を絶たないという事実に、苛立たしささえ覚えます。

  • いじめってなくならないと思う。それは差別だから。
    では、どうやって対処していくのかが重要になる。
    大人になってももっと陰惨ないじめはある。それを乗り越えられる力をつけるのが教育であり、子供の試練。
    どうやって乗り越えるなんて考えなくていい。ただ逃げればいいのだ。逃避。それが簡単。それは敗北ではない。アホらしい相手に付き合う必要がない自分が選んだ道。逃げるのではなく、相手にしないこと。安全保障論と同じ。敵対する必要がないやつらとは戦わない。堂々と逃げろ。日本を見ろ!世界からいじめられいることにも気がついてない。そしてそうやって逃げてばっかしいたから、誰もいじめなくなった。隣の国がちょっかい出してくるくらい。そんなものは無視。いじめなんてそんなもの。

  • 昔に比べて今のいじめは陰湿だと言われることも多々あるが
    当事者だったこともある自分の感覚からすると大差ない気がする。
    大人の力が今よりも強かったから最悪の結果にならずにすんでいただけだ。

    この本の中で『逃げろ』という意見が多かったのに驚いた。
    いじめられていた当時の自分に聞かせてやりたかった。
    学校なんて死にたくなるほど我慢してしがみつく場所じゃないんだよって。

    数ある大人の意見に混ざっていちばん説得力があったのが
    驚くべきことにはるかぜちゃんの文章だった。
    ここに寄稿してる人たちの中でもダントツに大人だ。生きてる年数に関係なく。

    美輪明宏さんが仰った『いじめは犯罪』という言葉がずしりときた。
    姜尚中さんの『家出のすすめ』は膝を打った。
    石田衣良さんの文章に現実を見せつけられてどんよりした。

    この本に編まれたメッセージが伝わるべきところにちゃんと届くことを願う。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「当時の自分に聞かせてやりたかった。」
      今の子にもシッカリ聞かせたいね。戦えないなら、負けが判っているなら、退くのは当然。勇気ある行動だと、...
      「当時の自分に聞かせてやりたかった。」
      今の子にもシッカリ聞かせたいね。戦えないなら、負けが判っているなら、退くのは当然。勇気ある行動だと、、、
      2013/05/02
  • 朝日新聞の特集コラムを纏めた本で、
    2007年刊『いじめられている君へいじめている君へ』に
    今夏の連載とデジタル版掲載分を合わせた完全版。
    様々なジャンルで活躍する著名人からのメッセージ集。
    薄い本だが重みがある。
    が、問題は被害者ではなく加害者の側にあるので、
    被害者の悩みを聞いて「いっとき凌げ」「取りあえず逃げろ」と伝えるだけでは
    解決に結びつかないと思う。
    どうにかしなきゃいけないのは「いじめている君」たちの方であり、
    しかも、そういう輩はこの手の本など、まず読まないだろうから。

  • 大津のいじめ問題以降朝日新聞で掲載されたものを読んでいました。
    特に、小学六年生のはるかぜちゃんの記事に考える事があったので改めて全ての投稿を読みました。
    いじめられている側、いじめている側、いじめをみている側へのメッセージが書かれています。
    本書にもありますが、どこの社会にもいじめはあります。そこでどう立ち回るかが大人になった今でも考えています。
    立場によってはきれいごとに聞こえる言葉もあるかもしれない、今は響かなくてもいつかまっすぐに届くだろうそんな言葉がたくさんあふれていた。
    働く人間のビジネス指南書としても◎

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「今は響かなくてもいつかまっすぐに届くだろう」
      唯々、肯くのみです。。。
      「今は響かなくてもいつかまっすぐに届くだろう」
      唯々、肯くのみです。。。
      2014/07/16
  • かつて私もいじめられていたので、ひとつひとつのメッセージが心に刺さった。
    今現在進行形でいじめの被害者・加害者に読んで欲しいけど…

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プロフィール

2005年朝日新聞社入社。総合プロデュース室・メディアディレクター。
週刊朝日記者として教育系記事等の執筆を担当した後、データ ベース事業部でデジタル商品企画開発に従事する。その後、新規事業部門「メディアラボ」で子ども向け教育サービス「朝日こどもニュース」を立ち上げた。
朝日新聞社のグループ企業との連携によって、新聞業にこだわらない子ども向けサービス開発を担当している。
『はじめての論理国語』シリーズの制作に携わりながら、多数の子ども向けワークショップ講師を務める。

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