完全版 いじめられている君へ

制作 : 朝日新聞社 
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 292
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510181

作品紹介・あらすじ

朝日新聞で連日、大反響をよんだ連載が一冊に。
読んで考えてください。家族や友達と話しあってください。
63人の著名人からの、命のメッセージ。
2006年の連載、新聞未掲載も含めた永久保存版。

感想・レビュー・書評

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  • 各分野で活躍されているあの人たちも、いじめに遭い、悩んだ日々があった。
    それぞれの戦い方、サバイバルの方法を紹介した新聞連載をまとめたもの。
    逃げろ、というものが多かった。
    周りに話して、というものも多かったけれど、それができたら困ってない、話せない子を狙い撃ちする現実を思った。
    はるな愛さんの、気づけない大人の一人としてごめんなさい、というのが印象に残った。また、ネットで有名になった春風さんの文章も。
    また、いじめは子どもの世界だけの話ではなく、大人になってもあるよ、と。
    人と違うから疎外感を覚えたり、疎外されたり。それを強みに、武器にして飛躍してきた人たちの言葉は、大人をも励ましてくれる。

  • するっと入ってしみじみくるもの、全く共感できないもの、無理やり書いただろうというもの、様々な意見が読めた。自分の場合「どういう」意見かというより「誰の」意見かということに作用されやすい10代だったので、身近な数少ない大人のいう事に振り回されたり無駄に(?)傷つきがちだった。大人(尊敬できる人を含む)のスタンスのバラツキが描かれたこういう本が欲しかった。大人だって全然仲良くなく偏って生きている、その中で尊敬できる人がどこかに見つけられれば良いんだということがこの本で今の10代に伝わればいいなと思う。

  • 広い世界で色々な考え方を知ること。それがいじめに関する捉え方を変えてくれる。狭い世界のことだけで悩み続けなくたっていいと気付かせてくれる本だった。
    一方で様々な見解が示されているため、子どもが読んだら困惑する部分もあるかもしれないと思った。
    色々な考えの色々な人がいることを知り、子どもも大人も自分が夢中になれる世界を見つけられたら世の中から悲しみが減るだろうと感じた。
    多くの著名人の中で、さかなクンが語っていた魚の世界の話が印象的だった。いじめに関わらず、広い世界に目を向けて想像力を持って生きていきたいと思った。

  • 子供が中学校に進学したときに、ふと図書館から借りて読んだ。
    自分が中学生時代1990年代は、いじめというよりも不良グループに絡まれたりしたら、厄介なトラブルとなっていた。ただし、限度というものを知っていた、と思う。人、地域にもよると思うが。
    この本の中には、深刻ないじめもあり、どうしてそうなったのか、簡単に一線を越えて死に追いやるのか、読んでいて理解できない状況があった。
    自分は、小さい時はのほほんと生きてきたが、人の心の闇は、小学生でも中学生でも持っていて、それらが悪い方に向かい条件が悪くなれば、最悪のケースになる可能性が出てくるということに気付かされた。

  • 今の状況が見えているひと、自分の時の状況から語っている人。今がわからない人も、わかってないし違っていることを認識している人、自分の投影で語る人。
    想像力とか。シンパシーとエンパシーのちがいとか。

  • 社会学者土井隆義さん。
    若い人の生きづらさの研究で、絆やつながりのが重視されすぎていることを思う、とのこと。

    絆やつながりも大切であるのは事実。でも同程度に、ひとり沈思黙考、周囲に合わせることなく孤独であってもいいという価値もしつかりと認められてほしい。

    「自立した人間」で満ち満ちている世界を見てみたい。


  • この夏と先の6年の時の連載を並べて、全然違いがわからない。新旧も感じられない。
    社会は、そっちの方面では全然進歩してないんだな。何をやっていたんだか。6年も。
    私自身いじめを受けたし、人を傷つけてしまったこともあるし、今も悩みがある。でも、人間生きてるだけで丸儲け、って知ってるから、なんとかやってる。がんばる。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「そっちの方面では全然進歩してない」
      そうですよね、何度も繰り返される痛ましい事件。どうしたら無くすコトふが出来るか考えなきゃ。
      自分を守る...
      「そっちの方面では全然進歩してない」
      そうですよね、何度も繰り返される痛ましい事件。どうしたら無くすコトふが出来るか考えなきゃ。
      自分を守るために、他人を蹴落とさなきゃならないって辛いよね。。。
      2012/11/08
  • 死ぬ事を、禁止します。が響いた。今死ぬことは未来の自分への責任を放棄する事と等しい。未来の自分の立場からすると過去の自分は生きて欲しいと必ず願うはずである

  • 63人の著名人からの、命のメッセージ。
    様々な、意見が、考え方が、ものの見方が、ある。その上で。パラパラめくってみるのもいいかもしれない。

  • 学校の道徳には良い本だと思う。
    ケンカは、まだ良いと思う。イジメは良くない。
    確実の一方的なイジメは10割イジメが悪いと思う。
    いつのまにか友達からかう事でイジメになる事もある。普通生きてきても難しい事だらけなのがこの本でわかった。
    個人的に思ったのは、
    毎回一方的なイジメてた人がイジメられたら、イジメてた人が10割悪いとは言えない。イジメをしたらそれの分償いをしなきゃいけないと思った。
    悪い事したらバチが当たると思っておいた方が良いと自分の学校の今までの雰囲気ではそうだった気がする。

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著者プロフィール

2005年朝日新聞社入社。総合プロデュース室・メディアディレクター。
週刊朝日記者として教育系記事等の執筆を担当した後、データ ベース事業部でデジタル商品企画開発に従事する。その後、新規事業部門「メディアラボ」で子ども向け教育サービス「朝日こどもニュース」を立ち上げた。
朝日新聞社のグループ企業との連携によって、新聞業にこだわらない子ども向けサービス開発を担当している。
『はじめての論理国語』シリーズの制作に携わりながら、多数の子ども向けワークショップ講師を務める。


「2017年 『これからの論理国語 小1~小2レベル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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