ことり

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 1795
レビュー : 295
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510228

感想・レビュー・書評

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  • こんな司書いないよー、という司書が登場します。物語は素晴らしいです。

  • 2016.9.13読了
    淡々とした文体で語られる、小鳥の小父さんとその兄のお話。静かに沈んでいく哀しみのようなものがある。

  • 相変わらず静謐な世界は素敵なのだが、どうにも周囲の人々が優しくなさすぎてアカン。

  • 孤独な中の静寂さに、暖かな鼓動がいつまでも小さく語りかける、奥深く心に余韻を残す。
    見事な結末に小川さんマジックを感じる作品。

  • 読了後、自然にはじめのページを開いていた。
    映画化されてほしいな。

  • ブログに感想載せました。もしよかったら…
    http://blog.goo.ne.jp/luar_28/e/034e80ba8741b9d82c8cb915d6015070

  • 数頁進めると引き込まれる…"結界"の様なこの世界観。慎ましくも対比する、"ことりの園"の鳴き声と研ぎ澄まされた静寂・孤独、、そして清らかさが突き抜けた♪。

  • 博士の愛した数式を読んだのが、小川氏の著作を読んだ最初である。
    静謐で透明感のある中でもどこか温かく、下地に澄んだ冷たい水が流れているような雰囲気を感じる。

    本作も静かで淡々とした空気が流れているのは同じだ。
    ただ個人的には、あまり救いを感じられなかった。
    愛されている母親に比べて父親があまりにも離れたところに追いやられ
    少々気の毒にも感じたし
    新しい幼稚園の園長のやり方も随分だなと思った。
    ただ耐えてただただ尽くして、それを本人は損だと思っていなさそうであはるのだが
    自分としてはもう少しおじさんには報われて欲しかった。

    狭い世界を巡る物語の閉塞感に押しつぶされそうで、
    正直読み進めるのが疲れてしまう部分もあった。
    目白を逃されてしまった人たちはひどく迷惑しただろうし
    司書の人は一体どう思っていたのかとも思ったし
    自分は主人公に全く肩入れ出来なかったので、
    ラストもいまひとつ納得出来ないままあっさりと終わってしまった印象だった。

  • お兄さんが姿を見せると競って歌を披露していたという小鳥たち、自分に与えられた喉で精一杯の歌を歌う小鳥たち。この兄弟にとって、ことりの歌は天からの贈り物だったんじゃないのかな。生きにくい人生の中で、それでも一瞬人と通じあえることの切なさや、ていねいに生きることの素晴らしさをおしえてくれる静謐な物語。窓の外のことりの声、私も聞きわけられたらな。

  • 寂しい、という言葉はやはり切り離せない。けれど、そこに鳥の声がある限り決して孤独ではなかった。
    小さくて、シンプルで、慈愛に満ちた、ある意味完璧に幸福な人生を過ごした小鳥の小父さんの物語。

    お兄さんの形にあわせたフェンスのへこみ。
    長い年月をかけて廃墟のバードテーブルとなってやっと力強い生を感じさせた父親の姿。
    終盤のメジロとの交流。
    それらの表現が、とても優しくて愛しい。

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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