宿神 第三巻

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 93
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510235

作品紹介・あらすじ

「これからゆく道は、修羅の道じゃ」西行はついに高野山入りを決意し、清盛は朝廷内の権力闘争に乗じて覇権を握ろうと画策する-。朝廷、源平入り乱れた大乱勃発!著者会心の大河伝奇絵巻、動天の第三巻。

感想・レビュー・書評

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  • 平清盛と西行。西行は高野山に登り、清盛は氏の長者となり権力に一歩一歩近付いていく。そして保元の乱の始まり。

  • 伝奇的なことは減りぎみで、西行ストーリーと並行して色々な政治的な動きなどが中心だが、それはそれでかなり面白い。特に後半に保元の乱が始まり興奮度あがる。日本三大怨霊と言われる崇徳天皇、脇役ながら非常に気になる存在。本著では西行は待賢門院璋子との関係のみで描かれるが、実は鳥羽法皇とも関係があったんではなかろうか、と私的にはおもう。本書1巻冒頭部分でも美しい白拍子が男装しているかのような色白で唇赤い男だと描かれているが、当時の常識的にそれだけ美しければ男女もれなくお声がかかっただろうし、天皇に口説かれたら拒否権無かったろうし。”こよひこそ思ひ知らるれ浅からぬ君にちぎりのある身なりけり”ストレートにそういうことかと考えさせられてしまいます。

  • (図)

  • 保元の乱あたりの話になってきます。

  • 4巻ですから、この3巻目はまさに転なのでしょう。動きましたね。もちろん、乱が起これば多くのものが変わっていくのですが、「因果」というものを深く深く感じさせる3巻目でありました。
    崇徳院と西行のつながり、というよりも、崇徳院への西行の思いがこんなによく表されているなんて……。この思いがあっての雨月物語なんだなあ、保元の乱への人物の思いの錯綜が印象的。
    鎮西八郎為朝、彼を主人公に一作、書いてもらえたらどんなに楽しいことでしょう。
    「歌」の引用がよく生きています。
    もちろん、すぐに4巻目、読みます。
    (「九安元年」と一箇所、出てくるのは誤植ですよね。でも、作品の良さには何の瑕にもなっていません)

  • いよいよ歴史が動いてきた。

  • 清盛と西行、なんだか大河ドラマの主人公としてふさわしかったのは実は西行であったのでは無いかと思わせる傑作ですが、文献からのそのままの写しが多すぎて、なんだか少し損した気分になったのは、私が古文が嫌いだからでしょうか

  • 鰍との再会が、、
    悲しい思い出に、、

    保元の乱勃発で清盛が暗躍いたします。

  • 鰍の死。
    保元の乱のいきさつ。
    清盛の勢いなどが綴られる。

  • 宿神も第三巻。どうやら読み進めるにつれてわかってきたけど、「宿神」自体はそれほど深い意味をなさないのではないかということ。少なくともこの三巻目ではほとんど役立ってない。「翁」と同じく、魔多羅神、後戸の神が出てくるが、獏さんの思う神の系譜をただ載せたいだけではないかと感じる。第四巻目では白峰が出てくるだろうからそこでは重要な意味を持つのかも知れんが…
    鰍が玉藻として殺され、西行はその弔いを果たす。やがて保元の乱の一大絵巻へと突入する。鳥羽法皇と崇徳上皇との確執に、藤原摂家の争い、やがて源平を巻き込んだ騒乱へ。怪童為朝が躍動したが敗れ、やがて再び清盛は台頭し、源義朝と競い合うことになってゆく。
    第四巻を乞うご期待!・・・

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著者プロフィール

1951年、小田原生まれ。「上弦の月を喰べる獅子」で第10回日本SF大賞を受賞、「神々の山嶺」で第11回柴田練三郎賞を受賞。平成11年4月朝日新聞に「陰陽師(おんみょうじ)」を連載、陰陽道ブームの火付け役となる。著書に「魔獣狩り」シリーズ、「闇狩り師」シリーズなど。

「2018年 『バロルの晩餐会 ハロウィンと五つの謎々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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