無名の虎

  • 朝日新聞出版 (2012年11月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784022510259

みんなの感想まとめ

人が成し遂げたことよりも、成し遂げようとしたことの重要性が描かれた物語が展開されます。主人公の雨宮軍兵衛は、合戦での負傷によって出世の道を絶たれながらも、信玄堤の築造に挑む姿が印象的です。物語は地味な...

感想・レビュー・書評

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  • 人は何をなしたかより、何をなそうとしたか。
    打ちひしがれた雨宮軍兵衛を鼓舞する信玄公の言葉が心に響く。存亡の危機にあるリーダーとはかくあるべし。

  • 2020.2.25完了
    無名の虎とはよく言ったもので、いや無理やり最後にこじつけた感もないことはないけれど、こんな方々たくさんいただろうなと思う。
    話しとしては可もなく不可もなくといったところ。

  • 合戦での負傷で出世の道を絶たれた武士が川除普請奉行として信玄堤を築き上げる物語。
    地味な話かと思ったが、物語は躍動感にあふれ、登場人物たちはいきいきとした魅力に富んで、途中で止められなくなって一気読みした。
    何度も洪水にみまわれて田畑や家を失い、凶作で苦しむ上に賦役で男手を取られる村は疲弊するばかり。そんな環境でもたくましく生きる女子衆おおらかな色気に目を奪われる。
    信玄公の信濃攻めを横糸に、治水の20年をあざやかに語って感動的だった。

  • この時代の小説を最近よく読むが、戦とはまた違った趣向で面白く感じられたが。しかし、作中の月日があっという間に進行していくため、内容に関しては今一つといったところ。

  • いわゆる甲斐の武田信玄が築かせた信玄堤を作った武士の話し。戦国時代、出世するためには戦で名を上げるしかないのだが、戦で片腕が動かなくなり氾濫する河の堤防を造る役目を与えられた男が、徐々にやる気をだしていく感じがサラリーマン社会みたいで面白い。しかし、個人的にはサラリーマン辞めてしまったので、もひとつ入り込めなかったかな。

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著者プロフィール

仁志耕一郎(にし・こういちろう)
'55年富山県生まれ。東京造形大学卒業。広告制作や広告代理店勤務を経て、その後執筆に専念。'12年『玉兎の望』で第7回小説現代長編新人賞を受賞。『無名の虎』で第4回朝日時代小説大賞を受賞。同二作で第2回歴史時代作家クラブ賞新人賞も受賞。他の著書に『玉繭の道』『松姫はゆく』『とんぼさま』。

「2015年 『家康の遺言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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