ひとたまりもない日本 根拠なき「楽観論」への全反論
- 朝日新聞出版 (2013年1月22日発売)
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感想 : 27件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784022510341
みんなの感想まとめ
経済の現状に対する鋭い視点が光る一冊で、特に円高不況や日本の破綻に関する主張が衝撃的です。著者は、円安誘導により日本が再生する可能性を示唆し、IMFの介入後に競争力が復活するシナリオを描いています。こ...
感想・レビュー・書評
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■書名 ひとたまりもない日本 根拠なき「楽観論」への全反論
藤巻健史 / 朝日新聞出版 / 本 / 2013年01月22日 / Amazonで見る ¥ 1,260
■全体的な感想
この本は最近のフジマキ本の中ではベストではないかと思える出来映えです。
主義主張としては、昔から変わらず、日本の不況は為替がおかしく、円高不況である。
この一点突破である。
それに加えて、この本では円安誘導して日本は立ち直れるといういつもの主張ではなく、なんと「日本破綻」である。
これは衝撃的な話ではあるが、著者は、破綻後にIMFが入ってきて、日本は極端な円安になり再度、競争力が復活する。
これは結局は、現時点の年金世代の資産をゼロリセットする効果を出すもので、若年層にとっては数年つらい時期があったとしても、こちらの方が良いということ。
例えるならば、GMがチャプターイレブンを申請し、年金の大幅カットを実行して再生したというようなイメージ。
日本の場合60歳以上の既得権益者、農家、医者等のグループが票の力をバックに問題の先送りを要請し、力のない政治家がそれを受け入れてしまっている。
1票の格差問題も突き詰めると、都会の票が軽視され、相対的に年齢の高い人が多い地方の人の票の重みが最大5倍にもなっているということ。
結局は政治では日本は変われないのであろうか。
そんな残念感が残る本ではありますが、今後のシナリオの一つとしてアタマに入れるべきものだと思います。
少なくとも、外貨資産(米国株ETF等)を保有して、個人でもできるリスクヘッジをしなければと思い、着手します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
言ってることは正しいと思う。
こーゆー人が日銀総裁になってみたら、日本経済は面白くなるのかな。でももうこれ以上の円安は限界だろうから、残すはハイパーインフレーションしかないということか。 -
相変わらず円安とハイパーインフレを説く論調。円安に関しては当たった部分もある。だがこの先も円安が続くとは思えない。
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目新しいことはあまりなかった…
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著者の主張は一貫している。ようやく著者がかねてより主張してきた円安がやってきたが、時既に遅しという。日本再生の前に来る、円安と金利上昇に備えるべきである。また、藤巻氏は福島原発事故の発生を見て、原発の再稼動には断固反対の立場となった。理由は簡単で一度事故が起これば取り返しのつかない事態となるのではリスクが大き過ぎるというものだ。電気料値上げなど将来の子孫たちへの危険を考えれば、払うべきものであるという。一流の金融マンであるからリスクとリターンの考えは、極めて合理的である。金融の世界で生きていくには、どのくらいのリスクであれば許容できるかを、直ちに理解できなければ即死だからだ。
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信じるか信じないかは人それぞれですが、私はこの手の意見については知っておいた方がよいと思っています。不安をあおっているだけ、という意見もありますが、知った上で楽観的にいるのと、知らずに楽観的にいるのとでは、天と地の差があると思います。
経済や投資について全く知らない人には厳しい本かもしれませんが、ある程度興味がある方なら、読んでおいて損はないと思います。 -
これぞ、藤巻流
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著者は、元モルガン銀行東京支店長で、かつて「伝説のトレーダー」と呼ばれた現参議院議員(日本維新の会)。
この本における著者の主張をボク的に端的に表現すると次のようになる。
著者は、量的緩和には反対している。日銀のバランスシートは49.6兆円(1991年)→153.7兆円(2012年10月末)と3倍までに膨張し、量的緩和は既に十分すぎるくわいやったのにも関わらず効果がなかったことを根拠に、これ以上の緩和は無意味でありるばかりか、日銀の信用失墜を加速させハイパーインフレが起こると主張。
CPIを基準とするインフレ目標には反対しており、資産価格を基準として資産価格を上げることに集中すべきという考え。そのためには、税制の変更と円安誘導が重要と説く。
円安政策を支持しており、円安により企業の国際競争力が向上すると主張。また、円高は観光業、農業等にもダメージを与えよくないよ考えている。
小さい政府を支持。
今後仮に企業収益の向上や、消費税増税で税収がUPしても、金利上昇に伴う支払利息でその多くが消費され、財政再建は無理と考えている(そもそもプライマリーバランスは大幅赤字だ)。
現在の日本の財政赤字は深刻で、もうなにやっても手遅れの段階と認識していて、円暴落→財政破綻→IMF管理下→大幅円安(ハイパーインフレ)からの企業業績回復、株価上昇、税収アップ、財政赤字解消、就職市場好転、年金問題解決というストーリーを夢想している。
ボクのような一般ピープルを対象として書かれた書籍であるためだろうか、定量的議論に乏しく、いいことも書いてあると思うんだけど、説得力に欠ける(これはなにもこの著者に限ったことではないけど)。また、円安政策を支持していて、円の信用失墜がそれを実現してくれると考えているようだ。金融緩和が意味ないと主張していることから、貨幣数量説には否定的のようだ。
それにつけても、開いた世界の話をしてる割には、結論の正否はどうあれちょっと思いつき感で一杯だなと思いました。 -
この本を読む前に読んだのが「リフレはヤバい」なので、まさに主張するところは正反対です。相変わらずの藤巻節でキャラクターが全面に出た文章ですが、主張しているところは極端な円安指向ですが、もうすでに時期遅しで間に合わない、日本は財政破綻してガラガラポンしてその後に日本は再生するということを言っています。素人向けに書いているので難しいことではなく手を変え品を変え、でも言っていることは同じなのですが、たまに実践を積んだプロでないとわからない(学者でもたぶんわからない)ようなことも出てきて、そのへんにすごさを感じます。実際にガラガラポンになるのかどうかはわかりませんが、これを読むと外貨資産の比率を高めておかなければならないという気にさせられます。
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相変わらずの藤巻節で面白い。
ハイパー・インフレ論については、彼の見方に賛同できる。
その藤巻さんが政治家になったので、今後が非常に楽しみ。 -
★2013年7月1日読了『ひとたまりもない日本』 藤巻健史著 評価B+
前から彼の円安論には、注目していたが、改めて彼の論拠を確認。
日々マスコミで言い古されているさまざまな俗説を論破。日本が立ち直るためのインフレ理論は、金融緩和方法を除けばアベノミクスに近いが、その過激さは際立つ。
最たるものは、マイナス金利論か?(銀行に金を預けると金利を払うという発想の転換)それによって、日本国内にあふれて、国の借金を穴埋めしている高齢者の預金を海外へ移し、円安にしようという理論は、なかなか面白い。
そして、彼の指摘する国の大借金の大きさは、容易なことでは解消できず、それは子、孫の代への我々の借金であり、それはいずれ必ず破たんするというロジック。これまでも、現在も各国では財政赤字を減らすために緊縮財政を志向する政策が中心だが、もう日本の借金はそのような段階を越して、一旦はハイパーインフレで破たんするしか道はないのではないかと藤巻氏は危惧する。しかし、それによって、日本の若い人々への大きな負担はゼロクリアできない。と指摘する。
過激で突飛に聞こえる彼の理論は、日本の未来を思うと傾聴に値すると考えた。ぜひ一読を薦めます。 -
私は金融の素人ですが、ユーモアも交えた解説で、とても楽しく読めました。また、金融リテラシーは大切だなーと痛感しました。お勉強せねば!
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いやー。立派な人だ。
トキタマ 話題となっている人なので、
読んで見たいと思って、読んだ。
本の形式は、品がないというか、カストリザッシ的。
スポーツ新聞のプロレス(ちょっと古いか)の記事のようだ。
1950年生まれというから、同じ世代で、言葉づくりが、若いですね。
コラムが、自虐ネタをうまく使って、
説明しようとする苦心が涙ぐましい。
家庭内暴露というか、私小説の域が出ないのが、日本人的。
自説を、間違っていよう関係なく、堂々と語るのは。
ぶれないことを自慢しているので、『円安』を主張する人ですね。
しかし、どうやったら円安になるのか?
その説明がない。
金融緩和をすることが、円安になることとつながらない。
藤巻健史に言わせると、1ドル 100円では、
円安になっていない感じだ。
しかし、円安は、見事に、トヨタの利益をあげさせた。
2012年度の予算案をみても、税収が、42.3兆円で、国債が44.2兆円。
おそるべき、日本国は借金経営。
そして、累積赤字が、983兆円。
日本の経済が末期的な症状の中で、それを救うのは、円安だ。
というシンプルな提案は、意外と納得できるから不思議だ。 -
「ガラガラポン」なんて望んじゃいないが、あり得る話。
ようやく円も100円まで回復したが、まだまだ円高と言っていいだろう。
筆者は円高が諸悪の根源と説く。
あとマイナス金利の話も興味深かった。 -
マイナス金利を推奨している。
米国企業の発表は全て純利益ベース。ダウ30社は純利益で1兆円以上ある。
米国の活力が失われないのは自己責任の名の下に何でもやらせてくれるから。ハワイでの四輪駆動で爆走する荒地ツアーで実感した。
景気が良いときは円高、悪いときは円安が良い。バブル崩壊後景気はずっと悪いので円安が良い。
TPPで農業の関税撤廃に反対するくらいなら円安を要求したほうが大きい。 -
たしかに載っている内容の結論は、著者の他の本と同様かもしれないが、それは話している内容にブレがないと私は受け取る。結論は同じでも、そこまでのプロセスは時代背景を考慮して刷新されていて、やはり多くの気付きを得ることができる。この書はどちらかと言うと「あとがき」で著者自身が明記しているように、万人に分かりやすいトーンで書かれている。つぎは「あとがき」でも推奨されていた、『藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義』をじっくりと読んでみたい。購入。
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2013.3.18終了
国債、為替についての自分の考え方に一石を投じてくれた
今の状況からして、インフレは目前の危機のように思う
資産運用について改めて考え直さなければならない -
先日、藤巻さんの『日本大沈没』を読んで考えさせられたので、本屋で2冊目を手にして読んでみた。日本経済が大きな分岐点にいるのは日々の肌感覚をもっているのだが、なにせ経済の知識がボクにはない。だから、いろいろな本を読んでみるだけだ。
論調は『日本大沈没』と変わらない。
・多くの人が信じている日本国債が絶対に大丈夫なわけがない。いまの日本の財政事情は水を入れたコップがテーブルの端から半分出ているようなもの。小さな振動でもテーブルからおちてしまう状態だということに、皆は気付いていない。テーブルからコトンと落ちるのが明日なのか、5年後なのかはトリガーが何になるかだけだが、藤巻さん自身はかなり早い時期だと思っている。
・983兆円の借金を抱えてしまった国は、少しでも金利が上がると利息支払いの原資を得るために、さらに国債を発行する。これは国家レベルのねずみ講だ。ねずみ講はすべてのお金を吸収しつくすまで続くわけではない。どこかで誰かが、その継続性に疑問をもった段階で崩壊する。これがガラガラポンのトリガーになりうる。
・日本経済がこの20年間不振だったのは円安が大きな原因。貨幣に関係した変数であるデフレや円高にある。これはエール大学の浜田宏一先生も支持していること。
・ただし、いかんせん日本財政の累積赤字は現在は983兆円。(10年前はこの1/3)。 とてつもなく大きい借金となっている。したがい、財政破綻(=ガラガラポン)が起こるだろう。
・ガラガラポンがおこったとき、日本人はしばらくの間、かなり苦しい生活を経験することになる。このとき可能性として高いのはハイパーインフレなので、いままで貯めた資産価値は実質失われ、円預金もなしに等しくなる。だから、外貨資産を購入することを薦める。
・ただ、残念ながらガラガラポンは、世界経済には大きな影響を与えないであろう。なぜなら、世界経済に対する日本経済の地位が大幅に下落していることと、日本国際の92%を日本人が保有しているから。海外機関投資家は、直接的なダメージは受けない。「勝手にこければ」というところ。だから、ガラガラポンのあとはIMFが入ってくると思う。
・ガラガラポンのあとは、本来あるべき大幅円安で日本は再生するはず。
・経済の発展は、やはり国民生活のレベルをあげるために必要なこと。ガラガラポンがあったあとに、苦しい生活を強いられることで初めて「経済成長が重要なのだ」と気が付くはず。景気がわるいときは生活レベルを維持するだけでやっとだが、景気が良くなることで人生の選択肢が主体的に選べるようになる。「経済は発展しなくてもよい」などとは言ってはいけない。
ボクには、まだまだ判断しかねる部分があるけど、自信満々に語る藤巻さんの文章に背中を押される気持ちがした。他の本も読んでみよう。
政治じゃ変わらないのか。この日本は。そういう気もした。 -
金融緩和は既に十分過ぎる程行っているのでこれ以上の量的緩和はハイパーインフレになると説きインフレターゲティングを否定するも円高を阻止してデフレ脱却を推し進めよと提言する。
日本の財政問題に多大な危機感を抱き国債の暴落を予想する。基本的な思想は米国共和党であり、小さな政府、株主資本主義の徹底を訴え、日本の税制・社会保障を社会主義の再配分政策であるとして切り捨てる。
マイナス金利などのユニークアイディアや金融の技術的側面などとても面白いネタも豊富ではあるが、インフレを論じる場合でも失業率に言及することなく株式や不動産の価格に終始するところが、金融屋さんらしいところです。
著者プロフィール
藤巻健史の作品
