闇の虹水晶

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.66
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本棚登録 : 207
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510358

作品紹介・あらすじ

一世代に一人だけ現れるという、「創石師」のナイトゥル。人の感情を靄に見て両手のひらに包めば石を創ることができるという稀有な魔力を持ちながら、隣の部族の侵攻によって、家族や婚約者、血族のすべてを失い、恨みや憎しみといった感情までも奪われ、敵のために自らの命を削ってその力を使う日々を送っていた。だが、闇色に七色の虹をちりばめた水晶を手にした日から、その運命は急激にまわりはじめる-。

感想・レビュー・書評

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  • あれ、表紙がいつもと違う。
    めくってみて、地図がいつもと違う。

    少し読んでみて漸く、いつもの魔導師シリーズとは違う世界のお話なことに
    気づきました、また魔導師だと思ってたのに意外!
    もしかしたらどこかでつながっていくのかもしれないけれど、出版社も違うみたい。
    刊行スピードが速く、この方の頭の中には、どれだけの世界がつまっているのやら。

    一族を下タフ族に皆殺しにされ、今は下タフ族の長の家で世話になる身の
    ナイトゥルは、今やぺらぺらの感情しか残されていなかった。
    仇の下で生かされながら、生きる目的もなく、ただ命じられるままに、
    金持ちの道楽のために石を創るだけの日々。
    しかし東の小国が次々と領土を広げ、下タフ族の栄華も危うくなる。
    ナイトゥルはそんな中で、運命に翻弄されながらも自分を取り戻していく。

    今回の主人公は、魔導師ではなく、ひとの感情の靄から宝石を創りだす「創石師」。
    ときに傷を癒し、激情を和らげる。
    写本師や魔導師に続く,また不思議な力が新たに出てきた。

    相変わらずのテンポの良さと,引き込まれる世界観。
    今回、時間軸は一定なのだと思っていたら、最後に少し驚く展開もあり。
    でも、やはり話の中心は、歴史の流れではなく、人間模様にあったような。
    ひとつよくわからなかったのは、呪いの点だけど…
    まぁいいか、と読み飛ばしてしまった。

    こちらの世界もまた広がっていくのだろうか。楽しみだ。

  • これまた面白い、創石師という感情やら性質、穢から石を創る人の話。竜やら魔女やら人の心を吸う王様とかもでてきてかなり賑やか。イヤラしい人も出てくるが主人公はちゃんとエエ人に支えられハッピーエンドで読了感爽やか。

  • mixiにレビューしました

  • 主人公は亡国の王子。しかも人の意識から宝石を作り出す『創石師』という特殊能力者……何という萌えキャラでしょう(笑)
    キャラのせいだけじゃなく、プチミステリ仕立てなあたりも含め、面白かったです。

  • 図書館で。シリーズなようなシリーズで無いような。今市子さんの表紙なので借りてびっくりした。今までがもっとこう、おとなしめな表紙だったので。

    人の思いや感情を石にすることができる創石師という存在が面白いし、彼の世の中捨ててるんだか捨ててないんだかな生き方や態度も面白い。積極的に物事に関わるわけではないけれども大局を動かすのが彼、ってのが面白いなあ。塩の魔女の嫉妬も恨みも呪いも何のその、なんとなくポジティブな感じのする主人公なのでそれなりに幸せに生きていけそうなので良かったね、という感じでしょうか。後はグリフォンが可愛いなあ~
    面白かったです。

  • 今市子の表紙で、なんだか内容と合ってない雰囲気。
    中身は著作の他の作品より軽めなカラリと読める。私は好きだな。ラストも安心した!って思った。

  • 2014.10.13

  • 清濁合わせ呑む毅さ。



    だとしても、ドリューの明るさは見習うべき。

  • あ、これ≪オーリエラント≫シリーズとは別物なのね。
    ≪オーリエラント≫はローマ帝国をモデルにしたと思われるコンスル帝国が軸になった世界観だけど、この作品はアレクサンドロス大王あたりがモデルかな。ちょっとカエサルも入ってるっぽいけど。

  • あいかわらず石やら星やら光やらを駆使した
    心の描写が美しい。
    これだけでひとつの世界。

    手を伸ばし、固め、ころりとできあがる石。
    うーん、創石師かあ。
    乾石さん、またまた素敵な職業(?)つくってくれたなあ。

    お話としては、闇の~とかに比べるとちょっと密度が
    足りない、とゆーか、少々物足りなさもあるような気もするのだが、
    でもやっぱ好き。
    ナイトゥルが視ていたものが、もうひと世代過去だった、と分かったところで、そーくるかあっと。
    てっきり、未来を変えるのかと。
    なるほどねー、王の死はもうあったことだったのかあ。
    いやーやられた。

    ライハイル王側からの、物語もおもしろそうだよなー。
    陰謀あり、友情あり、そしておっかない(?)保護者、
    彼女のキャラクターが聞いてるだけで魅力的で是非
    会ってみたいものだ。

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著者プロフィール

山形県生まれ、在住。山形大学卒業。1999年教育総研ファンタジー大賞受賞。2011年刊行の『夜の写本師』が話題になる。著作に『魔道師の月』『太陽の石』『ディアスと月の誓約』など。優れたハイファンタジーの書き手として知られている。

「2015年 『双頭の蜥蜴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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