レバ刺しの丸かじり (丸かじりシリーズ35)

  • 朝日新聞出版
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510389

感想・レビュー・書評

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  • もう何年続いているのだろう、このシリーズは。
    東海林さだお氏の食い物エッセイシリーズ。
    相変わらず、目の付け所が面白い。
    今回は、特にもう二度と食べられなくなってしまったレバ刺しについてのエッセイが三本も収録されている。
    氏もよほど残念だったのであろう。
    あの独特の食感と味わいを持ったレバ刺しは、日本では2012年6月30日を持って消滅してしまった。
    なんとも無念である。
    どこぞの焼き肉店がつまらないミスでの死亡事件さえ起こさなければ、まだまだ永遠に続いていたであろう、比類なき魅力を持った食べ物、レバ刺し。
    この本で東海林氏が提案しているように、ふぐと同じように免許制にして復活させてほしいものである。
    ああ、懐かしきレバ刺しよ。何とかもう一度出会えないものだろうか。

  • 内容紹介
    「丸かじりシリーズ」第35弾。秀逸な観察眼が今回も冴えわたる!
    ――とナルト、ナルトは/シラスおろしの法則/おかめうどんのカマボコ/蕎麦のズルズル/納豆ジャニーズ論/刺し身を味噌で/鮟鱇を尊敬す/ニュースタイルお節/今、牛乳スタンドは/塩鮭をほぐして売ってもいいのかッ/お吸い物の地位は?/塩むすび復活す/妻という字にゃ勝てやせぬ/君よ知るや春雨の素性/雪見酒の法則/干しぶどうの堂々/カマスの立場/焙じ茶をめぐる冒険/「12球団弁当」の問題点/フライフルコースを望む/恋しきレバ刺し様/お~いラー油/餃子の七不思議/行ってきましたスカイツリー/柿の種誕生物語/レバ刺しはこのまま消えてもいいのかッ……。

  • 596.04

  • アンパンに続いてもう1冊。なんというか、心の平安を求めて読みました(笑)

  • 丸かじりシリーズ35で1200円~読み終えて印象深いのは,やっぱりレバ刺し,そしてレバ刺しのまがい物。後は,プロ野球弁当1500円の広島・もみじ饅頭,スカイツリーのしイカ,蜜柑,鰺フライ,カマス,焼き解し鮭缶,ぶどうパン,ベーコン,伸び~る食い物,雪見酒・・・くらいかな~食い物のエッセイって永久不滅だなぁ

  • まだまだ休暇気分が抜けず固い内容の本は体が受け付けない様子なので、通勤時に楽に読めるという定番・東海林さだおの「丸かじり」シリーズ最新刊だ。

    このシリーズに関しては国民的エッセイ、エッセイ界の寅さんとも称される(って、今私がここで思いついたのだが)もので、その出来や内容については何も言うべきことがないのが当然である。

    が、しかぁしである。本作においてはとっておきのお宝情報が含まれているのである。それはあの「元祖浪花屋・柿の種」の誕生秘話に激しく迫るのだ。

    時は大正末期、米所、越後は長岡出身で煎餅屋を営む今井與三郎とその妻さきの物語。おっちょこちょいなのか、慌てものなのか、それともがさつなのかは判らないが妻さきのちょっとした行いが柿の種を生んだというのだ。

    だがこれ以上、秘密をここで明かすわけには行かない。詳しい経緯は本書を読んでのお楽しみだ。

著者プロフィール

東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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