iPS細胞大革命 ―ノーベル賞 山中伸弥教授は世界をどう変えるか―

制作 : 朝日新聞科学医療部 
  • 朝日新聞出版 (2012年12月7日発売)
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  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510518

作品紹介・あらすじ

長年の取材の集大成「21世紀最大の偉業」がおどろくほどよくわかる!生命科学は、医療は、暮らしはどう変わる?科学記者が「夢」の最前線をレポート。

iPS細胞大革命 ―ノーベル賞 山中伸弥教授は世界をどう変えるか―の感想・レビュー・書評

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  • 理系に弱いわたしの能力で読める本として適当だと思う。教授の佇まい(?)のファンなので少しは勉強しようと手に取った。

    難しい記述はたくさんあったが、この研究の意味を理解することができた。科学者が皆、山中教授のような心を持って研究してくれたなら、未来は明るいと思うが・・・

    あの清廉なる雰囲気からは想像もできないバイタリティーと体力と決意に圧倒され、涙すら出た。このような理系の本でこんなに感動し、興味深く読めるとは意外。ⅰPS細胞はしかし、手塚治虫先生が最初じゃないか?という新たなる(?)発見もして愉しかった。

  • 黄禹錫、小保方さんと、この周辺の本を続けて読んだので、まともな研究のことをちゃんと知りたくなって。
    タイトルで感じた不安が的中した。山中教授の生い立ちとか、スピーチとか、ユーモアとか、おめでとうございますとかそういう話にボリュームを割いており、肝心のiPS細胞や山中教授の研究内容については薄っぺら。素人は興味がないだろうと思っているのか、あるいは朝日新聞の科学医療部とやらがこの程度なのか。毎日新聞の「捏造の科学者」は書き手がちゃんと科学の勉強しているという印象を受けたが、ずいぶん差がある。

  • 世界における山中さんを知る IPS細胞大革命

    こちらは以前ご紹介した山中先生ご自身が書かれた本
    (「京都の作り方」でiPS細胞の概念がすっと入る 山中伸弥先生に、
    人生とiPSについて聞いてみた)
    とセットで読んで頂きたい本ですね。

    第Ⅰ章は、山中先生ご自身で書かれた本と似ているエピソード
    なのですが、
    第Ⅱ章が生物学の発見、進化の歴史と、その中で山中先生の仕事は
    なぜノーベル章受章に至ったのか。
    同時受賞となったガードン氏も山中さんも、衝撃的な発見で、
    周りの研究者からありえないと言われ、
    それを一つ一つ反論を退け、その価値を確かなものに、
    現時点でもしている技術だということ。

    第Ⅲ章からⅤ章にかけ、今後の課題、未来について述べられており、
    iPS細胞についての概要を掴むのに最適な一冊かな、と思います。

    第Ⅲ章の倫理的課題、という項目において、

    「それでも、そう遠くない将来、ともに不妊症で精子をつくれない男性と、卵子をつくれない女性が、それぞれの皮膚の細胞をもとに、たがいの遺伝情報を引き継ぐ子どもをつくるといったケースが現実になるかもしれない。」

    と書かれていたのですが、技術的に男性同士、女性同士の遺伝情報を引き継ぐ子どもをつくることも可能になる日も近いんだろうな、と
    思いました。そうなったときの倫理的問題をどう対処していくのか。
    そんなことも気になりました。

  • ちょっと内容が薄すぎた。
    違う本も読まねば。

  • 先に「山中伸弥先生に人生とiPS細胞について聞いてみた」を読みましたが、そちらを読んでからこちらを読んで良かったです。内容が良くわかります。
    先の本は、iPS細胞というものはどういうものか、どういう経緯で発見されたのかということと山中先生個人の来歴が良くわかりますが、こちらはさらに研究自体の難点や各国の状況、知的所有権の問題など周辺事情についての理解が深まります。
    最終章にiPS細胞についてのお二方のインタビューがありますが、そのお話がまた大変興味深いです。

    山中先生はもちろんとても素晴らしいですが、誰か一人突出していると言うことではなく、iPS細胞に関わる全ての研究者、学者さん方のたゆまぬ努力がどれほど素晴らしいのか、大事であるのかということも伝わってきます。

  • 昨年(2013)山中氏がノーベル賞を受賞されました、田中氏が受賞された時もそうでしたが、今回の受賞も私は感動しました。若い研究者がノーベル賞を受賞することで、いま学生で理系人気が少しずつ出てきていることに良い影響を与えてほしいものです。

    受賞報道がなされてから巷には多くの iPS関連の書籍が並んでいますが、今回はじめてそれに関する本を読んで、iPS細胞の将来性や iPS細胞の命名のいわれなどを知りました。山中氏はまだ若く、これから研究を続けて、多くの人がその素晴らしさを実感することができる製品開発まで目途づけをして欲しいと思います。

    特に面白かったのは、田中氏もそうだったように、重要なデータを得ることになったキッカケは、いわゆる本来のやり方とは異なる方法を、本来の方法に加えて行ったことにあった点でした。

    彼の研究は野田政権においても認められていたようですが、安倍政権も彼の業績の素晴らしさを理解した上で必要な援助をしてほしいものです。またノーベル賞を受賞したという理由で予算を付けるのは容易だと思いますが、彼と同レベルの研究をしているだろう多くの有望な研究に対しても必要な援助ができるように努力していただきたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・さまざまな細胞になる能力をもつ iPS細胞(人工多能性幹細胞)をマウスでつくったと、2006.8に発表してから6年余り、異例の早さでの受賞は成果がいかに衝撃的だったかを示している(p3)

    ・たった1つの受精卵から複雑な生物が形作られていく「発生」と「分化」の仕組みの謎を解き明かすことは人類の長年の夢であった、それを解く具体的な鍵である山中因子と呼ばれる4種類の遺伝子を世界で初めて見つけた(p4)

    ・ノーベル医学生理学賞の授賞理由は、「ふつうの細胞がさまざまな細胞になる能力をもつ状態に初期化できることを発見した」というもの(p5)

    ・人間の胚からではなく、大人の皮膚や血液細胞などの体細胞を初期化することによって、ES細胞のような幹細胞をつくることが目標であった(p18)

    ・覚えてから2時間以内が一番忘れやすいので、復習するならこの時間で、この効果は12時間続く(p41)

    ・山中氏は神戸大学でラグビーに打ち込んでいた(p45)

    ・プレゼンで大事なことは、「目線をスクリーンにばかり向けない」「レーザーポインタを振り回さずに1カ所に止めて説明」すること(p61)

    ・人間の体を形作る細胞は60兆個あり、さまざまな働きを持った細胞の種類は200以上あるが、これらはたった1個の受精卵が分裂して増えたもの(p67)

    ・町工場を一人で始めて、大きな会社に育てていく場合、最初は授業員に役割分担がないが、徐々に専門の社員になる、そのときに全員が全ての情報を持つ必要はなく、自分の持ち場のことだけを知っていればよい、体の細胞も同じこと(p69)

    ・人間の遺伝子はおよそ3万種類くらいある、全ての細胞核の中にその設計図を集めた本のようなものがあるが、分化するに従って、不必要なページはのり付けされて開かなくなる(p75)

    ・24個の遺伝子を1個ずついれた実験以外に、全部入れたものもつくった、それにだけES細胞ににた細胞ができた成功例となった(p86)

    2013年2月3日作成

  • 【新刊情報】iPS細胞大革命 491.1/ア http://tinyurl.com/az275re iPS細胞の発見はいかに世界を驚かせたか。山中伸弥教授はどのようにそれを実現したのか。なぜ、彼にはできたのか…。朝日新聞科学医療部記者が「21世紀最大の偉業」に迫る。 #安城

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