失われた近代を求めてII 自然主義と呼ばれたもの達 (失われた近代を求めて 2)

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  • 朝日新聞出版
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510549

作品紹介・あらすじ

【文芸/評論】島崎藤村『破戒』、田山花袋『蒲団』から私小説へ。日本の「自然主義」は「言えない秘密」を抱える男達の物語だった。それがいつしか「事実」を告白する小説へと変貌する。外、藤村、独歩の書き方を通して、自然主義の本質に迫る橋本流近代文学論。

感想・レビュー・書評

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  • 分類されたものがその仕分けに拠って不都合であっても「分けられた」という事実があれば秩序を生み、それを軸に時代は進む。

    もしそれを不自由に思う人間がいれば、その人はしつこく混沌を観察しなくてはいけない。その作業はとても手間のかかることだ。その行為はもう終わった事だと周囲は考えているから何を今更?とバカにされる。だからもしその疑問が正しいと確信あったとしても誰もやりたがらない。
    そんな面倒なことをコツコツと地道に行う著者は流石、橋本治。きっと本人はいたって当たり前の仕事をしていると思っているでしょうが。

    歴史的価値はわかるが実用的でない狭い視野で描いた地図でも地図は地図と惰性に任せていつまでも使っている文学者に鉄槌を加える本。

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著者プロフィール

1948年、東京生まれ。イラストレイターを経て、77年小説『桃尻娘』を発表。『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を受賞。著書多数。

「2018年 『おいぼれハムレット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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