負けを生かす技術

  • 朝日新聞出版 (2013年4月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784022510808

みんなの感想まとめ

自己の価値観や人生観を見つめ直すことがテーマの本書は、著者の体験を通じて、勝利条件を設定し、それ以外を手放す重要性を説いています。多くの読者が共感するのは、海外生活がもたらす視野の広がりや、自己理解の...

感想・レビュー・書評

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  • 共感できる箇所が多数。為末さんの価値観は、日本を出たことによって生まれ変わったのではないかと思う。自分も、日本を出てから幸せに対する価値観がガラリと変わり、そこから人生観も変わった。子どもたちには可能であれば一度は海外生活をすることを勧めている。そういう子じゃないと日本は変えられない。

  • ・自分なりのゴール、目的=勝利条件を設定すること。
    ・その勝利条件以外は全て捨て去ること。


    ・自分はいったい何者なのか、自分は本来どういう性格、体格、運命に生まれて来たのか。そういったことを無視した人生戦略に、実は極めてミスが多い気がする。

    ・人間は合理的ではない。夢中でいられた時間が最大の価値。


    ・志をうまく見つけられていない人へのヒントは、自分がいいなと思う瞬間を集めておくこと。

    ・ダメなものはダメと烙印を押されることはある意味幸せなことで、次のチャレンジへ進める。

    ・何かを学ぶときに、まず実践してから基本に立ち返ることで、実戦と基本のつながりがわかる。


    ・数字を設定して頑張ること。

    ・ダメなものはダメと諦めて次に行くこと。

  • 本書を読むと著者は醒めてるように思えるが、リアリストなんだと思う。自身の体験から出てきた言葉はとても誠実に感じた。生き方の参考になる。

  • もう10年くらいたつんじゃなかろうか。為末大の著書を読んでみたいとずっと思っていた(のに読まずに10年くらいたっちゃったんだけど)。書評か何かで紹介されていて、アスリートらしくない頭の柔らかさがあり、それなりの理論だったところとか文章のうまさを備えているのだろうという期待をもっていた。
    このたびたまたまこの本を見かけついでに読んでみたわけだけど……、ちょっと期待していたのとは違ったみたい。自分の思いをつぶやきのように綴っている感じかな。そのバックボーンにはアスリートとしての日々や人生から吸収したり感じとったりしたものが反映されているようなんだけど、もうちょっと理論だった内容も期待していた身としては残念だった。
    それから、この本がどうというわけじゃないんだけど、自分が最近知りたい方向には沿っていないと思った。最近とみに何かを目指して頑張らないといけないのだろうかと思っていて、そういうのって自分の人生をある程度コントロールできたり、一つことに注力して生きている人ならではのものであり、マニッシュな感じがしているきょうこの頃。ライフイベントに応じて生き方が左右されやすい(日本の)女性だったり、あるいは地域や経済状況によってもままならない人生というか、目の前に現れた道を歩むしかない人もいると思う。また、それを楽しんで生きられる人もいると思う。そういう人が糧にできる物事の考え方をいまは知りたいと思っているんだけど、本書に限らずそういう本はなかなかなさそう。

  • ー本当の失敗や敗北とは、転倒したという結果ではない。転倒したまま起き上がらないこと。それさえ意識できれば、覚悟たる失敗というのは、存在しないのではないか。
    ー勝ち続けられる人生なんて、ありえない。
    ー無視してはいけない失敗だと認識すれば、その負けや失敗としっかり向き合う。大きな理由のない失敗は無視したっていい。
    ーたまたまの成功で、後に自分を大いに苦しめてしまう成功だって、実際にはある。
    ーピンチに直面すると、色々なものが大きく変化する。それが成長を加速させる。その意味では、いかに上手にピンチを作るか、危機的状況をいかに自ら意識していくか、僕は腐心することになった。危機を招き入れることは簡単ではなかったが、少なくとも、ピンチや危機的状況が全くない選択をする限り、ある段階以上の成長はないと確信していた。ピンチや危機をいかに上手に人生に散りばめるか。

    ー勝利条件の設定
    世の中や社会が作った条件でなく、自分の勝負はここだと自分で決められる人、決断できるのが強さだ。

    ー日本人はそもそもいい人になりたがり過ぎる
    ー人の期待をどう裏切り、がっかりさせることを小出しにしていくか

    ー職業は手段
    自分は世の中をこんなふうにしたい。世の中とこんな接点を持ちたい。こんな風に世の中に貢献したい。そのための手段として職業を選択する
    ー志はある程度具体的になっていた方がいい
    志を見つけるには自分が「いいな」と思う瞬間を見つけること
    ー将来の選択肢が増えそうなポジションというものを、いつも意識しておく
    =高い学歴を経ておくという考え方
    →社会に出てからも同じ。常に幅広い選択肢がある状況に自分を常に置けているかどうか。そのための努力を行えているかどうか。

  • 世の中には、大学に行かないと就けない職業があるからだ。もっと言えば、一流の大学に行かなければ、就けない職業だってある。

  • 為末さんの書いていることには、激しく共感する。
    考えていることをここまできちんと言語化できているところが、私なんかとは違うところだな。
    道を極めるには、その道をとことん追求するよりも、人生レベル、自然法則レベルで広い視野で考えていくことが重要、と再認識。

  • スポーツ

  • 陸上ハードル選手 為末大選手の著作。

    挫折しながら、世界陸上で銅メダル獲得した選手生活。

    その中で気づいたことを平易な文書でつづってある。

    名言がたくさんある。

  • 名著

  • 負けを生かす技術 2013/4/19
    著:為末 大

    著書は、2001年のエドモントン世界選手権において
    男子400mハードル日本人初の銅メダルを獲得。05年経る資金世界選手権にて、再び銅メダルを獲得。トラック種目で2つのメダル獲得は日本人初。12年に現役引退を表明。

    勝ちや成功の裏側には、多くの負けや失敗が潜んでいるのだ。もっと言えば多くの負けや失敗とうまく付き合うことで、勝ちや成功を手に入れてきたとも言える。

    そもそも、負けや失敗とは何なのか。どのように向き合えばいいのか。さらには、勝利や成功とは何か。そこからきちんと整理ができているか。これを改めて考えているのが本書である。

    本書は以下の8章から構成されている。
    ①負けを恐れるな
    ②勝利条件を設定せよ
    ③強い自分を作る
    ④勝つヒントを知る
    ⑤自分を生かす選択
    ⑥日常を整える
    ⑦お金に人生を賭けるな
    ⑧小さな幸せをこそ求めよ

    負けや失敗は怖い。
    負けたくないし、失敗したくない。
    しかし、勝ちや成功だけを続けているよりは、負けたり、勝ったり、失敗したり、成功したりを組み合わせることにより人としての成長やより大きな成功を勝ち得ることができるように思う。

    負けのくやしさがあるからこその勝ちの喜び。
    失敗から得ることも多い。

    負けながら成長し
    勝ちながら成長し
    失敗しながら成長し
    成功しながら成長できる。
    そんな人生をおくりたい。

  • チャレンジして、できそうか否かの体感を育む

  • 勝負の世界で学んだ、才能の不公平な世界でのあり方、頑張り方を冷静に書いている

  • 陸上の400mハードルの世界大会で2度の銅メダルを獲得された
    「走る哲学者」こと為末大さんによる、スランプの考え方、
    メンタルの整え方、どういう気持ちの姿勢がいいか、
    期待との付き合い方、などなどについての
    人生に役立つ論考エッセイです。
    僕の場合は、ボウリングへの取り組み方にも役立ちそう。
    (ボウリングには最近、復帰しました)

    同世代だし、言葉遣いがわかりやすいのもあって、
    すごく共感を覚えるのが多いです。
    そしてその共感以上のものも、
    この本から感じられたり教えられたりします。
    徹底した現実主義の立場からの言葉ばかりです。
    この本を読むと、どれだけ自分は現実に対して
    薄ぼんやりしていたんだろうと気付かされるところも
    多々ありました。
    為末さんが現役時代から考えたり感じたりしていたことを
    言語化してくれててウソがなくて考え抜いてある。
    それでわかりやすい。

    ただ、ちょっと気になる点もあります。
    とくに最終章ですが、
    勉強を頑張っていい大学にはいるのは、
    そうじゃなければ一流の企業に入れないということがあるからだ、
    という答えを為末さんは書いていますが、
    それはちょっと、彼らしくない枠にハマりすぎの考え方だと思いました。
    現実的という観点からいえば、彼らしい現実主義なのですが、
    そこはそんなことのために勉強をするのではない、
    と多くの人は感じるのではないかな。
    人の役に立てるため、助けになれるため、
    自分のやりたいことを増やしたり深くしたりするため、
    知的好奇心のために勉強するのが本当なのではないか。

    それと、ブレないことを人生においてもよしとするところも
    少し安直なのではないかと思いました。
    たしかに、競争社会、とくにスポーツなどの厳しい競争の世界においては、
    それは必要なんだと納得できますが、
    ふつうの社会はいつも戦争ではないし、
    競争を常に意識していてはぎすぎすしてしまうと思います。
    ブレない正義ほどたちの悪いものもないでしょう。
    正義同士でぶつかって争うことになりますからね、
    争うのならスポーツだけでやってくれと思うでしょう?
    そんなわけで、何事に対しても、ブレないことをよしとするのは、
    いまの人間の成熟度からしたら無理なのではないかな。
    自制心が強い人であれば、ブレない考えなんかがあっても引っ込めて、
    譲歩できたりするとは思うのですけど。
    でも、心から譲歩するというのはブレですよね。
    頭だけで醒めた感じで譲歩するのは、自制だけかもしれない。
    前者は詩的だし、後者は散文的です。
    違う言いかたをすれば、
    前者は共同体的だし、後者は抗争体的です。

    と、まぁ、批判ぽい事を書きましたが、本書の分量でいえば
    ほんのちょっとのところが気になったというだけで、
    良い点が山ほどばかりか、溢れんばかりの本です。
    きっと為末さんの頭の中には思索したものがはちきれんばかりに
    入っているのでしょう。
    僕が「あっ」と感じた一番のところは、自分のストーリーを考えて、
    自分の文脈に合うか合わないかで選択していく、というところでした。
    自分のストーリーという、客観的に、それも伝記のように自分を
    捉えてみるという視点は無かったですね。
    そうやって見えてくる自分の姿って、きっとそれまで考えているよりも
    ずっと自分らしいものなんだと思います。

    警句というか、アフォリズムに溢れています。
    そういうところは太字になっていますが、
    ほんとうに響く言葉でした。
    きっと本書でいっていることを突き詰めると、
    「自助」と「利他」にもなるでしょう。
    そこを具体的に考えを深めていったのが本書です。
    多くの人の役に立つ本だと思います。

  • 日本人が持っている、とにかく継続することが大事という固定概念が持つ危うさを指摘し、
    負けを受け入れることでその後歩む道を選ぶヒントを与えてくれる。

    「諦める力」とセットでどうぞ。

  • さすが為末大の本。心に響く言葉が誰よりも多い。迷った時、繰り返し読みたい。

  • 為末さんの本は、むやみに励ましたり、成功を鼓舞するわけではなく自然体ですんなり心にしみてきます。チームに所属することなく、一人で考え続けた人の達観のような感じです。
    人に惑わされることなく、自分の人生を生き抜くことの大切さを教えてくれる一冊です。

  • 負けたら、努力の量を増やすより、努力の方向性を考えたほうが良いと思うんだが、日本人はほんとに苦労するのが大好き。「足りね~んだよ」は体育会の口癖。足りないのは頭。

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著者プロフィール

1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2021年12月現在)。現在は執筆活動、会社経営を行なう。Deportare Partners代表。新豊洲Brilliaランニングスタジアム館長。YouTube為末大学(Tamesue Academy)を運営。国連ユニタール親善大使。主な著作に『Winning Alone』(プレジデント社)、『走る哲学』(扶桑社新書)、『諦める力』(プレジデント社、小学館文庫プレジデントセレクト)など。

「2022年 『Unlearn(アンラーン) 人生100年時代の新しい「学び」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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