負けを生かす技術

著者 : 為末大
  • 朝日新聞出版 (2013年4月19日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510808

作品紹介

C0030【社会科学/社会科学総記】負けや失敗を避けるあまりに失うものがある。勝敗が生活に直結する過酷な世界で、25年間のアスリート人生を終えた〝走る哲学者″が語る生き方。急増する「周囲からの評価に過敏になって萎縮する若いビジネスパーソン」に贈る一冊。

負けを生かす技術の感想・レビュー・書評

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  • 名著

  • 負けを生かす技術 2013/4/19
    著:為末 大

    著書は、2001年のエドモントン世界選手権において
    男子400mハードル日本人初の銅メダルを獲得。05年経る資金世界選手権にて、再び銅メダルを獲得。トラック種目で2つのメダル獲得は日本人初。12年に現役引退を表明。

    勝ちや成功の裏側には、多くの負けや失敗が潜んでいるのだ。もっと言えば多くの負けや失敗とうまく付き合うことで、勝ちや成功を手に入れてきたとも言える。

    そもそも、負けや失敗とは何なのか。どのように向き合えばいいのか。さらには、勝利や成功とは何か。そこからきちんと整理ができているか。これを改めて考えているのが本書である。

    本書は以下の8章から構成されている。
    ①負けを恐れるな
    ②勝利条件を設定せよ
    ③強い自分を作る
    ④勝つヒントを知る
    ⑤自分を生かす選択
    ⑥日常を整える
    ⑦お金に人生を賭けるな
    ⑧小さな幸せをこそ求めよ

    負けや失敗は怖い。
    負けたくないし、失敗したくない。
    しかし、勝ちや成功だけを続けているよりは、負けたり、勝ったり、失敗したり、成功したりを組み合わせることにより人としての成長やより大きな成功を勝ち得ることができるように思う。

    負けのくやしさがあるからこその勝ちの喜び。
    失敗から得ることも多い。

    負けながら成長し
    勝ちながら成長し
    失敗しながら成長し
    成功しながら成長できる。
    そんな人生をおくりたい。

  • チャレンジして、できそうか否かの体感を育む

  • 勝負の世界で学んだ、才能の不公平な世界でのあり方、頑張り方を冷静に書いている

  • 同世代だし、言葉遣いがわかりやすいのもあって、すごく共感を覚えるのが多いです。そしてその共感以上のものも、この本から感じられたり教えられたりします。徹底した現実主義の立場からの言葉ばかりです。この本を読むと、どれだけ自分は現実に対して薄ぼんやりしていたんだろうと気付かされるところも多々ありました。為末さんが現役時代から考えたり感じたりしていたことを言語化してくれててウソがなくて考え抜いてある。それでわかりやすい。
    ただ、ちょっと気になる点もあります。とくに最終章ですが、勉強を頑張っていい大学にはいるのは、そうじゃなければ一流の企業に入れないということがあるからだ、という答えを為末さんは書いていますが、それはちょっと、彼らしくない枠にハマりすぎの考え方だと思いました。現実的という観点からいえば、彼らしい現実主義なのですが、そこはそんなことのために勉強をするのではない、と多くの人は感じるのではないかな。人の役に立てるため、助けになれるため、自分のやりたいことを増やしたり深くしたりするため、知的好奇心のために勉強するのが本当なのではないか。それと、ブレないことを人生においてもよしとするところも少し安直なのではないかと思いました。たしかに、競争社会、とくにスポーツなどの厳しい競争の世界においては、それは必要なんだと納得できますが、ふつうの社会はいつも戦争ではないし、競争を常に意識していてはぎすぎすしてしまうと思います。ブレない正義ほどたちの悪いものもないでしょう。正義同士でぶつかって争うことになりますからね、争うのならスポーツだけでやってくれと思うでしょう?そんなわけで、何事に対しても、ブレないことをよしとするのは、いまの人間の成熟度からしたら無理なのではないかな。自制心が強い人であれば、ブレない考えなんかがあっても引っ込めて、譲歩できたりするとは思うのですけど。でも、心から譲歩するというのはブレですよね。頭だけで醒めた感じで譲歩するのは、自制だけかもしれない。前者は詩的だし、後者は散文的です。違う言いかたをすれば、前者は共同体的だし、後者は抗争体的です。
    と、まぁ、批判ぽい事を書きましたが、本書の分量でいえばほんのちょっとのところが気になったというだけで、良い点が山ほどばかりか、溢れんばかりの本です。きっと為末さんの頭の中には思索したものがはちきれんばかりに入っているのでしょう。僕が「あっ」と感じた一番のところは、自分のストーリーを考えて、自分の文脈に合うか合わないかで選択していく、というところでした。自分のストーリーという、客観的に、それも伝記のように自分を捉えてみるという視点は無かったですね。そうやって見えてくる自分の姿って、きっとそれまで考えているよりもずっと自分らしいものなんだと思います。警句というか、アフォリズムに溢れています。そういうところは太字になっていますが、ほんとうに響く言葉でした。きっと本書でいっていることを突き詰めると、
    「自助」と「利他」にもなるでしょう。そこを具体的に考えを深めていったのが本書です。多くの人の役に立つ本だと思います。

  • 実体験として感じたことが書かれているんだろうなと思ったけれど、抽象的な話が多くてもう少し自分の経験や例えがあった方が納得しやすかったと思う。

  • 日本人が持っている、とにかく継続することが大事という固定概念が持つ危うさを指摘し、
    負けを受け入れることでその後歩む道を選ぶヒントを与えてくれる。

    「諦める力」とセットでどうぞ。

  • スポーツ選手の本はイチロー名言集しか読んだことがない。根性論とか出てきそう!と無意識に避けてたのもある。けど為末さんの本はスポーツ選手らしくない感じがして読みたかった。この「スポーツ選手らしくない」のは、メディアや私を含めての「世間のスポーツ選手」と違うだけだった。読んでてずっと人間らしいなと思った。
    メダルも就職も夢も、叶えばそれで終わるというものでない。ツールはなんであれ自分は人生で何を表現したいかを考えよ!とのメッセージはすごく説得力があった。為末さんの今後の活動も気になる。

  • さすが為末大の本。心に響く言葉が誰よりも多い。迷った時、繰り返し読みたい。

  • 為末さんの本は、むやみに励ましたり、成功を鼓舞するわけではなく自然体ですんなり心にしみてきます。チームに所属することなく、一人で考え続けた人の達観のような感じです。
    人に惑わされることなく、自分の人生を生き抜くことの大切さを教えてくれる一冊です。

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