- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022510853
作品紹介・あらすじ
【文学/その他】アベノミクスの祭りの裏で、この国の防衛、製造業、社会保障、エネルギーに本質的危機が迫る。尖閣問題とどう向き合うか、新たな原発危機とは何か。もっともらしい「ウソ」の数々をはがせば真実が見える。もう、ニュースにはだまされない。
感想・レビュー・書評
-
本人のコラム名からもわかるように、言うは易しだと思う。
政治家になって実行してほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世の中わからないことだらけだなぁと実感。
いざ何かをしようという段にならないとぶつからないのが規制
規制緩和がさけばれるなか何をっていうのはあんまりテレビでやらないから参考になった〜まぁその規制具体的には理解できてないから結局どうしたら良いのかこの本読んでもあんまり浮かばんかったのが残念
わからないことリスト
・原発補助金の出処 単純に税金じゃないの?ほほう、関西は原発多かったけど、電気代はそんなに安くなかったのか〜
・結局エコポイントが大企業をスポイルしちゃったの?
・海外にある便利グッズで日本は規制の関係で無理なやっ特集くんでやってほしいな。電波法も放送法ようわからん。
さらに分からんのが農地法 農地は農水省の領地らしい。そこに大麻が栽培されたりしたのね、東北。
・求刑の7から8掛け やっぱ栽培員制度は最高刑が30年とかまでの事件のが良いんちゃう?
・40年廃炉制
・シニア料金
304 -
2週間後(2013.7.21)に、恐らくあの時が分岐点だったと回想することになるであろう参議院選挙があります。民主党政権に愛想を尽かして昨年の12月に自民・公明党政権が復活して、アベノミクスという名の下で、景気が回復したようなデータがたくさん出てきています。
2013.4-6の景気判断で最終的に導入を決めるという消費税増税も、今回の参議院選挙で自民党が圧勝すれば行われることになると思います。恐らく選挙が過ぎて消費税の増税が行われるまでは、あったとしても「もっともらしいウソ」は表に出てこないと思います。数年後に、あれがそうだったのかと気づくと思いますが、今の私には見当がつきません。
ということで、世の中に「アベノミクス」を推奨する本が多く出回っている中で、敢えてそれに警鐘をならしている本について、その意見と根拠は読んでおきたいと思っています。
以下は気になったポイントです。
・ソフトバンクの孫氏は、市内の農地に一時的に太陽光パネルと設置できないかと打診したが、農水省の返事は「農地を農業目的以外に使うことはムリ」というもの(p26)
・風力発電の買い取り制度は、既存の発電施設にも及ぶので、ずさんな計画で採算割れを起こしている全国の風力発電事業者が一気に息を吹き返す、未来の日本のエネルギーを開発するのではなく、過去の自治体の無謀な失敗を救済している(p37)
・新築住宅での太陽光発電は、初期コスト40万円、年間収入は900キロワット(42円の買取制度)とすると、毎年3.78万円なので利回り9.5%なので善い話となる(p38)
・同じような立地条件なのに、なぜ京都や兵庫、東京に原発が無いかを考えると、自治体間の経済格差が底流にある(p45)
・現在、日本に存在するダムの総数は3000あるが、発電に使われているのはわずか、600、揚水は既に技術が確立している点で、今そこにある蓄電技術である(p55、56
・たった数年で日本の家電メーカが海外企業に後れを取ったのは、家電エコポイントで国内での販売と利益を保証されたため、新興国での中産階級向けの新製品開発が遅れたため(p68)
・現在では、車のサイズに比べて「超」がつくほど小さなエンジンを必要時に高回転させるのが世界標準となっている(p78)
・パナソニックは外からスマホでスイッチを入れるという機能が製品から取り除かれた、それは経済産業省から法令(1961.電気用品取締法)に抵触する可能性があるとされたから(p92)
・竹島、尖閣諸島問題は、それが意図的に作られたものであっても、韓国人・中国人の民族感情を激しく刺激する、しかし北方領土については、ロシア人はそれを戦利品として認識しているのみ(p125)
・多くの政党が生まれるのは、衆議院選挙に180もの比例部分があることと、所属議員が一人しかいない政党に対しても年間1億円以上の政党交付金が払われる制度だから(p148)
・笹子トンネルの事故が起きた理由は、道路の維持管理に適切な費用が使われていなかったから、莫大な通行料収入は、新しい高速道路を建設するために使われているから(p170)
・現在の異様な日本国債の高値(=金利の低さ)は、明らかに日銀によるバブルであり、これは必ず弾ける(p175)
・必死にフルタイムで働く者の生活水準が、生活保護世帯や年金生活者よりも低い日本は異常である(p188)
2013年7月7日作成 -
-2013/06/18
何とかなるだろうと生きてきたが、何ともならないことになるかもしれない。
領海侵犯されているが、尖閣諸島が中国に侵略されないだろうか。皇室に対する憂慮が囁かれれいるが、天皇制は維持できるだろうか。 -
辛坊氏の本は何故かいつもカラーの文字がおりまぜられているので、教科書を見ているみたいで、あまり見た目が良くないのだが、他の評論家と切り口が違うし、とにかくわかりやすくつい買ってしまう。
今回のは面白かったとは言いがたいが、、2点ほど。
タイが洪水に襲われた時、明日にも会社が洪水に飲み込まれようとした日本の会社を、現地の若い女性の従業員がスコップをもって会社を守るために自ら『向上防衛戦』に参加した。この話は現地タイでは『ミネベアの奇跡』として語られているらしい。今では古くてださいとされ、過去20年間にわたって積極的に捨て去られようとしてきた日本の家族経営が彼女達を動かした。
IMFは2000年代の半ばに『有権者の半数が50歳以上になる前に、高齢者に不利益な制度変更を済ますべきだ』と先進国に忠告をしたらしい。全く同感。日本のように政治家が有権者のボリュームゾーンである高齢者ばかりを気にして政治をしていると、若者が希望を持てるような国家には絶対にならない。必死でフルタイムで働く若者の生活水準が、年金暮らしや、生活保護世帯よりも低いような国で頑張れる気になるはずがない。藤巻氏も以前言っていたように思うが、80を超えるような老人は将来の日本の事を考えるわけはないから選挙権をなくし、むしろ将来を背負う子供を抱える両親に、子供ひとりにつき1票の選挙権を加える案は的を得ていると思う。
著者は、昨日ついに全盲のヨットマンと一緒に太平洋に出港していった。無事に帰ってきてまた本を書いてほしいもんです。