こころ

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510945

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学詩歌】心はどこにいるのだろう―――跳ねたり、迷子になったり、ココロってちっともじっとしていない。「生きる」を見つめた日本を代表する詩人が、千変万化する「こころ」をとらえようと試みた新作詩集。朝日新聞の5年にわたる好評連載から生まれた珠玉の60篇。

感想・レビュー・書評

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  • 2013年刊。
    朝日新聞に、「今月の詩」として、2008年4月から2011年3月、および2011年5月から2013年3月まで連載された60篇の詩。

    「水のたとえ」
    「捨てたい」
    「丘の音楽」
    「五時」
    「記憶と記録」
    「そのあと」  がよかったです。

    そのあとがある
    大切な人を失ったあと
    もうあとはないないと思ったあと
    すべて終わったと知ったあとにも
    終わらないそのあとがある

  • この詩が、なんか良かった

    「そのあとがある」

    そのあとがある
    大切なひとを失ったあと
    もうあとはないと思ったあと
    すべて終わったと知ったあとにも
    終わらないそのあとがある

    そのあとは一筋に
    霧の中へ消えている
    そのあとは限りなく
    青くひろがっている

    そのあとがある
    世界に そして
    ひとりひとりの心に

  • 心が疲弊したりどこかにいってしまったときに読む。
    大人になっても上手く心が扱えないことに悩んでいたけど、扱えない時間は詩を楽しめるいい機会になった。

  • 「心は、どこにいるのだろう」。帯の文句にもあるけれど、実体のないこころをどう伝えればいいのか。。

    震災前後の詩がまた胸を打つ。。

    「こころ2」
    「散歩」
    「道」
    「言葉」
    「ありがとうの深度」
    「心の居場所」
    「絶望」
    「そのあと」
    ですかね。

  • じっと見ているしかない
    いやじっと見ているだけにしたい
    手も指も動かさずふんわりと
    目であなたを抱きしめたい
    目だけで愛したい

  • 大好きな詩人、谷川俊太郎さんの詩集。
    ぽろぽろと読んだことがない詩集がでてくるのが不思議。
    「こころ」に主眼を向けた詩が続き、その言葉はいつも以上に日常に根付いた言葉を選んでいるように感じた。

  • シミ と 散歩
    が好きだった。

  • 「手と心」という詩が良かった。
    手と心は仲がいい。本当にその通り、この手で息子に沢山の愛情を伝えていきたい。

  • そのあと 
    という詩が好きだった。

  • 情景が浮かんでくる。


    周りの景色を見よう、
    しっかり目に焼き付けたいと思った
    「散歩」

    芯にはいったい何があるのか、
    自分にも問いたくなった
    「心の皺」

    どこか懐かしい感じ、そして
    かすかな潮風の香りがする
    「旋律」

    なんだかなー歩んできたこと
    忘れていくものとか、
    うーんなんだかなーという気持ちになった
    「白髪」「シミ」「買い物」

    すらすら読めて、
    1つの詩に入り込んでは
    景色をたくさん見せてくれた。
    今はありがとうの感謝のこころ

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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