哲学の先生と人生の話をしよう

  • 朝日新聞出版 (2013年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784022511157

作品紹介・あらすじ

【文学/随筆】話題の哲学者が挑む初の人生相談。時に優しく、おおむね厳しい言葉で生きる力を与えてくれます。──勉強よりコミュ力?/虚しい婚外セックス/哲学を学ぶには/自分に嘘をつく?/理想を持って働くのは贅沢か……。人気メルマガ連載の書籍化。

みんなの感想まとめ

人生の悩みを深く掘り下げ、哲学的視点から解決の糸口を提供する本書は、読者に新たな視点を与えます。著者の國分功一郎は、相談者の言葉の裏に潜む真意を見抜き、時には厳しくも的確なアドバイスを行います。特に、...

感想・レビュー・書評

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  • うわー、めちゃめちゃ面白かったー!

    「哲学の先生」こと國分功一郎さんが人生相談に答えます

    もうね、これがもうね鮮やかなのよ
    哲学すげー!いや國分功一郎さんがすげーのか
    しかもこれ2013年の刊行でこのとき國分功一郎先生は37〜8歳だからね
    それでこの鮮やかさまじすごい

    相談文の裏側まで読み取って、相談者自身も気付いてないんちゃう?ってところにも回答してます

    また時には、こちらが大丈夫?って心配しちゃうほど辛辣なことも書いているんだけど、これがすごく納得感あるんよね

    毎度毎度、國分先生には哲学にあるなんとなく小難しいイメージを覆されてスカっとした気持ちにされせらるんよな

    中でも本書は半端ないスカっと感でした

    • 1Q84O1さん
      速報!

      ひま師匠に変わり受賞は一番弟子の1Q84O1へ、と今運営さんから通知が届きました
      速報!

      ひま師匠に変わり受賞は一番弟子の1Q84O1へ、と今運営さんから通知が届きました
      2025/02/13
    • ひまわりめろんさん
      フェイクニュースです
      一Qさんのアカウントは停止されると思うのでコメントを交わすのも、もうしばらくですね
      楽しい時間をありがとう!
      フェイクニュースです
      一Qさんのアカウントは停止されると思うのでコメントを交わすのも、もうしばらくですね
      楽しい時間をありがとう!
      2025/02/13
    • 1Q84O1さん
      新しいアカウント名は「ひまわり小めろん」と名乗らせて頂きます(๑•̀ㅂ•́)و✧
      新しいアカウント名は「ひまわり小めろん」と名乗らせて頂きます(๑•̀ㅂ•́)و✧
      2025/02/13
  • こちらは、ひまわりめろん師匠の本棚から。

    國分さんて本当に凄いですね。いや凄いわ…。
    もう月並みな言葉しか出ない位に凄いわ。
    大学時代の選考も院の選考も哲学ではないのに何故ここまでの域に達しているのか。

    経済学も元は哲学の分野だったと本書で初めて知りましたが、確かに納得。
    広告も人間心理を突いたデザインにすると効果が絶大になる訳で、心理学も哲学と繋がっているとなると全てが哲学に通ずるという…

    もう「哲学を制するものは全てを制する」のでは説。
    かのマルクスアウレリウスも哲学者目指してたしなあ。

    國分さんはYouTubeなどで良く拝見していたのですが、文章になってもその軽妙さは健在。
    哲学の予備知識がなくても、参考文献をさらりと紹介してくれつつ、非常に分かりやすく説明して下さいます。

    ご本人も仰っていましたが、寄せられた人生相談の8割が恋愛に関しての悩みだという事ですが、本書も恋愛関連の問題が多めです。
    自分には関係ないよ、と思われるかも知れませんが、ところがどっこい。
    その回答の内容を読み解いて行くと、今の自分の悩みにどこか刺さる所が出てきます。

    中にはセンシティブなお悩みもありますが、最初のお悩みが強烈。
    『バブル世代の父親がドバイから仕送りを送ってこなくて困窮しています』
    PNブリティッシュ・ホンコンさん

    このペンネームのセンスも凄く好きなのですが、これに対して國分さんはまずブリティッシュさんの文章力と伝達能力を褒めてから、アドバイスに入ります。

    このように國分さんの凄い所は、まず相談者の文章の裏の裏まできちんと読み取って、ご本人も気付いていない自己顕示欲や不安を暴いてしまうのです。(本当の所はご本人にしか分からないですが、そうかも、と納得させる説得力)

    この辺りをご本人もあとがきで仰っていて、長くなりますがこれが本書の肝だと思うので転載させて頂きます。

    「自分が相談相手の文面を、まるで哲学者が書き残した文章のように一つのテクストとして読解していたことに気がついた。哲学者の文章を読むときには、哲学者が言ったことだけを読んでいるのではダメである。文章の全体を一つのまとまりとして眺め、そこを貫く法則を看破し、哲学者が考えてはいたが書いていないことにまで到達しなければならない。
    人生相談の相談文は、哲学者が書いた文章のようには十分に彫琢されていない場合がほとんどである。だが、どんなに表現が稚拙でも、どれだけ相談文が推敲を欠いていようとも、そこから読みとれることには何らかのまとまりがある。人間が考えていること、感じていることは、それほどたやすく体系性を免れはしない。人生相談を行うためには、その体系性をある程度までつかみ取らねばならない。そして、そのためには、書かれていることだけを読んでいてはダメである。途中で気がついたのだが、人生相談においてはとりわけ、言われていないことこそが重要である。人は本当に大切なことを言わないのであり、それを探り当てなければならない。」

    すげぇ…すげぇわ。

    今後、相談される事があればこの辺を念頭に置いて聞くようにしよう(私の鳥頭でどこまで出来るかは謎である)

    基本的には誠意と愛情を持って回答をされているのですが、ひまめろ師匠も書かれていましたが時折、そんなん言って大丈夫?!という辛辣な表現も。
    「自慢?」とか言い放ってしまう素直さ。
    再三、自分に嘘をついてはいけない、と仰っているのでそれを実践しているのでしょうけれど心配になる。
    でも笑える。軽やかです。

    中でも私が注目したのは以下のご相談。
    「勉強より、リア充のようなコミュ力を磨いた方がいいのでしょうか?」
    「ぼくと家族が生き抜くためには何が必要でしょうか?」

    前者はご相談者が大学生で、1人でサークルも辞めて勉学に勤しんでいるが所謂リア充の方が良い企業に内定する気がする、といった内容。
    これは個人的に言いたい事もあるのですが(良い企業というのは個人的な主観なので視野が狭いなあ、とか偉そうに思っちゃったり、リア充で遊んでるように見えても努力している人多いよ?とか…)これに関しての回答が鮮やか。
    ご自身の学生時代の周りの友人の事を例に挙げて、それは結局分からない、と仰っています。(本来はもっときちんと回答されていますが)

    後者は我々読書家には密接した問題。
    ご相談者は出版社にお勤めで、ご自身で出版業界のことを「斜陽産業」と仰っています。
    これに関しての回答も辛辣ですが気持ち良い。
    國分さんは売れないと言われる哲学書を数万部売ったし、今も売れ続けている。これは編集者さんのお陰であり、相談者さんのような「自分はこのまま社畜」と思っているような編集者ならばこのようなアドバイスはできないだろう。と。

    暗に無能とか言っちゃってるけど、大丈夫…?

    気になられた方は是非ともご自身でお読み頂きたいのですが、このようにどの質問にも哲学をベースに、真摯にかつ爽快に回答して行く良書です。
    こりゃあ面白い!

    何度も出てくる「自分との対話」と「人に話す」というアドバイス。
    自分との対話はよくしていますが(妄想とも言う)、後者に関しては決められた相手にしか出来ないのですが、それでも恵まれているなあと実感しました。
    これからもその友人には話を聞いてもらおう(迷惑)

    ひまわりめろん師匠、これ、めっちゃ面白くて勉強になりました、ありがとうございます♪

    哲学とは書かれてますが、基本はメルマガの書き起こしなのでとても読みやすいです。
    時には笑えますので、少し普段の考え方に軽やかに哲学を取り入れてみようと思われている方にはお勧めです。
    そう言えば國分さんの『暇と退屈の倫理学』が積み読されているのに気付きました。
    読まねば。

    • きたごやたろうさん
      yukimizakeさんへ

      素敵なアドバイスをありがとうございます!

      今夜は酔いつぶれるまで呑んでみます。
      まぁオイラ、ザルな...
      yukimizakeさんへ

      素敵なアドバイスをありがとうございます!

      今夜は酔いつぶれるまで呑んでみます。
      まぁオイラ、ザルなんスけどね笑。

      本読みながらチビチビ、今宵は過ごしてみますわ。

      たまにゃ、ハメ外さないと人生つまらないもんね。

      メッセージ嬉しかったです。
      ありがとう!!
      2025/02/13
    • ゆーき本さん
      ユキ とうとうウーパールーパーになっちゃったの!?かわゆい!
      ユキ とうとうウーパールーパーになっちゃったの!?かわゆい!
      2025/02/15
    • yukimisakeさん
      ゆーきさん、遂に真の姿に戻ってしまいました(^o^)
      かわゆいでしょ?もこさんの息子さんの枕カバーです笑
      ゆーきさん、遂に真の姿に戻ってしまいました(^o^)
      かわゆいでしょ?もこさんの息子さんの枕カバーです笑
      2025/02/16
  • ひまわりめろんさんのレビューを読んで手に取った本。
    お悩み相談は恋愛関係が多めだったせいか(性的なものが思ったより多かった)、自分の悩みに ピンポイントで当てはまるものはなかったけど、興味津々で読んだ。
    相談内容そのものというより、國分先生の文章の読み解き方がお見事でただただ感心。
    「人生相談には、言われていないことが重要」という言葉の通り、文章に書かれていないその人の背景にまで思いを寄せて返答されていて、その姿勢は見習いたいなと思った。
    同時に、國分先生みたいな人に相談したら、全てを見透かされてしまいそうで、ちょっと怖くもなった。

    • ひまわりめろんさん
      ねー、なんかすごいよね
      相談に対する向き合い方がね
      でも確かにお釈迦様か!ってくらい見通してるのが怖かったねw
      ねー、なんかすごいよね
      相談に対する向き合い方がね
      でも確かにお釈迦様か!ってくらい見通してるのが怖かったねw
      2025/03/02
    • ねこさん
      ひまわりめろんさん

      もう、神様かお釈迦様か分からないくらいの洞察力で、びっくりでした。
      気軽に相談できないわー(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)
      ひまわりめろんさん

      もう、神様かお釈迦様か分からないくらいの洞察力で、びっくりでした。
      気軽に相談できないわー(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)
      2025/03/02
  • 筆者の相談内容の分析が鋭いのが見事だなと思った。そう言ってるけど本当はこう思ってるんじゃないですか?みたいな。
    でも相談内容が共感できないようなものばかりで私には響かなかった。

  • 単に質問にたいして、國分さんがそれに答えるというよりは、質問者の問いに秘められた欲望を明らかにして、質問者にそれを再提示するというやり取りが鮮やかで興味深かった。

  • え、めっちゃ面白かった。プラス思考のひとは、そもそもたくさんのことを考えてないだけ、とか、人間性は地層のようなもので、既に堆積したものは変わらないかど、これから堆積するものによって総体としての性格は変化しうるとか、名言がちらほら。
    つらいことがあった時、それを人に話すと楽になるというのは哲学的にも解明されてないらしい。世間知としては知ってるけど、実感する。ひとりで考えてると碌なことないよね。
    仕事を面白くするには、調べて情報を入れて理解すること。みんなそもそも理解が足りないから面白さがわからない。
    自分のせいなのに周囲のせいにしてる人はおおい。自分の講義がつまんねーのに、今の学生はとかいう。なんで自分がダメなのに気づかないんですかね、もちろん無能だから気づかないんでしょうね。
    プライドが高いっていうのは、自信があるの正反対。自信がないから誰かを見下すことでプライドを維持しようとする。
    ちょっとらぬきことばに反応してたのはどうかな、と思った。言語なんて変わりゆくんだから、なんでら抜きがダメなのかわからん。使ってるひとがマジョリティになれば基準がかわるのか?

  • 哲学の先生に対してメルマガの形で投げかけられた人生相談の回答をまとめた一冊。
    人生相談においては言われていないことこそが重要であり。人は本当に大切なことを言わないのであり、それを探り当てなければならない。
    この言葉にあるように、人の相談は文字にして読むと案外、何を求めているかは分かりにくい。

    哲学の先生が質問の一言をヒントに、本当に大切なことを本当に聞きたいことを紐解く様子が面白い。

    回答の中で、自分の人生においてもヒントになることがある。
    恋と愛の違い。
    幸せな人は心の穴を塞がない。折り合いをつける。
    未練とはサービスを提供したにも関わらずその支払いを受けていないと思うこと。
    自分の違和感を大切にすること。
    プラス思考の人はある意味では自分にとって都合の悪いものをみないようにしている。

  • 「相談」って難しい、と思う。
    誰に何をどんなふうにどこまで伝えたらいいのかが分からない。そして、誰かに何かをどういうふうに伝えられたときにどう返したらいいのかも分からない。
    人と人との関係があって初めて成立するコミュニケーションであると感じる。
    本書で相談者は、インターネットを利用して仮面を被った状態で著者に「相談」できる。それは顔や表情や性格と言った重要な部分を匿名にできるということだが、著者が推察と妥協で応えていく。
    相談者の覚悟の度合いに応じる、それがとても良かったし、哲学的だと感じた。

  • 引用が上手。引用されてる本を読みたくなる。
    関口存男の、世間が面白くない時は勉強にかぎる。 失業の救済はどうするか知らないが個人の救済は勉強だ。という文章が印象的。改めて読んで見たい。
    人生相談の回答はなかなか良い。人間は間の抜けた自意識に振り回されてるんだなあ、と自分含めてこっぱずかしいものも多い。

  • 相談者のメールにまるで推理小説のような明晰な洞察を加えて普通の人生相談を超えた内容の解答が素晴らしかった。知性の高い人ってこういう人の事を言うんだなぁと思った。

  • ”「運がいい人」は、膨大な情報処理に基づいて
    無意識のうちに適切な選択を積み上げている人”
    “幸せな人というのは、「心の穴」を無理に塞いだりしようとせず、
    おりあいをつけられる人”
    ”決断とは受動的なもの。
    自分がおかれている事態を見つめ、自分の中に決断が出来上がるのを待つこと”

    相談者自身で考える事を手助けしてくれる、
    意外なアプローチからのツボを突いた回答が面白くて、
    こんな考え方もあるんだという、視界が開ける感覚もある。
    もっとこの先生の言葉を聞きたくなる。

  • 本書はメールマガジンに掲載されていた人生相談をまとめたもの。とは言っても、ほとんどが恋愛や夫婦に絡んだものでした。
    著者の着眼点がすごい。頭ええひとやなあと思いました。あと、けっこう辛辣な部分もあり。本人としては、それが誠実ということなんやろうけど。
    著者の本はこれを含めて四冊ぐらい読んできたけど、まだこのひとの見てる景色が見えていない。それだけ、見てる先は深いところにあるということなのかな。

  • タイトルの通り、哲学者の國分功一郎氏が、とあるメルマガにて連載していた人生相談を本にまとめたもの。

    寄せられた相談に著者が、主に哲学の視点と著者独自の考えから答えを出している。

    中でも私が一番面白かったのは、「モテない」という相談に対し、そもそも「モテる」とは何なのか、という著者の結論。

    「『モテる』とは『敷居が低い』ことを意味しているーこれが私の結論です。何らかの理由で或る人物の中に他人が入りやすくなっているとき、その人物は『モテる』のです。」(p.38)

    誰もが抱える「心の穴」を埋めるため、多くの人が「心の敷居が低い」人に集まった状態。
    それが「モテる」であると。

    真理を得た気がします。
    バーゲンセールにオバちゃんが殺到するイメージでしょうか?
    見ててあまり気持ちの良いものではありませんね。
    本書では「モテる」と「憧れの対象になる」ことは違うとも述べられています。
    「モテ」より「憧れ」。
    明日から「憧れ」を目指します!笑



    本書には他にも33の相談が載っており、その一つ一つに、著者が丁寧に答えているのが印象的でした。

  • 人生相談というより分析しているという感じで、相談文章の読み込みがすごく、次の相談はどんな読み込みをするのか、と想像しながら読むのが楽しかったです。
    哲学の先生に人生を相談するとこんな目に遭うのだ、と思いました。

  • 千葉雅也の後書きが面白い。私は彼の意見の方が肌馴染みが良い。

  • すごく良かった。人生相談って答える側のバックグラウンドをかけて応答されるんだな。哲学者が答えるというのがとても新鮮でした。ハッとする答えが多いのだもの。差し出された文面にどれほどの情報が含まれているのか。哲学者は、それを深いところから捉える。その威力を思い知りました。文庫買おうかな。

  • 自分だったらどう答えるのだろうか、そして国分さんはどのように答えるのだろうか、そこに興味があって読んだのだが、国分さんの答えは、自分からはまず出てこない、自分からすればとてもじゃないがそんな答えは出せない、というようなものばかりだった。
    しかし、その答えは共感できるものも多くあったし、そのやりとりは結構面白いものだった。

  • 引用されている本を読みたくなってくる

  • 問いの22に対するアンサーがタイムリーなのでここだけでも年の近い方に読んでほしいなと思います。
    **
    「できるやつ」と「できないやつ」がいるんじゃないんです。「やりたいやつ」と「やりたくないやつ」がいるんです。

    「社畜」であり続けるか、それとも「飛び出せ、腕一本で稼げ」か、ってこの二択しかないってのが本当に貧困な発想ですよね。…つまり、この二択の中間のことを全く考えていない。
    **

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科准教授

「2020年 『責任の生成 中動態と当事者研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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