哲学の先生と人生の話をしよう

著者 : 國分功一郎
  • 朝日新聞出版 (2013年11月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022511157

作品紹介

【文学/随筆】話題の哲学者が挑む初の人生相談。時に優しく、おおむね厳しい言葉で生きる力を与えてくれます。──勉強よりコミュ力?/虚しい婚外セックス/哲学を学ぶには/自分に嘘をつく?/理想を持って働くのは贅沢か……。人気メルマガ連載の書籍化。

哲学の先生と人生の話をしようの感想・レビュー・書評

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  • ”「運がいい人」は、膨大な情報処理に基づいて
    無意識のうちに適切な選択を積み上げている人”
    “幸せな人というのは、「心の穴」を無理に塞いだりしようとせず、
    おりあいをつけられる人”
    ”決断とは受動的なもの。
    自分がおかれている事態を見つめ、自分の中に決断が出来上がるのを待つこと”

    相談者自身で考える事を手助けしてくれる、
    意外なアプローチからのツボを突いた回答が面白くて、
    こんな考え方もあるんだという、視界が開ける感覚もある。
    もっとこの先生の言葉を聞きたくなる。

  • 本書はメールマガジンに掲載されていた人生相談をまとめたもの。とは言っても、ほとんどが恋愛や夫婦に絡んだものでした。
    著者の着眼点がすごい。頭ええひとやなあと思いました。あと、けっこう辛辣な部分もあり。本人としては、それが誠実ということなんやろうけど。
    著者の本はこれを含めて四冊ぐらい読んできたけど、まだこのひとの見てる景色が見えていない。それだけ、見てる先は深いところにあるということなのかな。

  • タイトルの通り、哲学者の國分功一郎氏が、とあるメルマガにて連載していた人生相談を本にまとめたもの。

    寄せられた相談に著者が、主に哲学の視点と著者独自の考えから答えを出している。

    中でも私が一番面白かったのは、「モテない」という相談に対し、そもそも「モテる」とは何なのか、という著者の結論。

    「『モテる』とは『敷居が低い』ことを意味しているーこれが私の結論です。何らかの理由で或る人物の中に他人が入りやすくなっているとき、その人物は『モテる』のです。」(p.38)

    誰もが抱える「心の穴」を埋めるため、多くの人が「心の敷居が低い」人に集まった状態。
    それが「モテる」であると。

    真理を得た気がします。
    バーゲンセールにオバちゃんが殺到するイメージでしょうか?
    見ててあまり気持ちの良いものではありませんね。
    本書では「モテる」と「憧れの対象になる」ことは違うとも述べられています。
    「モテ」より「憧れ」。
    明日から「憧れ」を目指します!笑



    本書には他にも33の相談が載っており、その一つ一つに、著者が丁寧に答えているのが印象的でした。

  • 面白かったです。
    相談者の文章に「書かれていないこと」が大事、ということは、臨床にあたる態度とも近いものを感じて参考になりました。
    その人が書かないことは、言わないことは、その人が見ていないことだったり、見たくないことだったり、と。

    あとは、どうやって相談したらいいかわからない、という質問の答えは個人的に気が楽になりました。
    相談しようと思うより、概念の物質化、と思えばいいと。
    心理のことばで言えば、感覚の言語化とか、感情の言語化、とかそういうことでしょうか。
    その結果得られる体験は「相談しよう」と思った人と同じなのでしょうけれど。

    ことばはやはり大切です。

  • 相談者のメールにまるで推理小説のような明晰な洞察を加えて普通の人生相談を超えた内容の解答が素晴らしかった。知性の高い人ってこういう人の事を言うんだなぁと思った。

  • 2016/03/28

  • 推薦者 共通講座 准教授 春木 有亮 先生

    *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます。
    http://opac.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB50106020&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • なんとなく読んでみたのだが、すっごく面白かった。人生相談という形式をこのような切り口でもっていくとは予想の斜め上をいっていて非常に衝撃的だった。この方の別の著作もぜひ読んでみたいですね。

  • 相談の裏を読む、水面の下の見えない部分を読む、そういう相談室。参考図書もたくさん挙げられていて、やや偏りがあるかもしれないけど、ブックガイドとしてもよいんでないでしょうか。

  • なんでかな、人生相談の本は、よく手に取ってしまう。回答する人によって、答え方のクセみたいなのがあって、その辺の個性がおもしろかったり。
    この本の場合は、「質問者が言ってないことを探り当てる」ところに興味を惹かれた。質問文の少ない情報から、質問者が本当に言いたいことを見つけ、その人の考え方や行動パターンを考察するなど。質問文を読んでいると、たしかに、その人のクセのようなものは感じるんだけど、私なら、こんなふうに言葉でうまくまとめられない。これはちょっと訓練してみたいと思った。
    個人的にツボだったのは、p134「運のいい人」と、p211「プラス志向」の話。

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