10年後、生き残る理系の条件

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022511379

感想・レビュー・書評

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  • 将来、エンジニアとしてどうしていこうか考えるかきっかけになった。異分野に積極的に関わる、マーケティングの視点も持つなど共感できることが多かった。筆者も言っていたが、本書に書いてあることが正解ではなく、逆の選択も正解になり得る、ようは自分で考え出した結論(どうしていくか)が正解なんだと思った。悔いなく生きていくためにどうしていくか考えたいと思った。

  • 2016/07/01:読了
     良い本です。
     1回目に書き始めたが、うまくかけず、東芝問題が起きて、2回目を書き始めてこの本ができたという裏話が、一番面白かった。
     他の家電・コンピューター企業と違い、リストラをしない優しい経営が、逆に東芝に不正経営を招いてしまったという分析は、正しいのだと思った。
     それもあるが、東芝の元トップがあまりに政権に近すぎていたのも、脇があまくなった原因のように思う。

  • 東芝でフラッシュメモリの開発に携わり、その後大学に転じた竹内健さんの著作。元の所属である東芝の現在の状況を見ると、『10年後、生き残る理系の条件』というタイトルは重くなる。竹内さん自身辞めるときに東芝の凋落を予想していたわけではない。激しい変化を予想できないということを前提にして、リスクを分散しなくてはならないと説く。つまりは、「生き残る」ためには、所属する組織ではなく、個人で生き残るだけの力と決断力を身に付けるべきだということだ。またそれに加えて、変化することを恐れるべきではないと。変化をチャンスと捉える心構えこそが大事なのではないだろうか。

    著者とほぼ同年代の理系なので、冒頭に紹介される「電子立国日本の自叙伝」がNHKで放送され、半導体が「産業のコメ」と呼ばれていた著者が大学院を出て就職する時の状況はよくわかる。そのころ日本の独壇場であったDRAMはその後ほどなくしてほぼ撤退となる。世の中の変わる速度と方向は予想できないとするべきなのだろうなというのが腑に落ちる。

    最後に人事コンサルタントの城繁幸との対談が掲載されているが、読む前から二人は話が合うであろうことが想像できる組み合わせである。自分の市場価値を意識すること、エンジニアも自ら変わること、が重要だという。その通りだな。10年前に読んでいたら、何かが変わっていただろうか。

著者プロフィール

竹内 健(たけうち けん)
1967年生まれ、東京都出身。1991年東京大学工学部物理工学科卒業、1993年東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻修士課程修了、1993年(株)東芝研究開発センターULSI研究所研究員、2003年スタンフォード大学 ビジネススクール 経営学修士課程修了(MBA)、2006年東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻論文博士取得(工学博士)。
2007年東京大学 大学院新領域創成科学研究科 基盤情報学専攻准教授に着任後、同大大学院工学系研究科電気系工学専攻准教授を経て、2012年中央大学理工学部電気電子情報通信工学科教授に着任。
NANDフラッシュ・メモリの研究開発に従事。東芝在籍の15年間に世界初の64M、256M、512M、1G、2G、16GビットNANDフラッシュ・メモリの商品化に成功。
書籍代表作として、『世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記』。

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