センスは知識からはじまる

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 191
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022511744

作品紹介・あらすじ

【社会科学/経営】センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上する! 消費者の好みが多様化する今、「くまモン」アートディレクターが、スキルよりもセンスを磨くことで、仕事を成功させるノウハウを紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • センスとは数値で測れないものを最適化する能力である。
    知識を蓄積する事で、物事の普通や王道がわかるようになる。普通がわからないとセンスの良いものもわからない。
    自分の主観だけでなく、客観的な知識や見方を取り入れる事が重要。
    センスを磨くコツは
    1. 王道を知る。
    2. 今、流行しているものを知る
    3. 「共通項」や「一定のルール」がないか考えてみる

    自分の思い込みをなくすために、新しいことにどんどん挑戦した方がいい
    違う街を歩いてみる。やったことのないことをやってみる。普段読まない本を読んでみるなど。

  • センスは生まれついたものではなく、様々な知識を蓄積することで向上する。「くまモン」のアートディレクションなどで話題のクリエイティブディレクターが、今最も求められているスキルである「センス」を磨くために必要な方法を説く。

    著者は「センス」を、数値化できない事象の良し悪しを判断して最適化する能力であると定義し、知識を集積し情報に対して客観的になることで誰でも「センス」を向上させることができると説いている。具体的な知識の集め方から、知識を用いて仕事を最適化する方法まで詳しく解説しており、とても説得力のある内容だった。
    要は知的好奇心の強さなのだと思う。「なぜだろう」と感じたときにとことんまで調べ、自分の中に落とし込むことで知識が蓄積されていく。疑問を感じても気に留めず放置し、そのまま忘れてしまう。運よくその場でネット検索したとしても、表面を撫でただけで全て知った気になってそれ以上深入りせず、やはり忘れてしまう。インターネットという手軽な情報検索システムが広がっているからこそ、知識や情報の重みが忘れ去られているように思う。
    常に全方向にアンテナを張り巡らせるのはさすがに疲れるが、せめて自分が興味を持っている分野には敏感でありたい。ただその時は、著者も述べているように、自分の思い込みを捨てて客観的になるよう心がけたい。

  • 「くまモン」アートディレクションなどで話題の、 日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。 センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。 顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりセンスを磨くことで仕事を成功させるノウハウを紹介する。

    面白くて一気読みでした♪
    個人的には目からうろこというより話が論理的なので頷ける内容が多かったです。
    センスの良さは普通を知っていること、
    そのためには、客観性と知識を集積すること。

    センスが良い人というとまるで天から才能を授かった特別な人ということに思えるけれど、そうではなくて、幅広い分野で良いものも 悪いものも含め普通の基準がわかるということ。そして、そのいざという時に最適なものを客観的に選択できる能力なのかも知れません。そういう意味では、センスが良いということは好き嫌いという主観的で偏った知識ではなく、多角的な知識の中で多くの良いもの悪いものと比較してその精度を高めたからこそ導き出せるもののような気がします。感覚は知識の集合体という表現も面白いな(*’ ▽’*)!

    そのためには、思い込みを捨ててガラパゴス島から脱出して冒険しよう~

  • 【あいまいは知識不足】
    センス、バランスを持ちだして会話されると困るし、議論が進みません。

    センスの問題、バランスが肝心といわれてもどうすればいいのでしょう?

    こういう言葉で表現する人は、そのことに対してあまり極めてないか、言葉では表現できない天才かどちらかです。

    「そこはバランスの問題」という人は、この場合は○○が70%で△△が30%、その場合は○○が25%、△△が75%といったように明確に理解できていない人です。
    感覚ではわかっているのですが、明文化できるまで突き詰めていないので、結局よくわかっていない人たちです。
    「ここはセンスの問題」という人も同様です。

    しかし、センス・バランスの部分を明確に表現できる人は、圧倒的に知識が豊富で極めています。
    あいまいな部分を限りなく少なくし、なぜそういうかたちをしているのか、なぜその位置に存在するのか、なぜその色をしているのか、なぜこういう割合になっているのか、明確に説明することができます。

  • 概ね同意できる。
    本に書かれていた様々な雑誌に目を通す、歴史を調べるなどなど実際に知識としてあるとないとじゃ、デザインを考える時に差がものすごく出てくるのは既に実証済み。
    最近サボり気味だったからちゃんとインプットしないとなぁ、時代に取り残されそう。

  • ・多くの日本企業では、つくり手にも経営陣にも、「クリエイティブなセンス」がもっと必要。欠けているのは、ユーザーに徹底的に気持ち良さを提供しようというセンス。企業の美意識やセンスが企業価値になる、これが今の時代の特徴。組織として効率よく勤勉に働くのは変わらず大切だが、時代が誘う次のステージに向かうためには、それだけでは足りない。必要なのは、失敗を恐れず、縦割構造の会社組織に横串をさせる人。その人こそクリエイティブディレクターになれる。

    ・過去に存在していたあらゆるものを知識として蓄えておくことが、新たに売れるものを生み出すには必要不可欠。まずは知識をつけよう。過去の蓄積、すなわち「あっと驚かないもの」を知っていればいるほど、クリエイティブの土壌は広がる。その上で、あっと驚くアウトプットを目指すべき。アウトプットの前段階においては、知識にもとづいた方向性の決定が大切。

    ・イノベーションは、ゼロベースで何かをつくることではない。知識と知識の掛け合わせ。1から2をつくる、AにBを掛け合わせてCにする、そういった意味合いの言葉。「あっ!」より「へぇ〜」に筆頭は潜んでいる。
    ワープロや固定電話を使っていた人にとって携帯電話やパソコンは「へぇ〜」だが、江戸時代の人にとってスマホは「えっ?」という反応であり、結局のところほしがらなかったのではないか。仮に「この電話でいつでもどこでも遠くのひとと話せるよ」と説明しても「いや、狼煙があるからいらねえよ。だいたいいつも持ち歩いてなきゃいけねえなんていやだ」と拒絶されただろう。あっと驚く心の裏には恐怖も潜んでいる。新しいものに接した時、過去のものや過去の知識に照らし合わせて考えるのが自然だ。みんなが「へえー」と思うものは、ある程度知っているものの延長線上にありながら、画期的に異なっているもの、「ありそうでなかったもの」。ものをつくる人間は、新しさを追い求めながら、過去へのリスペクトも忘れないことが大切。センスとは知識に基づく予測である。

    ・センスの最大の敵は思い込みであり、主観性。思い込みと主観による情報をいくら集めても、センスはよくならない。思い込みを捨てて客観情報を集めることこそ、センスをよくする大切な方法。

    ・知識のクオリティが精度の高いアウトプットをつくる。たとえば福沢諭吉を3人の人が肯定的な評価をしたとしても、
    A)福沢諭吉ってすごいよね
    B)福沢諭吉って慶應義塾大学をつくった人で、すごいよね
    c)福沢諭吉は日本を変えてやると中岡慎太郎たちが騒いでいた頃、次の時代には学問が必要になるだろうと考えて慶應義塾をつくったところがすごいよね
    3人の意見は同じでも、信用度とクオリティは格段に違う。センスのある発言をするには、正確でハイクオリティな「精度の高い知識」が欠かせない。

    ・センスを磨く上で、好き嫌いでものを見るのは禁物。好き嫌いとは、客観情報と対局にあるもの。プロジェクト遂行にあたり自分たちの好き嫌いを外して、まずそのグラスを、「誰が、どんなときに、どんな場所で使うのか」を設定しよう。対象物を具体的に思い浮かべることは、センスを最適化するために、もっとも必要な三原則である。

    ・ものすごく狭い分野で豊富な知識を持っている人の中にもセンスがいい人は、すべての事象を自分たちの得意分野と結びつけることができる、特異なセンスの持ち主。センスを磨くには、センスを活用する技術を持つことも大切。

    ・人生の先輩たちが持っている知識、知恵、経験といったセンスのかたまりを、自分の中に吸収できるチャンス。人生の先輩と話してセンスの底上げをする。年が離れた人とよいコミュニケーションをとれるかどうかは、知的好奇心の強さで決まる。

    ,センスはすでに、あなたの中にある。"ガラパゴス"で生きている自分を自覚しよう。

  • あ、有名なデザイナーさんの本だー。くらいの軽い気持ちで借りてみた。

    斬新さはなかったけれども、私が実践している事ともかぶる部分があって、嬉しかったり。
    デザイン事例がたくさん出てくるのに、写真が一枚も載っていないのが残念。著作権とかの問題なんだろうか。いちいち検索して確認してた。

  • これは刺激的な一冊。デザインを生業としている著者が「センスとは何か」を論じているが、とてもロジカル。文章も平易で読みやすく、当たり前のことを当たり前にすることの大事さと難しさがよくわかる。

    デザインが本業の著者だけに、読んで行く中で例えばフォントやレイアウトなどについても工夫をしているのだろうかとかあれこれ想像が膨らみ、センスがないからと嘆く前に自分の中に多くの引き出しを持ち、幅広い知識と経験で生きたセンスを磨くことこそが大切。そのためには個人的には興味のないものを含めて多くのものを見聞きし、観察し、考える訓練が必要。センスは努力の積み重ねの上にある。どんな仕事でも同じで、終わりがないからこそ創造は面白いのだろう。最終的には持って生まれたものもないとはいえないのだろうけど、たくさんのものに触れて経験した結果が化学変化を起こしていく瞬間はたまらないに違いない。他の著書も読んでみたいなと思わせてくれる内容だった。

  • 知識が潜在されたものがセンス。

  • センスとは知識の集積の元生まれるものであり、先天的なものではない。知識は自分の努力次第でいくらでもつけられる。

    ここでいうセンスとは天才やひらめきといったワードに近いのかなと思う。
    仕事の中でも例えば人によってデザインのセンス、つまり美しきものとそうでないものとの判断が違うことが多い。
    好みという簡単なことではなく、そこにはそれぞれがそれまで目にしてきた美しきもの量と質に差があるからだと思う。

    日常生活の中からセンスを磨くべく意識していきたい。

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著者プロフィール

水野 学:クリエイティブディレクター/クリエイティブコンサルタント/good design company代表。1972年東京生まれ。1996年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。パブロプロダクション入社。その後、ドラフトを経て、1998年good design company設立。ゼロからのブランドづくりをはじめ、ロゴ制作、商品企画、パッケージデザイン、インテリアデザイン、コンサルティングまでをトータルに手がける。
 主な仕事に、NTTドコモ「i D」、相鉄「ブランドアッププロジェクト」、熊本県キャラクター「くまモン」、「中川政七商店」ほか。自ら企画運営するブランド『THE』ではクリエイティブディレクションを担当。主な受賞に、London International Awards(Gold、Silver)、The One Show(Gold、Silver、Bronse)、D&AD賞(Silver、Bronze) CLIO Awards(Silver、Bronze)、朝日広告賞部門賞、毎日広告デザイン賞部門賞、日経広告部門賞、JAGDA新人賞など。

「2018年 『アイデア特別編集 good design company:1998-2018』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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