センスは知識からはじまる

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 238
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022511744

作品紹介・あらすじ

【社会科学/経営】センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上する! 消費者の好みが多様化する今、「くまモン」アートディレクターが、スキルよりもセンスを磨くことで、仕事を成功させるノウハウを紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • センスとは数値で測れないものを最適化する能力である。
    知識を蓄積する事で、物事の普通や王道がわかるようになる。普通がわからないとセンスの良いものもわからない。
    自分の主観だけでなく、客観的な知識や見方を取り入れる事が重要。
    センスを磨くコツは
    1. 王道を知る。
    2. 今、流行しているものを知る
    3. 「共通項」や「一定のルール」がないか考えてみる

    自分の思い込みをなくすために、新しいことにどんどん挑戦した方がいい
    違う街を歩いてみる。やったことのないことをやってみる。普段読まない本を読んでみるなど。

  • センスは生まれついたものではなく、様々な知識を蓄積することで向上する。「くまモン」のアートディレクションなどで話題のクリエイティブディレクターが、今最も求められているスキルである「センス」を磨くために必要な方法を説く。

    著者は「センス」を、数値化できない事象の良し悪しを判断して最適化する能力であると定義し、知識を集積し情報に対して客観的になることで誰でも「センス」を向上させることができると説いている。具体的な知識の集め方から、知識を用いて仕事を最適化する方法まで詳しく解説しており、とても説得力のある内容だった。
    要は知的好奇心の強さなのだと思う。「なぜだろう」と感じたときにとことんまで調べ、自分の中に落とし込むことで知識が蓄積されていく。疑問を感じても気に留めず放置し、そのまま忘れてしまう。運よくその場でネット検索したとしても、表面を撫でただけで全て知った気になってそれ以上深入りせず、やはり忘れてしまう。インターネットという手軽な情報検索システムが広がっているからこそ、知識や情報の重みが忘れ去られているように思う。
    常に全方向にアンテナを張り巡らせるのはさすがに疲れるが、せめて自分が興味を持っている分野には敏感でありたい。ただその時は、著者も述べているように、自分の思い込みを捨てて客観的になるよう心がけたい。

  • 「くまモン」アートディレクションなどで話題の、 日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。 センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。 顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりセンスを磨くことで仕事を成功させるノウハウを紹介する。

    面白くて一気読みでした♪
    個人的には目からうろこというより話が論理的なので頷ける内容が多かったです。
    センスの良さは普通を知っていること、
    そのためには、客観性と知識を集積すること。

    センスが良い人というとまるで天から才能を授かった特別な人ということに思えるけれど、そうではなくて、幅広い分野で良いものも 悪いものも含め普通の基準がわかるということ。そして、そのいざという時に最適なものを客観的に選択できる能力なのかも知れません。そういう意味では、センスが良いということは好き嫌いという主観的で偏った知識ではなく、多角的な知識の中で多くの良いもの悪いものと比較してその精度を高めたからこそ導き出せるもののような気がします。感覚は知識の集合体という表現も面白いな(*’ ▽’*)!

    そのためには、思い込みを捨ててガラパゴス島から脱出して冒険しよう~

  • 【あいまいは知識不足】
    センス、バランスを持ちだして会話されると困るし、議論が進みません。

    センスの問題、バランスが肝心といわれてもどうすればいいのでしょう?

    こういう言葉で表現する人は、そのことに対してあまり極めてないか、言葉では表現できない天才かどちらかです。

    「そこはバランスの問題」という人は、この場合は○○が70%で△△が30%、その場合は○○が25%、△△が75%といったように明確に理解できていない人です。
    感覚ではわかっているのですが、明文化できるまで突き詰めていないので、結局よくわかっていない人たちです。
    「ここはセンスの問題」という人も同様です。

    しかし、センス・バランスの部分を明確に表現できる人は、圧倒的に知識が豊富で極めています。
    あいまいな部分を限りなく少なくし、なぜそういうかたちをしているのか、なぜその位置に存在するのか、なぜその色をしているのか、なぜこういう割合になっているのか、明確に説明することができます。

  • センスを先天的なものではないと言い切る姿勢がよい。どう考えてもアンタセンスあるだろ、センスあるという自信からくる言説。こーゆーのすき。センスを磨くイコール知識を増やすと定義してその方法論、つまり努力の方向性を示している。やや繰り返しが多いが、納得性が高い。あんまり繰り返されると、俺のセンスじゃなくて努力を誉めてよ、って言ってるように聞こえてくる。

  • 借りたもの。
    デザイナーに求められると思われがちな“センス”とは、個人の資質ではなく、蓄えられた“知識”による裏打ちされたものであると解説。

    なぜ、“センス”が求められるのか。
    それは“デザイン”の重要性が求められているため。
    技術力で日本は経済を牽引してきたかもしれない。しかし、もはや技術力だけでは消費を促すどころか、グローバル社会で戦ってゆくこともままならなくなりつつある。

    製品・商品のデザインにとどまらず、仕事の方法論にも活かせるのだろう。
    共に仕事をされていた 中川政七『日本の工芸を元気にする!』( https://booklog.jp/item/1/4492502874 )、中川淳『経営とデザインの幸せな関係』( https://booklog.jp/item/1/4822235807 )にも通じる。

    仕事でのセンスの活かし方、日々の生活でのセンスの鍛え方を解説。
    それはどんな業界であれ、仕事をするにあたって、忘れてはいけない普遍的な視点だと思う。

  • センスは先天的なもので僕のような凡人には一生かかっても身につかないだろうと諦めてました。仮に身につくとしても、センスや適正で変わってくると思い、とても半信半疑でした。しかし本書でその考えは大きく変わりました。

    センスは先天的なものではなく、圧倒的な知識と経験によって成り立っていて、常人にはない視点や考え方が身につき、それがセンスとなる。例えば、プロのデザイナーがデザインしたロゴを持つ商品が爆発的に売れるのは、商品がターゲットとするユーザーを知り尽くしているから。つまり、ユーザーの心理やデザインの知識を知っているから。

    結局どんな分野であれ、その道のプロになるには知識と経験が必須。他者よりも圧倒的に差をつけるなら、それ相応の努力が必要。本書で書かれてることはセンスについてだが、どれだけ多くのものを持ってるかどうかが結果を左右させるかということ。僕も誰よりも強くて人気のある人になりたいので、今続けてることをコツコツ続けることにする。もちろん、どんどん新しいことにも挑戦しながら。

  • アメリカンスクールに通っていたときに、先生が「センスの良い文章を書くためには、英単語をたくさん覚えて、ありとあらゆる同義語を使って文章を考えないといけない」と言っていたことを思い出しました。

  • 「センスとは、数値化できない事象を最適化することである」
    本書の中で一番のキーワードだと思いました。
    「最適(ちょうどいい)って何だろう?」と考えてみることが、「ちょっといい」に近づく手掛かりになるのかな、と感じました。

    普通を知ること。ひらめきを待たずに知識を蓄えること。不勉強と思い込みはセンスアップの敵であること。
    魔法のような言葉でスーパーマンになる方法を教えてくれるのではなく、「当たり前のことを、馬鹿にせずちゃんとやる事の大切さ」を語ってくれる本書は「センス」というフワフワとしがちな言葉に輪郭を与えてくれます。

  • 「アイデアは既存の要素の組み合わせ」という言葉があるように、アイデアを生み出すにはたくさんの”既存の要素”を知っておくことが大事です。

    この本を読んで、センスも同じくたくさんの既存の要素、つまり知識の蓄積が大事なんだと感じました。

    センスがいい人とセンスがずっといい人の差がここから生まれるのかもしれない。

    だから貪欲に普段接しない情報にも積極的に接していって、知識をため、それをくみあわせて使えるようになりたいものです。

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著者プロフィール

水野 学:クリエイティブディレクター/クリエイティブコンサルタント/good design company代表。1972年東京生まれ。1996年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。パブロプロダクション入社。その後、ドラフトを経て、1998年good design company設立。ゼロからのブランドづくりをはじめ、ロゴ制作、商品企画、パッケージデザイン、インテリアデザイン、コンサルティングまでをトータルに手がける。
 主な仕事に、NTTドコモ「i D」、相鉄「ブランドアッププロジェクト」、熊本県キャラクター「くまモン」、「中川政七商店」ほか。自ら企画運営するブランド『THE』ではクリエイティブディレクションを担当。主な受賞に、London International Awards(Gold、Silver)、The One Show(Gold、Silver、Bronse)、D&AD賞(Silver、Bronze) CLIO Awards(Silver、Bronze)、朝日広告賞部門賞、毎日広告デザイン賞部門賞、日経広告部門賞、JAGDA新人賞など。

「2018年 『アイデア特別編集 good design company:1998-2018』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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