頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法

著者 : 田村耕太郎
  • 朝日新聞出版 (2014年7月8日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022511980

作品紹介

【文学/日本文学評論随筆その他】社内の人間関係や争いにやきもきするのは、時間とエネルギーの無駄。人間の負の感情にとらわれず、淡々と成果を出す。それがグローバル人材の最低条件だ。人間関係に悩むすべてのサラリーマンにおくる画期的仕事論。

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法の感想・レビュー・書評

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  • 参議院議員を2期勤め、在職中はテレビなんかにもよく出演していた著者の一冊。
    田村耕太郎さんといえば、自民党から民主党に政権交代したとき、民主党に鞍替えし、自民党やメディアから叩かれた過去もあるが、そういう印象は抜きにして読むと、おもしろい一冊だった。

    世界最高の非戦の書とも評される『孫子の兵法』では、敵と戦わずして屈服させる方法が書かれてあり、出版されて2500年経った現在でも、世界の経営者や知識人から愛読されている。

    本著では、敵を屈服させるだけでなく、その力を自分の目的を達成させることに利用するところまで考えられていることから、ただ戦いを避けるだけでないので、目的を達成させるためには前者よりも加速させることができる。

    日本人は、仇討ち文化があったせいか、『倍返し』や『リベンジ』が好きで、水戸黄門や大岡越前の影響か、頭の片隅には最後には悪いやつはやっつけられるという意識がある。

    『倍返し』や『リベンジ』で、自分の大切な時間とエネルギーを消費してしまうのはもったいないし、『悪』は裁かれ『正義』が勝つという期待は、残念ながら現実の社会ではなかなか起こらない。

    そこで、むやみに自分の足を引っ張ってくる『アホ』と無駄に戦って、時間とエネルギーを無駄にする最低のアホにならないように戦略的にアホを利用する。

    戦略的にといっても、相手の気持ちをできるだけ考えて話すことや、第三者目線で自分を見ること、やられたふりをすること、とにかく耐えることなど、画期的な戦略が紹介されているわけではないが、嫌な相手が、自分に戦いを挑んできた人間に「たいした奴だ」とか「生意気なのは元気な証」と受け入れてくれるような人はいないという考えは納得したし、正面をきって戦いを挑むより、相手のエネルギーを自分の目的達成に利用できれば、かなりストレスが軽減されると思った。

    そうは言っても、嫌な相手や間違っていると思う考え方を許せないと思うだろうが、そこは人それぞれの善悪ではなく、達成したい目的や真理、時間やエネルギーに目を向け、他者のことを気にするより、自分が本当にしたいこと、そのためには何が必要なのかに専念したほうがいいと理解しよう。

    アホと戦うのは時間の無駄で、そんなことよりできる自分と向き合い、さぼってしまう自分と戦ったほうが有益だし、リスクも低い。
    ただの『非戦』ではなく、賢く利用するくらいの心づもりをいつでももっておきたい。

  • 対人関係を良くするためのFAQの様な本である。三毒追放、マインドフルネスの基本は怖れを手放し自分を含む他者への慈愛の気持ちを持つ事であるが、それを数々の失敗から得た知見としてまとめてある。
    失敗はチャンスである。そこに向き合う事で本質を知り根本的に行動を改善するキッカケになり得るからである。筆者の場合、惜しげもなく自分の経験を吐露している。赤毛のアンは、自分の良いところを、失敗はするが同じ間違いはしないことだと言っていたが、この筆者にも同じ覚悟があるのだろう。頭が下がる。
    競争の中にいる、もしくはそう思い込んでいるコミュニティに属しているとこういう話を聞く機会が少ない。そういう意味では貴重な本である。本書の中でも触れられているが、日記をつけそれを読み返しているのだろう。
    三毒追放もマインドフルネスも教えてくれないことといえば、第三者視点、上司や相手の視点で自分を見るとである。必要だとは思っていたが、具体的にどう見ればいいのか他者の考えはヒントになった。

  • ・「アホ」=むやみやたらとあなたの足を引っ張る人。会議でなぜかあなたの発言だけにいちゃもんをつけたり、チームメイトなのに明らかに敵意を見せつけて協力的な態度をとらなかったり、明らかにこちらの意見のほうが正しいのに、権力をふりかざしてそれを潰そうとしたり・・・・

    ・無駄な戦いを繰り広げる人の特徴・・・「正義感が強い」「自信にあふれる」「責任感が強い」「プライドが高い」「おせっかい」。

    ・私が知る限り、少なくとも成功する人は善悪ではなく真理を追求しているようだ。いい人生を送りたかったら、善悪の判断はできたほうがいいが、善悪、もっといえば勧善懲悪にこだわってはいけない。追求すべきは「真理」だ。一つの真理は、勧善懲悪を人生に期待してはいけないということだと思う。

    ・戦うべき相手は人間関係で「くよくよ悩む自分」「腹を立てる自分」。神経をすりへらさないための第一のポイントは、自分にもっと関心をもつこと。他人ばかり気にしていたら自分と向き合う時間がなくなってしまう。これからは、自分が本当に何がしたいのか?そのために何が必要なのか?そっちに専念したほうがいい。それがわかれば、他者のことを気にする暇なんてないことがわかる。

    ・死ぬ瞬間の5つの後悔のうちのトップは・・・「他人の期待に応えようとするばかりの人生ではなく、自分が真に生きたいと思う人生を生きる勇気を持っていたかった」だった。人生は自分が主役であるべきだ。しかし、洋の東西を問わず、自分の人生を生きるのは難しい。

    ・事を成すために、経営者だろうが、学者だろうが、政治家だろうが、行政官だろうが、必要な能力、それは「相手の気持ちを見抜く力」だ。この能力を持つ人が一番賢い人であり、この力さえあれば、あなたの人生は「鬼に金棒」である。

    ・「アホと戦わない」ことを実現するためにも、相手の気持ちを見抜くことは必要不可欠である。他者を怒らせずに、戦わずに、味方にしてその力を使い倒すためには、相手の気持ちを理解する力をつけないといけないのだ。

    ・人を意のままに動かす技術「他人を動かす3原則は①非難するな ②認めよ ③相手のほしがるものを理解せよ」

    ・成功者とは、自分の能力を信じて、それを向上すべく努力し続けられる人だと思う。シリコンバレーでは「大失敗ほどレジュメに書くべき最高にクールなことはない」と言われる。「失敗したことのある人間でないと信用できないし、大きな失敗ができるということは相当な実力がある証拠であり、またその大失敗から学べる人間であり、学んだことはかけがえがない」と思われるのだ。

    ・ネットを見る暇があったら自分と向き合え。そもそも、多くのSNSは無料であることからして、直接社会にとっての付加価値を生み出すものではない。多くの人は有限で貴重な時間とエネルギーを浪費しているのではなかろうか。今やそれなりの人は多忙であり、簡単にシェアできない情報に囲まれているので、彼らはSNS上にあまりいなくなった。SNS上での情報共有には注意を払うべきだ。

    ・自分の人生に満足できるかが、すべて。
    現代社会、特に人の目を気にする日本社会で育ってきたわれわれは、他人からの評価に左右される人生を送っている。人間には周りに影響されやすい生き物なので、デキる人間に囲まれる環境を作ることは大事だが、そうした環境に満足するだけでなく、自分が納得できることが達成できたか、という自分だけの基準が重要だ。だかrかおそ、自分と向き合う必要性があるのだ。自分と向き合うには、ここでも幽体離脱が必要だ。一度自分を抜け出して客観的に見ないと、本当に自分と語り合えない。そのためには、まず自分だけの時間を確保することが重要だ。他人に囲まれてばかりだと、自分と向き合うことはできない。自分ひとりの時間でもテレビやパソコンやスマホを見ていたら、自分と向き合えるわけはない。
    「お間えは本当に今のままでいいのか?」
    「本当は何がしたいんだ」
    「お前の中で一番大切なものは、価値は、何なんだ?」
    「今、全力を尽くしているか?」
    「怠けていないか?」
    「本当にその仕事が好きなのか?」などと問いかける。
    こういうことを繰り返していくと、強がりや見栄という余分な部分が削ぎ落とされてきて、自分が何者で、何がしたいのか、何が気になるかが徐々に見えてくる。

  • 日本人は主張に反論されると人格攻撃と捉えるから議論ができない、にメチャクチャ納得。だからあの時のあの人はああだったのかーーとか思い当たる節あり。

  • いつも限りなくファイティングしている自身への警鐘。
    納得感高し。

  • 権力者にすり寄ったり、勝つ方につけ、など、自分の正義や嘘つく感じが嫌だったが、確かに自分の人生をいきるため、目標を果たすためなら人の目やプライドとかは知ったこっちゃない、なんのことでもないな、と目からウロコだった。
    色んな意味で自分はまだ青いんだなぁと自省。

    ネガティブなことは夜考えやすいから、そんなこと考えないよう早く寝て早く起きるっていう対策は実践しようと思った。ネガティブは百害あって一利なしで、根拠のない自信をもってやり遂げる気概をもつ。
    人は感情で訴えるのも効く。困ってますというふりをして、よしじゃあ助けてやろうと助けてもらうのも作戦としてはあり。(自分の1.5倍くらいのところで困ってるのが一番説得力ある。程度が中途半端や極端な困り度だと、怠けてる、何アホなこと言ってんだとなるから)
    伝えたいことを伝えるためにもプレゼンなどはめちゃくちゃ練習準備して備える。TEDを参考に。
    議論の教育が大事。日本人は議論が苦手ですぐ人格否定されたと思ってしまう。慣れや教育で、正しい議論の仕方を学ばないとまずい。
    やりたいことを見つけるのには時間がかかる。わからないなら目の前にあることを頑張る。今の目の前にある状況や環境も、自分が無意識ながらも好き、得意で選んでる可能性が高く、そこから見つけたり頑張ったりするほうが新たに見つけるために悩んで時間を浪費するよりも楽。
    なるほど。

  • タイトルに合う内容は前半のみ。前半は割とタメになった。
    後半はこの本の趣旨とはかけ離れているように感じた。

  • 2冊目

  • 実業界や政界で生きてきて、アホと戦うことほどムダなことはないというのがメインのお話。あとは人生哲学的な。

  • したたかに、冷静に振る舞う。
    何が一番プラスになるかを冷静に見極め
    苦手な相手ほど、丁寧にリスペクト

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