風花帖

  • 朝日新聞出版 (2014年10月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784022512208

みんなの感想まとめ

人の想いや約束が交錯する中で、武士の生き様を描いた物語が展開されます。主人公の新六は、過去の約束を忠実に守り、吉乃のために身を捧げようとする姿が印象的です。彼の純粋さや大切な人への真実の思いには、時に...

感想・レビュー・書評

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  • 愛しき女性を思いながら戦う

  •  『柚の花咲く』がよかったので、続けて葉室麟さんのを読んだ。これもよかった。
    吉乃が新六に身勝手なことをお願いしているような気がしないでもない。でも、その昔新六が吉乃にした約束に忠実にありたいと、彼女への想いもあり吉乃のために行動を起こす。新六の姿に,何もそこまでしなくてもいいのに、と思う場面もあったけれど、それだけ新六は純粋だったのかなと思う。大切な人に対して、どもまでも真実でありたかった。美しいと思う一方、歯がゆさも感じる。個人の想いの前に、時代の制約というものが、避けようもなく立ちはだかるのだろうか。

     「お主は清く生きようとしすぎる。ひとはどれほど汚れて生きてもよい生き物だとは思わぬか」と問われて、新六は答える。
     「思うております。天から降る穢れなき雪も地に落ちれば泥になります。されど、落ちるまでの美しさはひとの心を慰めます」。
     
     「落ちるまでの美しさ」。そうあるには覚悟がいる。

  • 小倉、小笠原藩白黒騒動を描いている。藤沢周平、池波正太郎という時代小説の偉大な先達がいるが、葉室麟を読むと、いつも藤沢周平を思い浮かべる。この作品には印南新六という物静かな剣の達人が出てくる。葉室麟が亡くなって、かつて藤沢周平、池波正太郎をもう読めないのかと思ったのと同様の気持ちになったことを思い出す。

  • 小倉藩の騒動。
    武士は生きにくい。もっと心のままに生きれば良いのに。互いに思いあっているならば駆け落ちでも何でも。腹を切らずに生き続けるのもありだと思った。想いが届いたことが分かって満足なのだろうか。

  • 2021.09.06
    このような武士の生き様もあるのかなと。誰かのために生きる人生は尊い。

  • 2017.4.4

  • 2017.03.12

  • L

    読了後、暗澹たる気持ちになる。
    読み始めから結論ありきで、
    途中その過程にはイマイチのりきれず。
    これが、古畑任三郎的な最初犯人わかってますよ、話の中で動機と方法が解明される…のを狙ったんですかね。
    まったく暗澹たる気持ちにしかなりませんでしたけどね。
    自己犠牲は日本人の美徳とでも?まぁそこまででもないにしろ、自分の気持ちにまっすぐであれば報われなくたっていいんですー!的な?もう勝手に男も女も酔いしれろよ。とこっちが狂気じみてくるわ、まったく(笑)

  • 初っ端から血なまぐさい。救われることはないのか・・・。期待を持ちつつ読み進めました。

  • 静かで力強くて美しい話。雪と泥の例え話が印象的。でもやっぱりハッピーエンドがいいよ。

  • 運び、描写ともに疑問多々。

  • 似たような展開だなぁと、ちょっと残念。好いた女子を守る新六はいいとして、守られる吉乃があまり好きになれない(ごめんなさい)。 新六の自分への好意に気付かず、新六を頼ってしまうのが嫌だなぁと思ってしまうのです。あえて新六の好意に気付かないようにしているのではないかとさえ、意地悪な見方をしてしまいます(苦笑) 

  • P83迄読む

  • 葉室麟の作品はいつも清廉潔白で清々しいのですが、この作品はちょっと行き過ぎな感じ。極端なプラトニックでストーカーじみている。時代背景を現代に持ってきたら、怖い感じ。

  • 新六が吉乃を守る必然性に、疑問を持つ 藩内の権力闘争に振り回される下級武士の哀しさを書いているが、動機となる背景のばかばかしさは同感しにくいと思う

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著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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