天使はここに

  • 朝日新聞出版
3.34
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本棚登録 : 343
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022512390

感想・レビュー・書評

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  • 文体は読みやすくてサクッと読了したものの、イライラする登場人物が多くて、読んでてウンザリしてしまった。

  • 2.5
    主人公が不幸にならなくてよかった

  • 西

  • 【なぜ読んだか】
    青春小説を読みたくなった。ライトなやつ。
    表紙が面白かったのと、サクサク読めそうだった


    【感想】
    読みやすかったが、青春小説としては読みたかったものとは違った。ただ、印象に残る言葉はいくつかあった。特に橋輝の「integrity」の段で、要領のいい人は楽をしても残っていく。でも本当に信頼されるのは逃げずに楽をせず、正しいか間違っているかという軸で動いている人。人は、楽か面倒かで動くようになる。

    社会に出たら、まさにそう感じる。うちの会社の上司にもいる。日野自動車不正でも「三遊間」という表現があったが、そういう業務を押し付け合うことがまさに橋輝の言う「楽をする」ことだと思う。

    人との間に線を引いて、ドライな考え方をしている真由子のような人はいるね。結局、誰のことも信用できてないんだろうな。でも、人に期待して裏切られたとしても、信頼できる仲間がいることって安心できるし、自分の心も楽になると思う。大人になると、なかなか難しいんだけどね。

  • 高校生でバイトを始めてそのままファミレス エンジェルズに就職し、まっすぐ仕事に邁進する真由子。

    ファミレスのリアルな勤務状況がわかって面白かった。人手が足りずシフトを回すのが大変なのに、その中で要領よく楽に仕事をしようとすらバイト生達に憤りを覚えたが、実際こういう人達いるなぁと妙に納得。時に彼等に振り回されるが、橋輝にインテグリティが真由子くらい高い人をみた事がないとの言葉に、真摯に仕事をしていれば必ず分かる人には分かると改めて思った。頑張れ真由子!

  • この小説を読んで、本の良さというものを感じた気がしました。それは、自分が経験した事がない事でも体験した感覚になれるということです。
    今まで考えた事もなかった、仕事をしてる人、家族関係、人間関係、自分以外の考え方や思いを知る事ができる、それが読書の良さだと思えた一冊!

    で、この後どうなったのかが気になる!!

  • ミニコメント
    ファミレスで働く真由子。高校からアルバイトとして働き、契約社員に。働き続けることのなかで、感じることが細やかに描かれています。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/577195

  • ファミレスで働く真由子が、そこで出会う人たちとの交流を通して前に進んでいく物語。はじめはまっすぐすぎる真由子が痛々しく思えるけど、実はまっすぐなのではなく、幼い頃に実の母に捨てられた経験から他人に期待せず壁を作って接しているのだと気が付く。それでも、どんな時でも楽な方へいかない真由子を応援したくなる。橋輝くんが良い。現実的には育ってきた環境が違いすぎるし難しいだろうけど、真由子と幸せになってほしいなぁ。

  • クレープ·シュゼットが美味しいファミリーレストラン「エンジェルズ」でがむしゃらに働く22才女·真由子のお話。正社員目指してバイトからずっと続けるもなかなか採用されず現在は契約社員。社員をいいことに休みもなく働かされるも、仕事に一生懸命なためそこに疑問も抱かず。

    真由子がひたむきで一生懸命で世間とずれていて、たまにこういう人ってホントにいるな、と思う。実際に会って接すると変わっててちょっと「?」ってことも多いと思うようなタイプだけど、でもこういう人がホントは誠実で何に対してもまっすぐで良いんだと思う。接客業って大変だけどやっぱりいいよな、と思ってしまうようなお仕事物語。

    「不自由な絆」で出てきたファミリーレストランの「エンジェルズ」だ!!と思ってちょっと嬉しい。

  • 松村さんは不正をしない人だと思う。俺、就活でたくさんの人に出会ってきたけど、松村さんくらいインテグリティが高い人を見たことがないから。和久に紹介してもらう前から、店であなたの働き方を見ていて、尊敬していた。今、ますますその気持ちが強くなっている。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。その他の著書に『彼女のしあわせ』『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『自画像』『少女は花の肌をむく』『人生のピース』『さよなら獣』『人間タワー』など多数。

「2021年 『君たちは今が世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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