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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784022512994
感想・レビュー・書評
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自費出版会社で編集者をしている太田。自費出版で本を作る人は大体高齢者。自分史を作ることは終活にもなる。太田は顧客の立場で寄り添いながらより良い本を作るべく伴走している。
そんな中、亡くなった夫のことを本にしたいという元女優の高橋由貴が自費出版を契約する。この女性の本をめぐって太田の出版社が動き出し、テレビドラマ化もすることになって...という話。
由貴の過去や本を出版したいという本当の理由が明らかになり、彼女の家に押しかけて「あなたは愚か者だ」と詰る太田。後輩の浦田から「家で二人きりになるな」と忠告されていたのに...このあたりから展開が早くなりあとは一気に読みました。
ちょうど『痴人の愛』を読んだあとだったので、ナオミと由貴が重なりました。そういえば『痴人の愛』には女性の登場人物はほとんどいなかったな。本作の由貴は女性たちから嫌われていました。
浦田の言葉「私たち女って、高橋さんみたいな人とずっと戦ってきたんですよね」
由貴のような女の人に、仕事や男の人を取られてしまう女性たち。本能で「この女は危ない」とわかる。でもいくらそれを男の人に忠告しても無駄。結果太田は身を滅ぼしてしまいます。
女って強い生き物ですね。あくまで自分の目的のために太田を切り捨てる由貴。「女が気持ち冷めるの、1分もかからないわ。」由貴が太田を利用したというのもあるけど惹かれていたというのは、実際あるのでしょう。
そしてラストで太田を訪ねてきた浦田。彼女は自分の物語を太田に語ることで、由貴になろうとしているのか。
大物女流作家の母が自費出版するまでのエピソードも印象的でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自費出版を主として手がける出版社の中年編集者が主人公。依頼人である元女優の妻が亡くなった映画人の夫の自伝を書こうとし、ドラマの原作本となっていく過程を編集人として寄り添ううちに愛してしまい、自分を見失ってしまう。自費出版本の制作過程が奥深く興味深かったのに、急に愛が語りだされてからが性急で興ざめしてしまった。長篇だったが、そこにもう少しページ数がさかれても良かったのかもしれない。
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自費出版会社に勤務する編集者・太田が、本作りに関わりながら、女に溺れる様を描いている。
出版界の裏を垣間みながら、自費出版を希望する人の気持ちはそれぞれでもあると感じました。
人生を終えるとき、人は何かを残したいものでしょう。
さて、私は?と思いつつ。
女とは魔物でもあるというお話もあり、さくさくと読めました。 -
百田尚樹『夢を売る男』との併せ読み推奨(後日追記予定
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朝日新聞を購読しているので、紙上で読んでいたのは覚えてるのだが、途中で話を見失ってしまい、そのまま忘れてしまっていたのだが、図書館の本棚で見つけて精読、面白く読めたが‥
なにか、真理子先生が小説で追及するのは食べ物の描写とそれを咀嚼する描写と性行為の描写とかねがね思っていたのだが、この本は性描写の追及が色濃いなと感じたしだい。成功しているかどうかは読者次第、性交しているかどうかはお話読んでちょ。 -
順風満帆な人生を送っていても、こういう人生になるんだなぁ。人生って何が起こるかわからない。でも、最期に幸せだったなぁって思いたい。
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背表紙にひかれて手に取った一冊。
林真理子さんの自伝かと思いきや、自費出版会社に勤める中年男性を中心としたフィクション。裏舞台にいる編集者、ゴーストライターや出版依頼者などに焦点が当たり中々面白い。 -
自分史の自費出版専門の出版社で働く中年男が主人公の物語。林真理子さんの本はいつもそうだが、いつのまにか話にのめり込み、展開が気になって一気に読めてしまう。誰にでも、本にできるほどの人生がある、でも自分はどうだろうかと考えてしまった。。
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なかなか本が売れない出版社にとって、自分史とかの自費出版の本は確かに売れたり、話題になって映像化されたらすごいことだろうけど。何となく好きになれない登場人物とか、女の怖さとか、男の馬鹿なところを見たような本だった。
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おお!
ついに本になるんですね!
一年間、朝がくるのが楽しみでした。
朝日新聞にこの小説が連載されていたから。
加筆修正はされているかもしれませんが
「とにかく面白かった」
お薦めです。 -
自費出版専門の出版社、ユーアズ社。編集者の太田は、さまざまな依頼者と向き合っていく。
自ら語りたがる、自己主張の強い、癖のある人たち。その醜さに「うわっ」となりながらも、ふしぎとひきこまれる。
後半の恋愛展開は、残念。太田のキャラが変わってしまった感じ。 -
自費出版の会社という設定は面白いと思うが。
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面白かった。
出版界やテレビ業界の舞台裏がリアル。
登場人物も「こういう人、いるよなあ」って思う人ばかり。
ひとりを除いて、最後はみんな“いいひと”だったので、
読後感もよい。
林真理子の作品は読みやすい。 -
170815*読了
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朝日新聞連載小説。
自費出版専門の出版社の編集者を主人公とした、林真理子らしくない、しごく真面目な雰囲気の小説。
自費出版の世界がわかった面白かったが、ラストは違う方向に。残念。
(図書館) -
途中から
あれれ、なんか違う方向に。 -
久しぶりの林真理子。俗っぽさに引き込まれる。この人の話ってドラマ向き。あえて昼メロにしてほしいな、これ。
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