マイストーリー 私の物語

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.28
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本棚登録 : 220
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022512994

感想・レビュー・書評

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  • 自費出版を主として手がける出版社の中年編集者が主人公。依頼人である元女優の妻が亡くなった映画人の夫の自伝を書こうとし、ドラマの原作本となっていく過程を編集人として寄り添ううちに愛してしまい、自分を見失ってしまう。自費出版本の制作過程が奥深く興味深かったのに、急に愛が語りだされてからが性急で興ざめしてしまった。長篇だったが、そこにもう少しページ数がさかれても良かったのかもしれない。

  • 自費出版会社に勤務する編集者・太田が、本作りに関わりながら、女に溺れる様を描いている。
    出版界の裏を垣間みながら、自費出版を希望する人の気持ちはそれぞれでもあると感じました。
    人生を終えるとき、人は何かを残したいものでしょう。
    さて、私は?と思いつつ。
    女とは魔物でもあるというお話もあり、さくさくと読めました。

  • 最初章立てを見て連作なのかな、と思いましたが違いましたね。読み終わってみると構成に賛否ありそうと思いましたが、単純に言えばなかなか面白かった。

    主人公は男性ではあるけれども、キャラクターのやり取りだけではなくて地の文の描写のところどころに林さん独特の「女の意地悪い鋭い目線」描写の表現が散見され、ぞくぞくしました。

    「書きたい人間は増え続けているけれども読みたい人間がどんどん減っている」のような文があり、本当にその通りの現状であるなぁとつくづく思います。
    自分史が流行であるから生まれた話であり、最終章を読むと強烈に「アンチ自分語り」という主張を感じます。

    語られない生、無名に消えていく生に意味はあるのかということを自分も考え続けていますが、語られない生の
    「語られない由縁」の中に意味があるという人生もあるのだなと知りました。エンターテイメント小説ですが、ここには純文学のテイストが味わえます。
    やはり力のある作家さんならではですね。
    人には語られない人生の中にもたくさんのドラマがあるのですね。きっと。

    最終章はそれまでの話とはトーンも内容もがらりと変わります。しかしここが本当に書きたかったのだろうな、という印象を受けました。
    主人公が傷つき都落ちした故郷で初めて目にした父の足を見たときの涙の描写に、一緒に泣きました。
    何と言うか、著者も還暦を過ぎたのだものなぁと何故か
    しみじみ思いました。

    しかしこの作品のほとんど大部分である元女優の一件、こういう「女が本当に嫌な女」を書かせたら、林さんの筆は冴え冴えとしていますね。
    厚みを感じさせない面白さでした。自分史っぽいシンプルだけれどきれいな色の装丁も好きでした。

  • なかなか本が売れない出版社にとって、自分史とかの自費出版の本は確かに売れたり、話題になって映像化されたらすごいことだろうけど。何となく好きになれない登場人物とか、女の怖さとか、男の馬鹿なところを見たような本だった。

  • おお!
    ついに本になるんですね!

    一年間、朝がくるのが楽しみでした。
    朝日新聞にこの小説が連載されていたから。

    加筆修正はされているかもしれませんが
    「とにかく面白かった」
    お薦めです。

  • 自費出版専門の出版社、ユーアズ社。編集者の太田は、さまざまな依頼者と向き合っていく。
    自ら語りたがる、自己主張の強い、癖のある人たち。その醜さに「うわっ」となりながらも、ふしぎとひきこまれる。
    後半の恋愛展開は、残念。太田のキャラが変わってしまった感じ。

  • 自費出版の会社という設定は面白いと思うが。

  • 面白かった。
    出版界やテレビ業界の舞台裏がリアル。
    登場人物も「こういう人、いるよなあ」って思う人ばかり。
    ひとりを除いて、最後はみんな“いいひと”だったので、
    読後感もよい。
    林真理子の作品は読みやすい。

  • 170815*読了

  • 朝日新聞連載小説。
    自費出版専門の出版社の編集者を主人公とした、林真理子らしくない、しごく真面目な雰囲気の小説。

    自費出版の世界がわかった面白かったが、ラストは違う方向に。残念。
    (図書館)

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著者プロフィール

林 真理子(はやし まりこ)
1954年、山梨県山梨市生まれ。山梨県立日川高等学校を経て、日本大学藝術学部文芸学科を卒業。
コピーライターとして活動後、1982年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が、デビュー作ながら話題になる。1986年『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞を受賞。
現在、直木賞、講談社エッセイ賞、吉川英治文学賞、中央公論文芸賞、毎日出版文化賞の選考委員を務めている。

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