杉下右京の多忙な休日

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.29
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本棚登録 : 124
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022513069

作品紹介・あらすじ

無期限停職処分となった右京の前で起きた2つの事件とは-。アラスカの田舎町で、巨大な人食い熊が出現。次々と被害者が出るのだが…(「哀しきグリズリー」)。世界遺産となった北海道の知床連山で行なわれたトレイルランのレース中に、網走刑務所からの脱獄犯が紛れ込み…(「天空の殺意」)。大自然の中で繰り広げられる、盲点を突く右京の推理!!書き下ろしオリジナル小説第5弾!

感想・レビュー・書評

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  • 大自然の中で難事件に
    挑む右京さん。

    舞台がミスマッチです
    が、

    いつ何どきも右京さん
    は右京さん。

    「おや、
     ぼくとしたことが」

    「・・・なのですねえ」

    「はい?」

    そして、一歩前に出て
    右手の人差し指を立て、

    「ひとつだけ
     よろしいでしょうか」

    頭の中で水谷豊さんの
    表情と肉声がリアルに
    再現されて、

    読書というより映画を
    一本観た感じです。

  • 心理描写の複雑な絡み合いなど、後味の悪さがある意味で『相棒らしい』お話が揃っております。ぷるぷる右京さんも健在。ドラマでは味わえない舞台裏の右京さんの活躍が堪能できます。

  • ドラマではない面白さを感じた。

  • 無期限停職処分となった右京の前で起きた2つの事件とは―。
    アラスカの田舎町で、巨大な人食い熊が出現。
    次々と被害者が出るのだが…(「哀しきグリズリー」)。
    世界遺産となった北海道の知床連山で行なわれたトレイルランのレース中に、網走刑務所からの脱獄犯が紛れ込み…(「天空の殺意」)。
    (アマゾンより引用)

    グリズリーの話は面白かった。
    もう1つは何かビミョー

  • 【あらすじ】
    右京は休暇を利用して
    大学時代の友人に会うためにアラスカを訪れるが、
    そこでは野生の熊に襲われる事件が起きていた。
    第2、第3の被害者が出て、
    凶暴な人食い熊も射殺されて一件落着と思われたが……。
    他1編を収録。
    大好評スピンオフ第5弾!
    【感想】
    わたしは、右京さんが一人で事件に遭遇し解決する話の本は、すべて図書館で借りて読んでいた。今回はアラスカでの話と北海道での話。結論から言うと、どちらもやり切れない事件だった。でもそれは変えることのできない事実であって、右京さんはその事実が途中でどんなに残酷だとわかっても、決して事件の真相を明らかにすることを諦めない。その芯の強さに感服した。そしてそれが、やっぱり改めて右京さんらしいなあと思った。

  • 初期の作品はそれほど面白く感じなかったが、本筋のドラマが迷走しているせいか思いの外すんなり読み進めることができて面白かった。第二話のように一筋縄ではいかない事件の真相がいかにも相棒らしくて良い。

  • 今回は熊にまつわる事件が海外・国内ひとつずつ。
    人食い熊と、登山レースの話。

  • シリーズ第5弾。アラスカ・グレイシャーベイを舞台にした「悲しきグリズリー」と、知床を舞台にした「天空の殺意」。世界遺産とクマつながりの2篇。甲斐享の件で無期限停職中とあるので、時は2015年の夏。テレビドラマで言うと、シーズン14の直前。どちらもやるせなくなる悲しいお話。カナダのリッチモンド、人口20万のうち4割以上が中国人ってすごいね。

  • 右京さんソロで事件を解決するシリーズももう5冊目。タイトルも長めになったりしてますね。

  • 相棒スピンオフシリーズ。

    カイトくんが懲戒免職となり、杉下警部が無期停職処分を食らっている頃のエピソード。

    休職中にまさか熊が絡む事件に2件も関わっていたとは(笑)。右京さんと自然って何だか妙な取り合わせに思えるけど、そんなアンバランスさも面白い。どこに行っても、いかにも右京さん、という言動の描写がなされており、相棒世界の話として違和感なく読めた。
    「哀しきグリズリー」のほうが終盤に予想外の展開が待ち構えていて面白かったかな。「天空の殺意」のほうは、興味深い展開ではあったけれど、さすがに後味が苦過ぎる結末だったかも。

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