ふなふな船橋

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.47
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本棚登録 : 521
感想 : 83
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022513090

作品紹介・あらすじ

借金を作って逃げた父。新しい恋人と結婚することになった母。12歳の私は、独りぼっちだった…。

感想・レビュー・書評

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  • とある文章を書くときに取り上げたいなと思って再読。船橋はわたしにとっても特別な場所なので、タイトルで手に取ったら内容も自分が船橋に抱く気持ちとふんわり馴染んで読めて(状況が似ているわけでは決してない)、大事な本になりました。
    そこに生まれたわけじゃなくて、街に惚れ込んで希望したわけでもなくて、現実的な理由と、偶然が重なった街。一緒に住む人がいても、恋人や友人がいても、その人たちがとても素敵な人たちで良好な仲であっても、孤独は確かに、ある。毎日毎日ずっと悲しみに苛まれるわけではなく、いいことがあっても世界に感謝!という気持ちにいつでもなれる訳でもなく。孤独は在り続けるし、けれどそれは絶望ではないし、悲しみと希望と切なさと、「これが喜びだよ!」「これが正解だよ!」と誰も教えてくれない、不安。それによる自由。そして、とても文学作品のマスコットになるとはこれを読むまで思えなかった、商業的、世俗的なイメージの強すぎる梨の妖精。

    読んでいきながら、1人暮らしをしていた船橋で、振られて深夜の夜道を歩いたときの気持ちとか、眠れなくて深夜3時に寝心地の悪いベッドの上で起きてたときの気持ちとか、多いときは週3で通ってた居酒屋での常連さんや店員さんとの繋がりとか、いろんなことを思い出しました。自然が多い場所じゃなくても、都心ほどおしゃれなところじゃなくても、綺麗なところばかりの場所じゃなくても、思い出の場所だし、孤独を覚えた場所だし、学校や職場という所属や血の繋がりではなく、自分の行動で発生する人との繋がりを実感した街。登場人物と、あのときすれ違ってたのかもしれない、なんて思える、そしてたくさんのことを思い出す余地のある本でした。それはきっと船橋という土地柄ではなく、ばななさんの描き方なんだろうな。

  • 船橋に住んでる人には親近感がわくだろうな~
    ふなっしーを大好きな人にも。
    ふなっしーのような心の支えというか、確実に癒してくれるものがあるって凄いことだ。
    いろんな事がうまくいってそうでも、実はそうでもなかったりで、人それぞれ抱えてる悩みは何かしらあって。
    それを語り合える友達がいるって羨ましいし、素敵だな。
    花ちゃんには、いろんな訳あり事情があるけど、でもほんわかしてて凄く素敵。応援したくなる。

  • よしもとばななさんの本を初めて読んだけど言葉の表現がとても好きだなと思った。
    妖精の存在やわたしの中にあるどうしても消せない小さな子ども
    空いた隙間に入ってくるいいこと
    好きな本の一冊になった

  • 2017/11/15

  • 船橋市とふなっしーがキーポイントのいつもの可もなく不可もなくの小説だと思っていた。セレクト本屋で働く本が大好きな主人公が結婚するであろうと思っていた彼氏にふられ、打ちひしがれる。けれど船橋市に住む人達とふなっしーにそっと支えられ、また前を向いて歩きだす。主人公の心情は行間から読みとる必要もないほど全て文章で語られ、少しくどい気がする。それでもなんとなく暖かい気持ちにさせてくれ、ばなな作品にして初めて主人公と寄り添うことができた。

  • 図書館で。泣きました。泣かされました。心にすーっと染みこんでまた元気もらえました。花ちゃん、がんばれ~~ 生きていくことが素晴らしく思えるお話しにまた出会えました。

  • 初めての吉本ばななさん‼(^o^)大変な家庭環境で育った花さん(T-T)しかし、大好きな本と ふなっしー に支えられ頑張る姿がステキ(^-^)一緒に住んでいる奈美おばさんや友達の幸子、夢で出会う花子さんも良い人で大好き(*^^*)ツラいことがあった分、花さんには幸せになって欲しい‼自分にも心の支えになってくれるキャラが欲しくなった(^^;)

  • ふなっしーの在り方についての描写で、ハッとするところがたくさんありました。
    わたしももうちょっと人と関わらないとなぁ。

  • ふなっしーの題材の本って、どんなのだろう?!って思って読んだ。

    思ってたよりふなっしーは出てこなかったけど、船橋のことがたくさん出てきた。
    船橋市民としては楽しく読めた。

    想像とは反して、残酷な話も出てきた。
    少し怖かった。

    だけどそれくらい大変なとき、妖精やキャラクターなど、励ましてくれる存在の大切さに気がつくのかもしれないと思った。

    吉本ばななさんの表現が好き。
    こころが豊になる感じがする。
    自分の目の前の世界すらキラキラして見えてくる。

    他の本も読んでみたい。

    2022/09/27

  • いつもそうだけど、救いの本でした。
    自分だけが大変だと考えがちだけど、目の前の人にも思い人生があることを、できる限り意識していたい。

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著者プロフィール

一九六四年東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。八七年「キッチン」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。八九年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で山本周五郎賞、九五年『アムリタ』で紫式部文学賞、二〇〇〇年『不倫と南米』でドゥマゴ文学賞、二二年『ミトンとふびん』で谷崎潤一郎賞を受賞。著作は三十カ国以上で翻訳出版されており、海外での受賞も多数。noteにてメルマガ『どくだみちゃんとふしばな』を配信中。

「2023年 『吹上奇譚 第三話 ざしきわらし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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