闘う君の唄を

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.24
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本棚登録 : 385
レビュー : 95
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022513120

作品紹介・あらすじ

新任幼稚園教諭として埼玉県秩父郡神室町の「神室幼稚園」に赴任した喜多嶋凛は、モンスターペアレントたちの要求を果敢に退け、自らの理想とする教育のあり方の実践に務める。当初は、抵抗されるも、徐々にその熱意が伝わり、周囲の信頼も得られていくのだが…。健気なニューヒロイン、誕生!

感想・レビュー・書評

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  • よく知らないのですが、今どきの幼稚園ってこんな感じなんでしょうか。
    「モンスターペアレンツ」耳にしたことはあるけれど…。

    まず驚いたのは子供達です。これが3歳児って!
    たしかに自分の幼い頃と比べ、今の子供達はしっかりしているなぁと感じることはありますが…。
    特に「しらゆきひめ」の劇。
    風刺が効いていて笑ってしまった。
    しかし、この内容を子供たちが理解しているのか?
    していたらそれも怖い(笑)。

    前半は凛が幼稚園の新米先生として頑張る姿が清々しくて、とても好きだったんです。
    ”新米先生奮闘記”のままでも良かったのにな…。

    また、著者の作品はよく登場人物がリンクするらしく、
    それに初めて気付くことができて、なんだか妙に嬉しかったです。
    それにしても渡瀬刑事、凄腕だ。

  • なんかさ、怪しいなと思っていたら、やはりなのね。
    でも、凛先生がどう関わってくるのかは最後までわからず。あぁ、そういうことだったのかと納得。
    血縁者というだけでこの扱い、仕方ないことなの?
    本人とは別人格じゃないかと思うけれど、その場面に出くわしたら、そう割り切ることはできないのだろうか?

  • *新任幼稚園教諭として「神室幼稚園」に赴任した喜多嶋凛は、モンスターペアレントたちの要求を果敢に退け、自らの理想とする教育のあり方の実践に務める。当初は、抵抗されるも、徐々にその熱意が伝わり、周囲の信頼も得られていくのだが…。健気なニューヒロイン、誕生! *

    途中までは、ごくごく普通の幼稚園物語かとのんびり読み進めていましたが、やはりそこは中山七里さん、そんなはずはありません。え?ええ??ちょっと待って!と慌てるくらいの不意打ち、一気に物語が反転するさまはお見事。あっさり犯人がわかって捻りはないものの、希望の見えるラストにエールを送りたい。

  • 中島みゆきさんの唄イメージではなかったですがすごくチャレンジャーな主人公凛でした。
    普通に奮闘の日々のお話かと思いきやラストにそういう闘いだったんだーとまさかの事件絡んでてさすがでした。

  •  中島みゆきさん「ファイト!」から構想を得て書いた作品。帯に「あの渡瀬警部も登場!」と書かれていた。中山七里ファンの私としては、一も二もなく飛びついたけど、初心者さんはこの作品を手に取れなかったのでないかしらと心配してしまいます。帯って大事だから・・・

     今回のどんでん返しは二つ。 モンスターペアレントは怖いですねえ。

  • 15年前の真犯人の正体、なんとなく気付いたけど、最後が唐突過ぎる

  • 上手いよなぁ、と一気読み。
    人間の身勝手さが身につまされる。「子どものため」ってのは錦の御旗に使われちゃうよなぁ。
    ミステリー部分はちょと都合良すぎるけど、それで主題が損なわれているわけじゃないしね。気にしないっと。

  • 前半は…
    よくドラマ等で、親が子供に向けて『世界中があなたの敵だとしても私はあなたの味方…』云々みたいな台詞を美辞麗句の極みのように言ってるが、その字面だけを吟味もせずに丸パクリして、ただただ子供を守ろうとする親の話。

    親なら時として、他の誰が許しても親の責任ゆえに敢然と子供の敵にまわらなくてはならない状況もあるのだ。

    後半は
    突然、怒涛のサスペンスへ。

    正直、この転調は無理があり過ぎて、小説としてはかなりいびつになってしまった様に感じた。

    タイトルに使われた歌詞の歌のファンなだけに残念!

    やっぱり連載ものにはこれが付いて回る。

  • 新しく幼稚園に赴任した新人教諭の奮闘記かと思いきや、そこは中山さん。その園で15年前に起きた連続女児殺害事件が絡んできて、渡瀬警部まで登場。

    今回はモンスターペアレントと加害者家族の苦しみがテーマ。
    個人的にモンスターペアレントものは読んでてイライラするので苦手。前半は読みにくかったけど、後半ちゃんとミステリらしくなりホッとした。

    そして、加害者家族に向けられる理不尽な悪意。
    親しくしていた人間の身内が、実は殺人犯だったら…私自身どこまで割り切ることができるか正直分からないけれど、全人類の敵と言わんばかりの仕打ちが間違っていることは分かる。
    理不尽な悪意と闘い、贖罪のために自分を犠牲にする姿は痛々しいけれど、それでも前を向く彼女の強さに少し救われる。

  • 結末自体は驚きはない。
    個人的にはイヤミスに近い読後感。もやもやする。
    誇大表現ではあるのだろうけど、色々な人々の描写も本当に胸糞悪かった。主人公や、3歳児の描写含めて。せめて5歳児にすれば点いやそれでも…。
    表装と内容のギャップを楽しむくらいで読むと面白いかな。
    渡瀬さんのキャラが救いだった。

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著者プロフィール

中山 七里 (なかやま しちり)
1961年生まれ、岐阜県出身。男性。幼少の頃から読書が趣味で、高校時代から執筆を開始。花園大学文学部国文学科在学中に江戸川乱歩賞に応募したこともあった。
就職後は執筆から離れていたが、島田荘司を生で見た体験から執筆活動を再開。2009年、第8回『このミステリーがすごい!』大賞で『さよならドビュッシー』と『災厄の季節』の2作が最終選考にダブルエントリーされ、前者で大賞を獲得して48歳で小説家デビュー。後者も、「読みたい!」との声が続出したため、『連続殺人鬼カエル男』と改題し、2011年に文庫本として出版される事となった。
代表作に『さよならドビュッシー』などの「岬洋介シリーズ」、『贖罪の奏鳴曲』にはじまる「御子柴礼司シリーズ」。多くの作品が映画・テレビドラマ化されている。

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