闘う君の唄を

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022513120

作品紹介・あらすじ

新任幼稚園教諭として埼玉県秩父郡神室町の「神室幼稚園」に赴任した喜多嶋凛は、モンスターペアレントたちの要求を果敢に退け、自らの理想とする教育のあり方の実践に務める。当初は、抵抗されるも、徐々にその熱意が伝わり、周囲の信頼も得られていくのだが…。健気なニューヒロイン、誕生!

感想・レビュー・書評

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  • 喜多嶋凛は、神室幼稚園の新人教員。

    凛は、子供達の情操教育が最善との信念を持ち、
    自己主義で、支離滅裂な主張をする、モンスターペアレンツと、丁々発止とやりあい、少しずつでは有るが、認めてもらえるようになった。

    その幼稚園では、15年前に、3人の女児が殺害されていた。

    就任して1年。新入園の保護者を対象にした説明会があり、その保護者の中に、凛は、小学校の同級生を見つけた。

    各章のタイトルが、中島みゆきの「ファイト」の中の歌詞が付けられている。

    凛が、困難に遭っている時「ファイト」と聞こえて来る様な気がした。

  • へき地である埼玉県秩父の幼稚園に、夢と希望を抱いた凛さんが教諭として赴任、モンスターペアレントとの闘いの日々のお話。...と思ったら違いました(´⊙ω⊙`)

    いや、3分の2くらいはそーゆーお話なんですよ⁉︎
    過去に事件があった幼稚園とか伏線は勿論あるのですが、凛先生と子供たちの心温まる触れ合いだったり、保護者会の面々との軋轢だったり...

    渡瀬刑事出現で、あーハイハイってなって顛末は理解できてしまいます。渡瀬刑事の怖い顔描写、ナマハゲがあまりにも面白くて笑ってしまいました。
    ( ◠‿◠ )

  • よく知らないのですが、今どきの幼稚園ってこんな感じなんでしょうか。
    「モンスターペアレンツ」耳にしたことはあるけれど…。

    まず驚いたのは子供達です。これが3歳児って!
    たしかに自分の幼い頃と比べ、今の子供達はしっかりしているなぁと感じることはありますが…。
    特に「しらゆきひめ」の劇。
    風刺が効いていて笑ってしまった。
    しかし、この内容を子供たちが理解しているのか?
    していたらそれも怖い(笑)。

    前半は凛が幼稚園の新米先生として頑張る姿が清々しくて、とても好きだったんです。
    ”新米先生奮闘記”のままでも良かったのにな…。

    また、著者の作品はよく登場人物がリンクするらしく、
    それに初めて気付くことができて、なんだか妙に嬉しかったです。
    それにしても渡瀬刑事、凄腕だ。

  • 騒がしい楽園を借りたら、
    シリーズ物だったので
    先にこちらを読みました
    2時間ほどで読めました
    途中から急展開でハッとしました
    最後まで集中して読めました

  • 新任の幼稚園教諭が、モンスターペアレンツ的な保護者たちに対抗しながら奮闘する話。がんばれ凛先生!と思って読んでいたら、終盤、強面の渡瀬刑事が登場し、予想外の事実が判明し、と急展開。
    真相はそうだろうなと予想がついたけど、凛先生の頑張りが気持ちよく、面白かった。

  • 『間違いをしたとは思っていない。柳田の言葉はちゃんと園児たちに伝わっている。それが成功したのなら自分の頭など何度も下げても構わない。』
    ★保護者会からも、同僚からも避難されてもう孤立無援な状況でもこう考えられる主人公は、保育士として子どもを本気で守る覚悟がああるんだと感じた。
    私もそんな看護師になりたい。

  • 過去に園児が殺害されたといういわくつきの神室幼稚園に、新任教諭として喜多嶋凜が着任、正直で子ども想いの彼女がモンペと対峙していく…。中盤以降、渡瀬警部が登場して過去の事件を捜査!凛の出自も明らかになり大どんでん返し。現実離れした設定に突っ込みどころも多々あるがまっすぐな凛の魅力で、あっという間に読ませられた。

  • 読みはじめが穏やかで中山先生の本だったかな?って思うぐらいだったけど、やっぱり中山七里作品だった。
    中島みゆきさんの「ファイト」からインスパイアされた物語り。有名な曲すぎて頭の中でずっとリフレイン。
    この続編にあたる「騒がしい楽園」を読んでみたい。

  • ほのぼので始まったが、やはり渡瀬さん登場して事件のどんでん返しが‼️

  • そうとは知らずに読み始めたら、なんと先日読んだばかりの騒がしい楽園の前のお話!
    舞先生と池波先生、ここでつながった!と読みながら1人でふむふむ言いながらあっという間に読了。
    オーディブルで中山七里のミステリーの書き方を聴いた時に取材には行かないとおっしゃっていたが、子供達の動きとか幼稚園のこととかどこから情報を仕入れているんだろうと気になった。
    年少さんであの白雪姫の劇やるのは凄すぎると感じた。
    実際にも見てみたい。

    主人公は変われどシリーズもので今回も楽しめた!

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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