- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022513236
作品紹介・あらすじ
迷い、いらだち、そして期待-。未来行きの切符を持って18歳たちは旅立った。
感想・レビュー・書評
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前書きを読んで、『桐島、部活やめるってよ』を読んだ時の印象が間違っていなかった、と知った。
不安だらけでも、前に、新たな世界に踏み出さなければならない、苛立ちのようなもの。 -
小説かと思ってて読みはじめたら、18歳の人たちインタビュー記事のまとめだったのね。
でも、ちょうど今の自分がこの本の中の子たちと同い年、同じ時期で、自分の周りにはやっぱり自分と同じような道に進む子ばかりだけど、世の中にはたくさんもうやりたいこと、道を絞ってる子もいるんだな、自分の信念を持っていてすごいと思った。自分もそういうやりたいことを曲げずに公言できるような勇気ある人になりたい。 -
十人十色。今を一生懸命生きている、その瞬間が収められた強い一冊。
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人生の岐路を迎える18歳を撮影したモノクロのポートレート写真と、彼らの声を書き留めた。盲目の女子大生、バンドのボーカル、非行防止ボランティア、鳶職人、僧侶見習い、ダンサーなど、46人を紹介していく。
壁や悩みに直面しながらも、新しい世界に向け、それぞれの一歩を踏み出す等身大の若者の姿を追った。
書籍化にあたり、直木賞作家の朝井リョウによる書き下ろしロングエッセイ「18歳の選択」を掲載。
本文中には、
「朝井リョウからの質問、最近怒ったこと」
「どういう大人になりたいか」
「元気をくれる作品」
「もし1週間自由に使っていいならば」
「今いちばん欲しいもの」
など、新たに5つの質問項目をもうけ、
46人の若者たちの生の声を聞く。
朝日新聞名古屋本社版に2014年から約1年間連載された「18きっぷ」、東海地方の新聞・通信・放送の加盟社からない中部写真記者協会の2014年度「企画部門賞」を受賞した好評連載が、ついに書籍化される!
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18歳というのは、ある意味これからの自分の人生の方向をある程度決定づける決断をする時期ではないだろうか。ひとりひとり違った境遇の若者たちのそんな時期の写真と、その時考えていたこと、感じていたこと、抱いていた思いが見事に切り取られていて興味深かった。巻末に載せられているそれぞれの一年後を読むと、彼らの変わらなさの中にある自由さと可能性をさらに思わされる。なんだかわくわくする一冊だった。 -
てっきり朝井リョウの小説かと。
でも読んでよかった。
冒頭の彼のエッセイはとても力強くて、なんだかこれまでの自分が歩んできた道を肯定してくれるような、味方でいてくれるような何かを感じました。
今の自分は、これまでの自分が選択し続けてきた自分なんだよなぁ。
迷い、悩んで、時に自暴自棄になりながら、私はずっと何かを選びとってここまで生きてきてる。
正解かどうかは全く自信が無いし、後悔していることも正直たくさんあるけれど、どこかでふと今の私で良かったと思える日が来るのかもしれないですね。
ここにでてくる18歳の少年少女のように、どんな大人になりたいか、もう一度考えてみたい。
私が当時想い描いていた理想は、昨日のことのようにありありと思い出せます。
だけど今は?今の私は何になりたいんだろう?
18歳という時期を経て、今だからこそ分かることもある。
自分自身と向き合うのは、きっといつだって遅く無い。 -
東海地方に住む18歳を取材した写真集。
みんな大人っぽいなと思いました。いづれはやりたいことのために東京や海外に出ようと思っているからでしょうか。
朝井リョウさんは取材には一言の参加のみで岐阜出身だから選ばれたのでしょうね。巻頭エッセイだけでした。 -
東海地方に住む若者たちのインタビュー集。巻末に1年後のみんなの顔も。