明治・金色キタン

著者 : 畠中恵
  • 朝日新聞出版 (2015年11月6日発売)
3.22
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022513274

作品紹介

明治になって20年、江戸とは地つづき時つづき-。滝と原田は、東京・銀座に勤める巡査二人組。女学生美人くらべの顛末や正体不明の石、競馬場での殺人、と日々さまざまな謎の解決に奔走するこの二人、時折、人ならざるものの気配を見せるのです…。

明治・金色キタンの感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第二弾。
    前作を読んだときに気になっていた赤手さんの正体がわかる。
    幕末に衰退して消えた甫峠村と、その村に吹き荒れた廃仏毀釈のあれこれが話の全てにかかわる。
    なるほど、赤手さんは仏さまでしたか。
    あとはモモケンさん兄妹の謎がまだ残ってますね。
    妖に交じっても動じなくなってきた花乃さんが好きです。
    この時代のお嬢様方の話が大好きな私としては、第三話「モダン美人くらべ」がよかった。
    いい人に見染められて、女学校なんて早々に退学するのが名誉とされた時代でも、やっぱり学校でみんなと過ごす時間は大事だよね。
    お高さんが「誰かが伴侶を見つける」と話の終わりで言ってたけど誰だろ。

    「アイスクリン強し」とちょっとつながってる模様。「アイスクリン-」は一作目しか読んでないので続き読もうかなぁ。

  • レギュラーメンバーや新顔さんたちの本性、少しづつ明らかになった感じの人もいたし、突然もう皆分かっているかのようにされた人もいて、あれ?そんな匂いしてたっけ、の人もいたし、細かいところが少し分かりにくかったでしょうか。謎解きもやや唐突な印象でしたが、でもやはり引き込まれて、一話完結のようでいて長編なので一気に読んでしまいました。前作含め復習必要かも。ともかく彼らと一緒に鍋を囲みたいものです。

  • 明治妖モダンシリーズ 続編

    前作はどちらかというと原田さんメインなのかなと思って読んでいたけれど、今回は滝さんの方だった。
    1つの村のことで全てのお話が繋がっていて、最後に解決する。祟りの真実は何なのか気になって後半は一気に読んでしまった。

    ミステリアスで少しダークな雰囲気。「痛快、ときどき背筋がぞくりの妖怪ファンタジー」という帯の言葉がぴったり。
    今の世にももしかしたら‥と妄想するのも楽しい笑

    続編楽しみに待っています。

  • 畠中恵の「明治」シリーズ第2弾。
    西洋風の煉瓦街にはアーク灯が灯り、不忍池畔には英国風の競馬場。
    築地居留地の女学生たちは洋装で髪には大きなリボン…
    妖たちにはいささか住みにくい世になったけれど。
    大通りを外れてちょっと小道に入れば、まだまだ闇が広がる。

    今回は、幕末の廃仏毀釈で村中の寺が潰され、仏像も僧も行方が分からなくなってしまった、筑摩の甫峠村の、たたりの噂にまつわる事件の数々。
    銀座4丁目の、そこだけぼろい派出所に勤務する原田と滝が、例によって盛大に事件に巻き込まれる!

    このケーキも食べられなくなるかもしれない…って、オーナーパティシエが留学しちゃうからですよね?
    世界が繋がっているのも楽しい。

    すっかり闇も少なくなった現代にも、妖しの者はいるんじゃないか、そんな気がします。
    うん、ロマンがある。


    あ、200円(今だと200万…と考えると分かりやすい?)指輪男、ちょっとキモいですね。
    女学生たちの写真を持って、本物を一目見ようと学校の前に群がる男たちは、秋葉にたくさんいそうですね~
    などと、ニヤリとしました。

  • 「明治・妖モダン」の続編。
    文明開花の世の中、古い妖しいものたちも、すぐそこの物陰に‥

    明治21年。
    江戸時代からすっかり様変わりして西洋風の建物が並ぶ銀座・煉瓦街。
    派出所の巡査、原田と滝は、何かと借り出されては奔走することに。

    古い寺が引き倒される現場の護衛になぜか引っ張り出された二人。
    そこで、行方不明者が出て‥?

    滝に思いを寄せる花乃が巻き込まれた願掛けとは?
    女学生の美人番付の写真が流出?
    不忍池での競馬場でおこった事件とは‥

    あまり知られていない明治時代の風俗がたっぷり描かれていて、面白く読めました。
    「しゃばけ」のとぼけた可愛い雰囲気とは少し違って、もっとクールで怖さも含んだ妖しさ。
    大人が社会を動かしていく骨組みが背景に感じられます。
    妖怪というか普通の人ではない面々は増えるばかりで、ぜんぜん隠れていない感じですが(笑)
    思いがけない問題も、思いがけない解決も、ありえるのが面白いところ☆

  •  江戸から明治になって20年。
     文明開化はすれど、妖たちが消えたわけではない。江戸とは地つづき時つづき。
     モダンな煉瓦街の銀座にあって、掘っ立て小屋の巡査派出所に勤める原田さんと滝さん。
     そして百木屋に集まる馴染みの面々。
     今作は、6つの短編集ながら、甫峠村にまつわる廃仏毀釈によって消えた寺と仏像の謎に迫る連作になっています。

    ------------------------------------------------------------------

     前作で、うっすらながら主な面々の正体が分かっているので、今回は最初から結構それが表に出ているかな。
     で、前作はどっちかっていうと原田さんのほうが出番多かったけれど、今回は滝さんのほうがメインという感じがする。
     あと、お高さんも。
     彼女のあの薬、すごいよ、欲しい。

     今回はハラハラする展開が多かった。一気に最後まで読んだ。
     このシリーズはいい。もっと続いてほしいなー。



     あと、時に絡め取られることが多いから、誰がどういう人(妖)なのかはっきりと言わないようにしている、ということだったけれど、百賢さんてどうなの? 妖なの?
     前作の第三話のラストでそれっぽい感じに登場したけれど、はっきりとはまだ書かれていないよね?
     どうなんでしょう。

  • 「明治・妖モダン」の続編。

    幕末の時代、甫峠村というある地方の村で行われた廃仏毀釈に絡んだ祟りの噂に、銀座煉瓦街の巡査たちが巻き込まれていく。

    江戸時代から地続き・時続きの東京という場所で、人ならぬ者が人となり、人の世に紛れ込んでいく。前作と同様、雰囲気はよく出ていて良かったと思う。あの人もこの人も実は、、、で意外だったり、廃仏毀釈の祟りに絡んだ事件の真相も興味深く読めた。ただ、もう少し妖しの要素を強く出しても良かったかな。描き方が分かりにくいところもあって、危うくスルーしてしまいそう。楽しい面々ではあるので、シリーズが続くのを期待。

  • 内容紹介
    にぎやかなキャラクター達の織りなす楽しさ、軽妙さに加え、恐ろしい妖の要素で背筋がぞくっともさせられる、「明治・妖モダン」シリーズ絶好調の第2弾!
    明治21年の東京・銀座。巡査の滝と原田は、日々持ち込まれる事件や相談事の解決に奔走する熱血漢コンビ。だがこの二人と仲間たち、時折何やら人間離れした「妖(あやかし)」の姿をも見せるのです……!?
    不忍池の競馬場、女学生と結婚事情、頼母子講+宗教的な集まりなどなど、明治の風俗がたっぷり楽しめる、1話完結の痛快な謎とき短篇集。さらに全編を通して、廃仏毀釈によって消えた寺と仏像の大きな謎もドラマチックに描かれる会心作です。

    <目次予定>

    第一話 赤手と菜の花
    第二話 花乃と玻璃
    第三話 モダン 美人くらべ
    第四話 闇の小道
    第五話 上野の競馬
    第六話 祟り、きたる

  • 明治妖シリーズ第二弾
    「赤手と菜の花」
    お寺の残余を探す赤手が、崩壊寸前のお寺でいなくなる。お偉いさんの護衛をしていた巡査2人は必至に探すが見つからず…

    「花乃と琉璃」
    暇を持て余し、お高の弟子が作ったかのう会へと入った花乃だったが、お高に咎められ辞める事に。
    すると会を主宰した医者の五之倉も、会を畳む事を決め、玉代を花乃に代わりに反して貰うよう滝に頼んだが、厄介事まで押し付けられてしまう。

    「モダン 美人くらべ」
    多報新聞の布藤が女学生に安く写真家を紹介したところ、その写真が美人くらべに使われてしまい、1位の春子がいなくなってしまった。
    春子は二科との婚約を控えていたのだが、美人くらべが元で婚約も怪しくなってきて…

    「闇の小路」
    甫峠村から来たというみつは、阿住の息子だという肇という子を連れてきたが、阿住は自分の子ではないと言い、更にみつも自分の知っている阿住とは違うと言いだした…
    その内、肇は殺されてしまい、なんと容疑者として五之倉、赤手、布藤が署へと連れていかれる。

    「上野の競馬」
    阿住のお供で競馬にきたが、銃声を聞き滝が駆け付けると仁科が殺され、馬も怪我を負ってしまった。
    そうして何故か滝と喜多、他に銃声を聞いたという下働きや商人までもが捕えられてしまう…

    「祟り、きたる」
    今までの甫峠村に関わる事件が祟りとして噂される。最後に全てに関わるものは真っ赤に染まるという物騒な噂を耳にした頃、阿住のお屋敷が火事になる…

    誰がどの妖か分からなかったけれど、最後の最後に一部表記があり、阿住、五之倉、赤手、布藤は甫峠村で失われた5仏の内4仏だという…。
    赤手さんは妖なのか、人なのか?と前巻で疑問だったのが、今作の1章でやはり妖と分かるものの、残り3人は全然分からずビックリ。(匂わせる描写、あったかな?
    花乃さんが質問した何故自分が何者なのか明確に言わないのか?という疑問は読者の代弁そのもので、それに答えるお高さんの答えがなるほどと思わせてくれて良かった。
    妖として生きながら、時に絡めとられ人と変わらずに亡くなっていくといった概要。

    今出ている明治妖シリーズはここまでのようだけど、原田と滝の巡査2人は5話で軍に睨まれ戦争になったら前線に送られるだろうという話になり、きな臭くなって終わったのがくすぶる…

  • 図書館で見かけてシリーズ化していたのに気付いた、少し前に読んだ妖モダン。 その2巻目。

    銀座の派出所勤務の原田と滝とその奇妙な仲間達が今回も騒動に巻き込まれてます。

    登場人物の中の誰が人で誰が元妖なのかはわかったりわからなかったり。 今回は結構人ならざる人達が多かった。

    赤手さんの正体から始まり、それにまつわる呪いのお話が縦軸。 全く無関係な話かと思っていても結局そこに繋がって行くんですねぇ。

    幕末から明治になる混乱期には人ならざる者が人に成りすますのも簡単だったように、人が他人に成り代わるのも簡単だったんだろうなぁ。 それが今の日本国内の騒動に拍車をかけている気もしなくもないけど。

    少なくとも今回で主要な登場人物の正体が知れたんだっけ? あれ?百賢の正体って出てたっけか。

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