明治・金色キタン

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.20
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本棚登録 : 373
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022513274

作品紹介・あらすじ

明治になって20年、江戸とは地つづき時つづき-。滝と原田は、東京・銀座に勤める巡査二人組。女学生美人くらべの顛末や正体不明の石、競馬場での殺人、と日々さまざまな謎の解決に奔走するこの二人、時折、人ならざるものの気配を見せるのです…。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第二弾。
    前作を読んだときに気になっていた赤手さんの正体がわかる。
    幕末に衰退して消えた甫峠村と、その村に吹き荒れた廃仏毀釈のあれこれが話の全てにかかわる。
    なるほど、赤手さんは仏さまでしたか。
    あとはモモケンさん兄妹の謎がまだ残ってますね。
    妖に交じっても動じなくなってきた花乃さんが好きです。
    この時代のお嬢様方の話が大好きな私としては、第三話「モダン美人くらべ」がよかった。
    いい人に見染められて、女学校なんて早々に退学するのが名誉とされた時代でも、やっぱり学校でみんなと過ごす時間は大事だよね。
    お高さんが「誰かが伴侶を見つける」と話の終わりで言ってたけど誰だろ。

    「アイスクリン強し」とちょっとつながってる模様。「アイスクリン-」は一作目しか読んでないので続き読もうかなぁ。

  • レギュラーメンバーや新顔さんたちの本性、少しづつ明らかになった感じの人もいたし、突然もう皆分かっているかのようにされた人もいて、あれ?そんな匂いしてたっけ、の人もいたし、細かいところが少し分かりにくかったでしょうか。謎解きもやや唐突な印象でしたが、でもやはり引き込まれて、一話完結のようでいて長編なので一気に読んでしまいました。前作含め復習必要かも。ともかく彼らと一緒に鍋を囲みたいものです。

  • 明治妖モダンシリーズ 続編

    前作はどちらかというと原田さんメインなのかなと思って読んでいたけれど、今回は滝さんの方だった。
    1つの村のことで全てのお話が繋がっていて、最後に解決する。祟りの真実は何なのか気になって後半は一気に読んでしまった。

    ミステリアスで少しダークな雰囲気。「痛快、ときどき背筋がぞくりの妖怪ファンタジー」という帯の言葉がぴったり。
    今の世にももしかしたら‥と妄想するのも楽しい笑

    続編楽しみに待っています。

  • 畠中恵の「明治」シリーズ第2弾。
    西洋風の煉瓦街にはアーク灯が灯り、不忍池畔には英国風の競馬場。
    築地居留地の女学生たちは洋装で髪には大きなリボン…
    妖たちにはいささか住みにくい世になったけれど。
    大通りを外れてちょっと小道に入れば、まだまだ闇が広がる。

    今回は、幕末の廃仏毀釈で村中の寺が潰され、仏像も僧も行方が分からなくなってしまった、筑摩の甫峠村の、たたりの噂にまつわる事件の数々。
    銀座4丁目の、そこだけぼろい派出所に勤務する原田と滝が、例によって盛大に事件に巻き込まれる!

    このケーキも食べられなくなるかもしれない…って、オーナーパティシエが留学しちゃうからですよね?
    世界が繋がっているのも楽しい。

    すっかり闇も少なくなった現代にも、妖しの者はいるんじゃないか、そんな気がします。
    うん、ロマンがある。


    あ、200円(今だと200万…と考えると分かりやすい?)指輪男、ちょっとキモいですね。
    女学生たちの写真を持って、本物を一目見ようと学校の前に群がる男たちは、秋葉にたくさんいそうですね~
    などと、ニヤリとしました。

  • 「明治・妖モダン」の続編。
    文明開花の世の中、古い妖しいものたちも、すぐそこの物陰に‥

    明治21年。
    江戸時代からすっかり様変わりして西洋風の建物が並ぶ銀座・煉瓦街。
    派出所の巡査、原田と滝は、何かと借り出されては奔走することに。

    古い寺が引き倒される現場の護衛になぜか引っ張り出された二人。
    そこで、行方不明者が出て‥?

    滝に思いを寄せる花乃が巻き込まれた願掛けとは?
    女学生の美人番付の写真が流出?
    不忍池での競馬場でおこった事件とは‥

    あまり知られていない明治時代の風俗がたっぷり描かれていて、面白く読めました。
    「しゃばけ」のとぼけた可愛い雰囲気とは少し違って、もっとクールで怖さも含んだ妖しさ。
    大人が社会を動かしていく骨組みが背景に感じられます。
    妖怪というか普通の人ではない面々は増えるばかりで、ぜんぜん隠れていない感じですが(笑)
    思いがけない問題も、思いがけない解決も、ありえるのが面白いところ☆

  •  江戸から明治になって20年。
     文明開化はすれど、妖たちが消えたわけではない。江戸とは地つづき時つづき。
     モダンな煉瓦街の銀座にあって、掘っ立て小屋の巡査派出所に勤める原田さんと滝さん。
     そして百木屋に集まる馴染みの面々。
     今作は、6つの短編集ながら、甫峠村にまつわる廃仏毀釈によって消えた寺と仏像の謎に迫る連作になっています。

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     前作で、うっすらながら主な面々の正体が分かっているので、今回は最初から結構それが表に出ているかな。
     で、前作はどっちかっていうと原田さんのほうが出番多かったけれど、今回は滝さんのほうがメインという感じがする。
     あと、お高さんも。
     彼女のあの薬、すごいよ、欲しい。

     今回はハラハラする展開が多かった。一気に最後まで読んだ。
     このシリーズはいい。もっと続いてほしいなー。



     あと、時に絡め取られることが多いから、誰がどういう人(妖)なのかはっきりと言わないようにしている、ということだったけれど、百賢さんてどうなの? 妖なの?
     前作の第三話のラストでそれっぽい感じに登場したけれど、はっきりとはまだ書かれていないよね?
     どうなんでしょう。

  • 「明治・妖モダン」の続編。

    幕末の時代、甫峠村というある地方の村で行われた廃仏毀釈に絡んだ祟りの噂に、銀座煉瓦街の巡査たちが巻き込まれていく。

    江戸時代から地続き・時続きの東京という場所で、人ならぬ者が人となり、人の世に紛れ込んでいく。前作と同様、雰囲気はよく出ていて良かったと思う。あの人もこの人も実は、、、で意外だったり、廃仏毀釈の祟りに絡んだ事件の真相も興味深く読めた。ただ、もう少し妖しの要素を強く出しても良かったかな。描き方が分かりにくいところもあって、危うくスルーしてしまいそう。楽しい面々ではあるので、シリーズが続くのを期待。

  • 内容紹介
    にぎやかなキャラクター達の織りなす楽しさ、軽妙さに加え、恐ろしい妖の要素で背筋がぞくっともさせられる、「明治・妖モダン」シリーズ絶好調の第2弾!
    明治21年の東京・銀座。巡査の滝と原田は、日々持ち込まれる事件や相談事の解決に奔走する熱血漢コンビ。だがこの二人と仲間たち、時折何やら人間離れした「妖(あやかし)」の姿をも見せるのです……!?
    不忍池の競馬場、女学生と結婚事情、頼母子講+宗教的な集まりなどなど、明治の風俗がたっぷり楽しめる、1話完結の痛快な謎とき短篇集。さらに全編を通して、廃仏毀釈によって消えた寺と仏像の大きな謎もドラマチックに描かれる会心作です。

    <目次予定>

    第一話 赤手と菜の花
    第二話 花乃と玻璃
    第三話 モダン 美人くらべ
    第四話 闇の小道
    第五話 上野の競馬
    第六話 祟り、きたる

  • 江戸が終わり、明治になった世界でもまだ妖怪たちは生きている…
    登場人物や最初のいくつかのエピソードは面白かったが、後半まであまり盛り上がりを感じられなかった。私が仏像に興味ないせいか…。
    前作があるらしいので、それを読むとまた印象が変わるかもしれない。

  • 妖怪系の小説はこのシリーズで始めて読んだのですが、この続編はとても難しかった・・。原田や滝がどういう状況にあるのかの描写もうまく読み取れずなかなか銀座の小路・競馬場・仏塔跡なども想像出来ず、己の理解力を恨みました。←
    あと、あまりこの時代の男性の喋り方には慣れていないので、容姿がみなおじさんをどうしても想像してしまう・・。阿住なんて特に(´・ω・`)すいません。。
    お高やみずは、花乃などやっぱり女性がメインのお話が好きですねえ。

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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