明治・金色キタン

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.20
  • (8)
  • (35)
  • (68)
  • (15)
  • (5)
本棚登録 : 407
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022513274

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  江戸から明治になって20年。
     文明開化はすれど、妖たちが消えたわけではない。江戸とは地つづき時つづき。
     モダンな煉瓦街の銀座にあって、掘っ立て小屋の巡査派出所に勤める原田さんと滝さん。
     そして百木屋に集まる馴染みの面々。
     今作は、6つの短編集ながら、甫峠村にまつわる廃仏毀釈によって消えた寺と仏像の謎に迫る連作になっています。

    ------------------------------------------------------------------

     前作で、うっすらながら主な面々の正体が分かっているので、今回は最初から結構それが表に出ているかな。
     で、前作はどっちかっていうと原田さんのほうが出番多かったけれど、今回は滝さんのほうがメインという感じがする。
     あと、お高さんも。
     彼女のあの薬、すごいよ、欲しい。

     今回はハラハラする展開が多かった。一気に最後まで読んだ。
     このシリーズはいい。もっと続いてほしいなー。



     あと、時に絡め取られることが多いから、誰がどういう人(妖)なのかはっきりと言わないようにしている、ということだったけれど、百賢さんてどうなの? 妖なの?
     前作の第三話のラストでそれっぽい感じに登場したけれど、はっきりとはまだ書かれていないよね?
     どうなんでしょう。

  • 図書館で見かけてシリーズ化していたのに気付いた、少し前に読んだ妖モダン。 その2巻目。

    銀座の派出所勤務の原田と滝とその奇妙な仲間達が今回も騒動に巻き込まれてます。

    登場人物の中の誰が人で誰が元妖なのかはわかったりわからなかったり。 今回は結構人ならざる人達が多かった。

    赤手さんの正体から始まり、それにまつわる呪いのお話が縦軸。 全く無関係な話かと思っていても結局そこに繋がって行くんですねぇ。

    幕末から明治になる混乱期には人ならざる者が人に成りすますのも簡単だったように、人が他人に成り代わるのも簡単だったんだろうなぁ。 それが今の日本国内の騒動に拍車をかけている気もしなくもないけど。

    少なくとも今回で主要な登場人物の正体が知れたんだっけ? あれ?百賢の正体って出てたっけか。

著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

畠中恵の作品

ツイートする