メンチカツの丸かじり (丸かじりシリーズ38)

  • 朝日新聞出版
3.24
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本棚登録 : 62
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022513304

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】食べ物への探求心は健在! すき焼き、廃墟となる 馬を食べる人々 お餅は踊る クッキーの苦しみ 昆布茶の訴求力 あっていいのか「出し汁」カフェ ヨーグルトの正義 稲荷ずしに異変 三種合体麺て何? チーズケーキはエバらない ガンバレ! メンチカツ……。抱腹絶倒の東海林ワールド、最新の第38弾!

感想・レビュー・書評

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  • 世間はラーメンのスープを一滴残さず飲んでしまった人をどう見るか。もったいない精神の立派な紳士とは決して人は見てくれない。ひもじい人。さもしい人。卑しい人。はしたない人。そういう見方をする。危ない人という見方さえされる。カウンターに並ぶと隣の人の食べっぷりがよく見える。「隣の奴、スープを全部飲んじまいやがった」と思われる。思われるのは嫌だし悔しい。スープは丼の底から2~3センチ残すのが無難。
    ラーメンは徹頭徹尾全て食べきるを実践してきた自分。人間の尊厳に抵触する汚辱を味わわされた。
    このほか、メンチカツの序列、バターとパンの掟、ヨーグルトの正義など、どれもこれも目から鱗。これまでの人生を深く問い直させられた。

  • とにかく面白い!

  • 面白いですなあ....こういうの、名文っていうんだろうなあ。二回思わず声に出して笑っちゃいました。

  • 丸かじりシリーズその38。
    「出し汁カフェ」が気になった。だしって飲むものなのか?いや、飲むものには違いないけど、お吸い物の「吸う」って感覚に近いような。何も入ってないだしだけを飲むカフェとは…色んなお店があるもんだ。

  • ソーメンのつゆ多彩化と日活ロマンポルノの流れはさすが先生。

  • ライトな感じで読ませていただきました。
    東海林さだお先生の文章力は凄いと思う。

  • 596.04

  • 安定の面白さ、以上!

  • いつもいつも 素晴らしいです。
    東海林さんは若いですね。巻末を見てビックリです。

  • 丸かじりシリーズ38~すきやき(廃墟か?)・魚板とは(蒲鉾)・森下「みの家」で(さくら)・トンカツ(几帳面に食べる)・餅(ガスコンロで焼く)・湯豆腐と(昆布)・2014年の雪で(転ぶ)・笹乃雪(豆腐料理)・まいう~(石ちゃんの)・カタイ(ビーフジャーキー)・クッキー(缶入りの)・昆布茶(飲み物か?)・最近見ない(角砂糖)・カフェ?(出し汁の!)・丼物の別居(わかれ)・食べ物か飲み物か(ヨーグルト)・調味料ラウンドテーブル(って云う?)・ポショ(ポン酢醤油を詰めて云うと)・わさび・稲荷寿司(スティックになってお洒落だが、ずぼらさがよかったと気付く)・三種入り(うどん・そば・ラーメン)・カップ焼きそばUFOを食べて(W杯へ)・トースターから出した焼きたてのパンに冷蔵庫から出したてのバターを塗る(無理だね)・W杯記念の食い物(コンビニで)・焦げ目が旨い(特に餃子)・らっきょう・ケーキ(中でもチーズケーキ)・裏側(焼き魚の)・多様化(そーめんつゆ)・ビール飲み放題バイキング(中野サンプラザで¥5000)・闌(生ビールのジョッキの把手は)・メンチカツ(ハムカツより下の扱い)・煮干し・量り売りのハンバーグ店(注文が難しすぎる)・食べる前に見る…例えば(高橋由一の塩鮭)~出し汁1杯¥100…安いか高いか妥当か。らっきょうが好きなのは隠すべき事か。外食の一番人気メニューはハンバーグらしいから,他との違いを演出する店も出てくる訳ね。好きだなぁ…東海林先輩の食い物エッセイ!感覚が年寄り染みていなくて若い!

  • うーむ、なんといえば良いのだろう。
    毎回毎回下らない内容なのに気付くと懸命に読んでいる自分が居る。
    もちろん文章も面白いのだけどマンガが絶大な効果を醸し出している事は間違いない!また次の号もきっと読んでいるでしょう。 すまぬすまぬ。

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著者プロフィール

東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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