- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022513397
作品紹介・あらすじ
「基地賛成派の意見を封殺している」「事実を捻じ曲げている」-。「偏向」との批判がつきまとう沖縄の新聞報道。沖縄の新聞-琉球新報と沖縄タイムスの記事は、本当に「偏向」しているのか。日本国土の0.6%の面積に、73.8%の米軍基地が存在する沖縄で記者をやることとは。日々現場で取材する地元紙記者に直接話を聞き、沖縄の新聞の歴史的背景、その報道姿勢を探る。
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/732321詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:070.21A/Y62o//K
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沖縄の新聞について知りたい人向け。
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いきどおり!
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社会
メディア -
「沖縄」といって思い浮かべるものは何ですか。青く広い空と海…基地の島。日本であるはずの沖縄が蔑(ないがし)ろにされ続けてきた歴史と現状に思いの至らない人には、是非一読してほしい好著です。
本土の捨て石として過酷な戦争の舞台とされ、多くの住民が命を奪われました。戦争が終わると、日本の独立と引き換えに米軍の施設下に差し出されました。そして、今、辺野古基地という新たな負担も求められています。暴力と不平等にさらされてきた、安全保障の観点だけでは語りきることのできない現実があります。「基地問題」というより、暮らしを脅かす「人権問題」なのです。
沖縄の新聞二紙の記者たちは、そうした現実下で生きざるを得ない沖縄の人々に寄り添う視点で記事を書いているに過ぎません。沖縄が捨て石にされる構造には、原発立地の構造やフクシマが忘れ去られていくこととの類似性があるとも言えます。そうした視点を身につけてほしいと願って薦める一冊です。 -
★偏向より問題は関心薄★沖縄の新聞が偏向していると感じたことはなかったし、そんな議論が起きていることすら知らなかった。著者が取材した2紙の記者の熱い気持ちはもっともで、基地を放置される差別される側が主張を繰り返すのは納得がいく。それを「偏向」という側はさもしいが、それ以上に自分の関心の薄さの方が身に染みた。やはり沖縄は他人事だと思っていたのだろう。辺野古の問題が起きた20年前に現地を訪ねて、いまも状況が変わらないと思うばかりで、その間の苦しみを思うこともなかった。
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百田尚樹の発言をきっかけに沖縄の二紙の新聞記者達への取材を通して沖縄の問題を見つめる。
琉球新報と沖縄タイムスの記者達への取材から沖縄の歴史と問題の本当の姿が明らかになっていく。内地の人達の心ない認識は沖縄の今までの流れや状況を無視していることがよく分かる。
さらに、20年前の集会で演説したあの時の高校生や沖縄の保守系新聞八重山日報と取材の幅は広く、沖縄を色んな角度から見ることができる。
沖縄の問題は平和の問題というよりは一地方への差別の問題であり、新聞は世論を誘導するというより世論に押されて書かれるものだと誰か百田尚樹に伝えてほしい。