イタリアからイタリアへ

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 99
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022513472

作品紹介・あらすじ

卒論のために留学した南部ナポリ、通信社の仕事を始めた北部ミラノ、リグリアの港町で出会った三人の海の男たち、船上での暮らし…。町と街、現在と過去とを往き来して綴る。静かで美しい紀行随筆集。

感想・レビュー・書評

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  • 昔何度か訪ねたイタリアを懐かしんで読んだ本。
    やっぱりナポリは一筋縄ではいきませんね。
    またイタリアに行きたい!

  • まだ、世の中がネットに繋がっていない古き良き(?)時代の話。経験してないのに郷愁を覚える。

  • 2019年11月25日読了

  • 家を移ることによって不要な人間関係を処分する、という考え方がクールすぎてかっこいいけどなかなか真似できない。
    船で六年暮らしていたあたりの時系列が未だによく分かっていない…

  • イタリアの北部と南部の違い、そこに暮らす人たちのさまざまな人生。みんないろんなことを乗り越えながら生きているんだなーとしみじみ思った。

  • 安定の内田洋子さん。

  • 30年あまり、イタリアで仕事をし
    各所に幾度となく住まいを移した筆者。

    イタリアを知るにはどの本を読む?の問いに
    この作家のエッセイが、おすすめに出る。

    私が読んだ初めての「内田洋子」エッセイは
    慣れるまでしばし時間がかかった。

    時系列だけでなく場所も、あっちこっちと移る。
    普通は一つのテーマのエッセイの中で
    こんな風に、場所時間がくるくると変わることは少ない。

    何章か読み進めるうちに、それにも慣れてくると、
    陽気なイタリア、食通のイタリア、おしゃれなイタリアと
    なんとなく、明るさばかりの印象だったイタリアが
    実は地域で、同じ国かと思うほど
    国民性が変わり、言葉も日本の方言ほどに違う。
    南部は今でも「南部問題」として、話題にのぼるほど
    移民の多い地域で、貧しい。

    北部はというと、豊かではあるが、個人主義で
    他人に立ち入られるのを拒む。
    大きな会社がどんどん発展するというより
    小さな会社でも、個性や特殊性、技術力があり
    世界とも渡り合える小さな集団が存在。

    時流にそぐわなくとも、いいものはいいんだと
    古い職人も多く残る。

    30年もその地に住み、イタリアからも愛されているような
    内田さんは、その何倍も踏み込んで触れ合ったのだろう。

    違ったイタリアを教えてくれた。
    もう何冊か読んでみようと思った。

  • イタリアの良いところ 悪いところ。人生を教えてくれる

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著者プロフィール

ジャーナリスト

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内田洋子の作品

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