アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。

著者 : 稲垣えみ子
  • 朝日新聞出版 (2016年6月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022513892

作品紹介

朝日新聞「ザ・コラム」の連載でアフロヘアにした理由や節電生活の実態を率直に綴り、その新聞らしからぬ書きぶりから大人気に。「報道ステーション」「情熱大陸」などのテレビ番組にも相次ぎ出演、奇抜なヘアスタイルも相まって、大反響!そんなアフロ記者こと稲垣えみ子の退職までの3年間に朝日新聞紙上で書いたコラム記事と退職後に綴った書き下ろしエッセイをまとめた一冊。

アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。の感想・レビュー・書評

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  • 初めて新聞で著者のコラムを読んだときの「衝撃」を忘れない。何この人?朝日の編集委員がアフロヘア!しかも女の人。アフロにしたら人生初のモテ期が訪れたと書く、「人生は変えられる」と題したそのコラムの面白かったこと!

    以来、この方のコラムを楽しみに読み、ほぼすべてスクラップしてきた。徹底した節電生活に驚いたり、選挙についての意見に同感したり、およそ朝日新聞らしからぬ書きぶりが痛快だった。朝日はバッシングの渦中にあったけれど、こういう人がちゃんと出世してるんだったら、きっとだいじょうぶじゃないかなと思えた。

    だから、「退社することになりました」という最後のコラムはふたたびの衝撃だったのだが、その胸中を綴ったこの文章が、まあ実に良かった。飾らない言葉で読者と新聞への思いが述べられていて、いや私、初めて新聞に手紙を出そうかと思いました(出さなかったけど)。

    本書は、それらのコラムと、朝日が出している業界紙(?)に書かれたものに、書き下ろしを加えてまとめたもの。言葉がビンビン響いてくる。特に業界紙「Journalism」掲載の二編が渾身の迫力だ。「本当に心から、それもゲロを吐くほど心の底から言いたいことだけを書く」との言葉通り。そして、「本当に言いたいことは、その人のどうしようもない弱さやコンプレックスから出てくる」とのくだりに、深く共感した。「自分の弱さこそが光である」という言葉がすがすがしい。

    「朝日」で「女」なのだからして、あちこちからかなりバッシングを受けたことは想像に難くない。それで傷つかないわけがないのに、それでも、顔を出し、名前を名乗って、自分の思うことを正々堂々と書いていることに、敬意を抱かずにはいられない。これを支持しないでいられようか。

  • 第4章(マスコミ希望の学生へのメッセージ)に顕著だったので気づいたのだが、私、『~は~なんだ。』という文末の文章が苦手みたい(『~と思う。』で良いところを『~と思うんだ。』みたいな)

    他の章はそうでもないのになぜだろう。

  • 2017.12.30
    魂の退社を先に読んでいたから被っていた内容も多かったけど、この人の考え方とかがより伝わってきた。朝日新聞という大きなメディアで顔つきで記事を書く、って、新聞記者の人からしてもかなり大きなプレッシャーなんやなあ。ふだん朝日新聞を読んでないからわからなかったけど、橋下さんのときは本当にいろんなことがあったんだ。読者の人から手紙とか意見てすごくくるんやなー!
    節電生活は共感するところも多くて、「ある」状態を当たり前と思わないところから始めたいと思った。

  • 初めのうちはおもしろかったが、後はダメだった。
    あちこちに書いたものの寄せ集めなので、同じ話が何度も出てくる。
    もったいつけた口上も鼻につく。
    橋下知事の話など記者としての苦悩を書いた部分も、反響ばかり気にしていて、視聴率を気にするテレビ局みたい、と思ってしまった。
    節約生活の自慢も、くどい。冷蔵庫を持たず、その日に食べきるものだけを買う・・なんて、傲慢だと思う。急に病気になるとか災害が起こるとかで、買い物に行けなくなったらどうする? 震災の時に冷蔵庫に食材がたくさんあったおかげで助かった経験を思い出した。停電でも冷蔵庫はある程度の保冷能力はあったから。

  • エッセイとして、面白く読める本でもあります。


    でも、マスコミの在り方を考えさせられます。

    P164のあたりを要約すると…
    苦しんでいる人は、解決のヒントを見出した時、心から共感し、誰かに必死で伝えようとする。その文章は同じように弱さを抱えた人を救う。
    かつてマスコミが戦争を賛美した時代を反省して再出発したはずだが、難しい事。
    どんなに批判され、給料が出なくても、自分たちのお金を出し合って印刷してでも、言わなきゃならない事を持ち続けることができるか。そうじゃない人はもうそこで働くべきじゃない。
    …これは、マスコミに就職を希望する学生へのメッセージ。


    他の本も読みたくなりました。

  • 稲垣えみ子による朝日新聞社で綴ったコラム。

    色々突っ込みどころ満載で、自意識の高さを感じさせつつも、やっぱり振り切っているので面白い。
    また、元新聞記者だけあって当然ながら文才もあるので、読んでて飽きなかった。

  • スマホの契約などからみる世間知らずさにガクリ。

  • この人の考え方好き。真似はできないけど、わかるわかるってところが多い。この人の印象は、しなやかに強い人。正義感があって、自分を持ってて、なにより勇気がある。なんだかすごく憧れる。
    私たちはもっと豊かにならなきゃいけない、それが幸せなことなんだと、知らぬ間に消費社会にそう思わされていたけど、かえって自由を失ってるのではないか?一度手放してみると、意外にもっと違う豊かさを得られたりして。そんなことに気づかされる。断捨離、節電ブームに、この人の姿勢はマッチしている。これからどう生きるか、どう生きていきたいのか、考えさせられた。

  • 正直そんなに期待していなかった。
    でも、読み終える頃には心を鷲掴みにされていた。
    切実に丁寧に胸の内を明かしてくれる様子は、
    小学生の時にした交換日記のような親近感があった。
    私も、もっと胸の内を明かしたら気持ち良いんじゃないか、そう思えた。

    一般的には不便と言われる、ない、ことが持つ、自由。
    気付かせてくれてありがとうと言いたい。

    それと、伝える事への葛藤。想い。
    伝えたいことは何か。私も考えてみたい。

  • モノの言いにくい世の中で世の中にモノ申す。「正義」が多数決で決まる民主主義社会でも、崇高さは多数決では決まらない。筆者の問いかけが心に響いた。世に蔓延するキッチュとの闘いの記録。それにしても、「私なんてナンボのもんでもないんですから」とここまで筆者が謙遜して断らなければモノも言わせないこの日本社会って一体何??

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