- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022514028
作品紹介・あらすじ
自称・偽恋愛小説家×新米編集者コンビが、童話が密かに語る真実から謎を解き明かす、恋愛ミステリ第2弾。事件を解く鍵は、おとぎ話に隠されている-。
感想・レビュー・書評
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シリーズ二作目。相変わらずの偽恋愛小説と偽恋愛論……ロマンス懐疑派の私としては、陳腐な恋愛小説よりはこっちの方が何倍も楽しいなあ(笑)。お伽話に秘められた恋愛論も面白くって。そうか、「かえるの王さま」は私も納得いかないと昔から不思議だったのですが。やっと謎が解けた気がしました。とてもすっきり。
月子と夢宮との恋愛?話はまあ恋愛小説と言えなくもないのだけれど。ちょっとひねくれてていい感じに楽しめます。さらなる人物の登場でいったいどうなっちゃうのかどきどきでしたが。そうかあ、そう来るかあ、という印象。作中の小説にも騙されてしまいました。ほんっとひねくれてるなあ。夢宮先生の小説、ファンになっちゃいそうだわ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
月子、まったくもって言葉を理解するセンスがないので、編集者は諦めた方がいい。
と思えるほど、彼女の理解の浅さにイライラすることしばしば。
夢センセの御伽噺解釈はおもしろい。
くるみ割り人形って、物語自体を知らないなぁと思ったクリスマス。 -
「白雪姫に捧ぐ果実」
彼女が本当に逝った時刻は。
これだけの人数で殺るとしたら、いくら作戦をしっかりたてようと何処かで粗が出てしまいバレそうだが案外上手くいくのかもしれないな。
「ラプンツェルの涙」
一人では無かった彼女たち。
覚悟を決め舞台に立ったとはいえ事前に何か気付いていたのであれば、その時点で誰かに相談し少しでも警戒をしておけば未来は変わったかもしれないのにな。
「カエルの覚悟と純愛と」
自分の想いを貫き真実の愛へ。
世間からは認められる事は厳しいかもしれないが、互いの想いが一致しているのであれば周りと変わらないのだろうが片思いだと辛い事が多いだろうな。
「くるみ割り人形と旅立つ」
誘拐され危うい立ち位置にいたのは。
彼女と同じように完全に勘違いしてしまっていたが、彼の言う通り嘘ひとつも無く本当の事だけが語られていたのだけど何だか騙された気分だな。 -
前回の続き。今回も似たようなテンポで話が進むので読みやすい。何度もこんな解釈があるのかぁと思ってしまう。
最後は収まるところにおさまった感じになって一安心。 -
「偽恋愛小説家」の続編。
言われてみれば「カエルの王子様」の壁に投げつけたら魔法がとけて王子に戻るってのは、ご都合展開かもね。世に出回ってるメルヘンは何が何でも王子に戻ってハッピーエンドって恋愛脳の人に書き換えられてんのかな。
メイン2人の恋愛模様もあんまり感情移入できない…★2~3 -
『偽恋愛小説家』の続編。
ある日、月子はひょんなことがきっかけで、幼いころに憧れていた聡と再会する。
一方、夢センセはこのごろ涙子と頻繁に顔を合わせているらしい。
はたして、月子と夢センセの想いの行方は……?
前作に引き続き、童話になぞらえた事件が発生し、童話解釈が披露される。
前作の空気感そのままの続編なので、とても読みやすかった。 -
続きもあるかなぁ?
前回に続き童話の解釈が好きです。あれがいちばんの魅力。
聡がどうしてもとってつけたようなキャラで好きになれませんでした。スパイスにもならない。
でも、カエルの王子様の話はなかなか残酷な結末でしたね。よくトラウマにならなかった月子。
ラプンツェルの大御所歌手にはかなりスパイス効いてて悪い人だけどなかなか切ないお話でした。
続き、期待してます!
2017.3.12