漂うままに島に着き

著者 : 内澤旬子
  • 朝日新聞出版 (2016年8月19日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022514035

漂うままに島に着きの感想・レビュー・書評

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  • 内澤さんらしく、サバサバと語られる移住の顛末。間違っても「田舎暮らし礼賛」なんてことにはならず、リアルな実態が詳しく綴られているので、実際に田舎で暮らそうかなと思っている人にはとても参考になるのではないか。

    しかしまあ、内澤さんって「都会の人」なんだなあとつくづく思う。自分自身は、地方の片田舎で生まれ育ち、今も都市近郊ではあるけれどやはり紛れもない田舎に住んでいるので、著者のお祖母さんやお母さんの「田舎への憎悪」の方が、どっちかというとよくわかる。

  • 1967年生まれ、イラストルポライター、内澤旬子さん、乳癌治療の後、本も夫も東京も捨て、香川県小豆島に辿り着いた顛末記です。「漂うままに島に着き」、2016.8発行です。ヤギのカヨとタメ、2頭との暮らしです。バックパッカー経験者ですから五右衛門風呂や汲み取り式トイレはお手の物でしょう(^-^) 東京でなければ手に入らないもの、それは「医療」だそうです。それにしても行動力のある方だと思います!

  • 小豆島への移住話が、いつもの内澤さん的オープンな内容で語られている。けっこう悩まれつつ移住されたようで、でも運転に不安な下りなど、共感。小豆島は女子旅に人気なことで知っており、はやり実際移住者も多い様子。でも出て行く人も多いようで。その辺内澤さんは驚いたようだけど、理解できるなぁ。東京に疑問をもちながらも、旅じゃなくて…と思っている方、まず読んでみたら何かの刺激になるかも。

  • 瀬戸内海だしそこそこ大きな島だしもっと簡単なのかと思ったらけっこう大変そうだった。

  • 2017年6月西宮図書館

  • いつも大変なことにチャレンジする割には冷静に淡々と描き、それでいて面白い本になっているのだから、内澤旬子は大したものだと思う。

    小豆島と言えばまず『二十四の瞳』、あとは『八日目の蝉』を思い出すのだが、そういう小説や映画を見て思いいれがあったというわけではなく、小豆島に移り住むというのが、なんとなく不思議。

    いつも通り面白い本ではあったのだが、(狩猟生活に関しては別の本で書くとあるが)ヤギのカヨちゃんのことなどはもっと知りたかったなあ。
    それから、癌の再発があったとしても、折り合いをつけながら(つまり、もう大手術や、大変な治療は行わず)、死ぬなら死のうという決心は47歳としてはすごいと思うのだが、そのへんの覚悟に至る心情なども書いてあればなあ、とも思った。基本的にクールな(優しくはあるけれど、情に流されるのを警戒する)人なので、そういうことは書きたくないのかもしれないが。

    あと、30、40代の独身女性が、地方を漂流しているというのも、書いてある通りそこそこの人数が(日本中に)いると考えると、日本という国の暗部を見る思いがする。独身で、実家が資産家でもなく、安定した(給与の高い)仕事に就けない女が非正規の仕事をしつつ、地方を転々としているとしたら、それは国としても対応を考えなければならないことだと思う。

    それにしても、台風が来たりする中、家のメンテナンスをしつつ、ヤギを飼い、畑仕事も、狩猟も行い、ご近所づきあいにも参加し、海でカメノテやひじきをとったりするだけでも、かなり忙しいのではないかと思う。その上本を読んだり、書いたり、描いたりするって、いくら家族の世話はないとはいえ、結構たいへんではないかなあ。のんびり、とは言えないと思う。
    できる範囲で農業をやり、のんびりと自然を満喫し、それで食べていければいいけれど、そういう生活は、貯えが相当ない限り無理なんだという現実もよくわかった。移住を考える人の参考にもなる本だと思う。

  • 乳癌を患って(身体のいいなり)、本も原画も夫も捨てて(捨てる女)、狭い東京暮らしに嫌気がさして、スカッと風の通る広い家を目指して小豆島へ渡った著者の、移住までと移住してからのエッセイ。
    しがらみもなにもかも捨て置いて、こんなふうに思いきれたら気持ちいいだろうなと思うけど、そこはやはり普通の会社勤めだとハードルは高いな、と。
    読みながら、西加奈子さんのうつくしい人の舞台も瀬戸内海の離島だったな、と思い出し、再読したくなった。

  • 香川県民としてはうれしい本。

    猪なんかの狩猟についてももう少し触れて欲しかった。

    最後のほうに独身女性の移住が多いとある。著者の考察もあるが、いったいどういうことなのか。

    島に住みたいようなそうでもないような。

  • いろいろ考えて決めたであろう島への移住がくだけた読みやすい文体でさらさらと書かれている。すごく重い決断があってそれに共感する、というような本ではなく、著者の行動力に感心しながらバタバタと起こるエピソードを楽しむ感じ。
    ふーん、そんな人もいるのかー、面白いなー。もっも話聞きたいなー、と思った。

  • 東京を捨て小豆島へ移住、そこで生活するまで。著者の「捨てる女」も面白かったがこちらも面白かった。変にロハスだったり、意識高い系じゃないところが好き。

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