黒涙

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022514226

感想・レビュー・書評

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  • 黒警シリーズ第2弾。
    警視庁組対部の刑事沢渡は、中国諜報機関摘発のための特別捜査チームに参加することに。義兄弟である中国裏社会「義水盟」の沈は、インドネシアの青年実業家ラウタンを誘い沢渡に協力するが・・・
    ハードボイルド系だが、沢渡自体が軽い感じなので、全体的に軽く読むことが出来る。ストーリー展開は前回同様というか、先が見えてしまう感じ。裏切り者にしても、その前の伏線がちょっと分り易すぎるような。

  • 『黒警』の続編。黒社会とつながる警視庁警部補の沢渡が義兄弟の契りを結ぶ黒社会の大幹部である沈,インドネシアの青年実業家ラウタンと組んで中国諜報機関の摘発を狙う。面白いがこの作家さんにしては薄っぺらストーリー。好漢ラウタンを簡単に死なせたのがその原因だ。ハニートラップという使命とラウタンへの淡い想いに苦しむ女工作員シンシアユンの葛藤が必要だった…。惜しい。 

  • 一気読み

  • 中国スパイ網の壊滅という一見不可能な課題を可能とするには、当たり前だが非合法な手を使うしかない。
    黒色分子として警察内部に潜みあらゆる手を尽くす。ストーリー展開は早く一気読み必死!

  • 「黒警」の続編。裏の世界とつながりのある警官が、裏パワーを使って表の事件を・・・という潜入捜査の逆バージョン。「黒警」の内容を忘れてしまっていたが、そこそこ楽しめた。

  • 「黒警」の続編。

    前作で沢渡がダークヒーローとして覚醒し、第2弾の今作からいよいよ本格的に始動か?なんて意気込んで読んだら、何だか肩透かしを食らった感じ。兄弟分の沈はともかく、青二才のラウタンの方がよっぽど活躍してるじゃないの。しかも、好男子のラウタンでさえも、簡単にハニートラップに惹かれてしまうのはいただけない。私が女性だからかもしれないが、詰めの甘い馬鹿な男としか映らなかった。
    スラスラとは読めたけど、全体的にちょっと不発だったかな。今作の悲劇を乗り越えて、沢渡と沈が再びタッグを組むことを願いたい。

  • 全体的には面白かったけど、ラウタンがあっさりやられたのは残念だったし、シンシア程度の女に惚れるとは思えない。それに滝口も広川のことを疑っていたのならあんな大事な役割を与えるかねぇ、、、、

著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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