黒涙

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022514226

感想・レビュー・書評

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  • 「黒警」に続く、警視庁の組織犯罪対策部の沢渡と、義兄弟の義水盟の幹部・沈を主人公とした作品です。
    今回は2人に加えて、インドネシアの青年実業家で、沢がりと同じく沈と義兄弟のラウタンが登場しました。
    ラウタンは、中国諜報機関の美女シンシアと深い関係になってしまいます。
    物語の中盤までは、それなりに面白かったですが、後半が駆け足な上に残虐すぎて、読み終えた後に気分が悪くなりました。

  • 黒色分子ってのが必殺仕事人のようで良いし、一人Gメン75と呼ばれるキャラも好きだわー
    って、これも続編だった…(;´Д`)『黒警』も読まなきゃっ

  • 黒警シリーズ第2弾。
    警視庁組対部の刑事沢渡は、中国諜報機関摘発のための特別捜査チームに参加することに。義兄弟である中国裏社会「義水盟」の沈は、インドネシアの青年実業家ラウタンを誘い沢渡に協力するが・・・
    ハードボイルド系だが、沢渡自体が軽い感じなので、全体的に軽く読むことが出来る。ストーリー展開は前回同様というか、先が見えてしまう感じ。裏切り者にしても、その前の伏線がちょっと分り易すぎるような。

  • 【ネタバレ】「黒警」の続編。イヤな奴がみんな死んでしまう結末は爽快なのですが、死んで欲しくないキャラが死んだりいなくなって欲しくないキャラがいなくなるのは切ないです。これじゃあ続きが期待でけへんやんか

  • 『黒警』の続編。黒社会とつながる警視庁警部補の沢渡が義兄弟の契りを結ぶ黒社会の大幹部である沈,インドネシアの青年実業家ラウタンと組んで中国諜報機関の摘発を狙う。面白いがこの作家さんにしては薄っぺらストーリー。好漢ラウタンを簡単に死なせたのがその原因だ。ハニートラップという使命とラウタンへの淡い想いに苦しむ女工作員シンシアユンの葛藤が必要だった…。惜しい。 

  • 日本の政治家や官僚、警察内部に存在する中国のスパイ網壊滅の話。
    ストーリーも二転三転し、スリリングで先が読めない展開です。
    まさに権謀術数の世界です。
    本当にありそうな内容で怖いです。

  • ふむ

  • 中国の諜報活動は日本をしのいでいる
    日本にCIAがないためか?
    一応いろいろな組織はあるが規模が中国とは違う
    中国の黒社会は日本のヤクザ組織とCIAが合体した組織力がある
    当然、日本の警察力では太刀打ちできない
    何とかしたいという願いが込められた作品なのか?
    中国の黒社会は義を重んじる。義兄弟となると国籍なんか関係ない。
    社会の色々な組織に浸透し共生する。
    国家間の争いとは境界を敷く。ある意味友情優先という感じか?
    面白い

  • 一気読み

  • この作品は、前作がありそうだと思いながら、一気読みした。月村了衛氏の作品は、殺人が多すぎる傾向があるが、それにしても、この作品でも、かなり酷い記述も多い。新たな兄弟インドネシア人青年実業家ラウタンが、むごたらしく簡単に殺されてしまった。がその復讐の為に更に戦いで多くの敵を殺してしまう。そして最後には裏切り者への復讐が……。前作が『黒警』だとわかったのでその内に読もうと思う。

  • 何故だろうか、新刊を読むにつれ面白くなくなっていく。残念な感じ。機龍警察のインパクトが強すぎるからだろうか。

  • 中国スパイ網の壊滅という一見不可能な課題を可能とするには、当たり前だが非合法な手を使うしかない。
    黒色分子として警察内部に潜みあらゆる手を尽くす。ストーリー展開は早く一気読み必死!

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000124967

  • 「黒警」の続編。裏の世界とつながりのある警官が、裏パワーを使って表の事件を・・・という潜入捜査の逆バージョン。「黒警」の内容を忘れてしまっていたが、そこそこ楽しめた。

  • 内容紹介

    警視庁組織対策部2課の警部補・沢渡は、実は黒社会とつながる警察内部の〈黒色分子〉だ。中国語が堪能な沢渡は、対中国防諜作戦を目的とする公安部の特別捜査チームに出向となる。沢渡と義兄弟の契りを結ぶ黒社会「義水盟」の大幹部である沈は、インドネシアの青年実業家ラウタンも巻き込んで、沢渡らの中国諜報機関摘発に協力することなった。やがて三人の前にシンシア・ユンと名乗る謎の美女が現れるが……。

  • 黒色分子として組織に潜む男。
    大仕事に揚々と取り掛かるが、想像を絶する厄災が襲いかかる。
    警察組織、国家と巨大な組織の思惑が絡み合って 物語は複雑に 猛スピードで動き出す。
    久々のこのジャンル。
    たまにはいい。

  • 「黒警」の続編。

    前作で沢渡がダークヒーローとして覚醒し、第2弾の今作からいよいよ本格的に始動か?なんて意気込んで読んだら、何だか肩透かしを食らった感じ。兄弟分の沈はともかく、青二才のラウタンの方がよっぽど活躍してるじゃないの。しかも、好男子のラウタンでさえも、簡単にハニートラップに惹かれてしまうのはいただけない。私が女性だからかもしれないが、詰めの甘い馬鹿な男としか映らなかった。
    スラスラとは読めたけど、全体的にちょっと不発だったかな。今作の悲劇を乗り越えて、沢渡と沈が再びタッグを組むことを願いたい。

  • 黒警第二弾なるも早くも義兄弟の契りは終了か?!裏切り者も誰だか推測がついてしまうし、後半は無理にあっけない展開で全体的物足りない印象。

  • 全体的には面白かったけど、ラウタンがあっさりやられたのは残念だったし、シンシア程度の女に惚れるとは思えない。それに滝口も広川のことを疑っていたのならあんな大事な役割を与えるかねぇ、、、、

  • 2016/12/4 82読了

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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