ゴッホへの招待

制作 : 朝日新聞出版 
  • 朝日新聞出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022514233

感想・レビュー・書評

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  • 改めて
    黄色と青色(紺)に惹かれる。

    原寸大には目を見張る。

  • 「招待」シリーズのゴッホ編。

    やっぱりこのシリーズは良い。

    絵と写真、文字のバランスもちょうど良いし、内容もバラエティ豊かで飽きの来ない構成になっている。

    以下、気になったところメモ。

    ・誰もが知る名画「ひまわり」。
    描いたきっかけは、ゴーギャンを迎えるために飾るための絵だった。
    ゴーギャンは、ゴッホと別れてからも、「ひまわり」だけは唯一欲しがったという。
    ゴッホは「ひまわり」をテーマに、風景画、静物画を計17点描いた。
    ゴッホが死語、「ひまわりの画家」と呼ばれるようになったのは、黄色い背景の3枚のひまわりが重要な役割を果たした。
    それぞれ、
    ロンドンナショナルギャラリー
    SOMPO美術館
    アムステルダムのファンゴッホ美術館
    が所蔵している。

    ・星月夜
    ゴッホの中で、私が一番好きな作品だ。
    サンレミの病院の窓から見た美しい夜空を描いた作品。
    ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。
    「糸杉」はジャポニズムの影響と言われている。

    ・絵の実際の大きさ
    この本は、「夜のカフェテラス」など、様々な名画の実寸の大きさが分かるようになっている。
    ワインボトルと並べて比較する図が載っており、とても分かりやすい。
    また、一部分を切り取った実寸の絵も見開きで割いて掲載されていて、リアルなゴッホのタッチを感じることが出来る。
    臨場感も感じるし、見せ方がとても上手い。

    ・赤いぶどう畑
    ゴッホが生きてるうちに唯一売れた絵として知られている。
    ベルギーの画家が購入したという。
    (しかしそのわずか5ヶ月後にゴッホは自殺している)

    ・色彩理論
    ゴッホは毛糸玉で色の組み合わせの効果を研究した。

    ・誰がゴッホを評価したのか
    死後もしばらくは注目されなかった。
    20世紀に入ると近代表現主義の先駆者として評価する人たちが現れる。
    オランダの美術評論家、H・P・ブランマーは、美術愛好家たちに積極的に紹介した。
    また、貿易事業で成功したアントン・クレラーの夫人へレーネ・ミュラーも高額で購入をした。

    ・ゴッホが死去し、その名が知られるまで
    義妹であるヨー(テオの妻)の功績が大きかった。
    1890年 ゴッホ死去。
    1891年 テオ死去。法的にゴッホの作品は、テオの息子フィンセントのものになるが、妻のヨーが管理。
    ヨーは回顧展を開催するなど、義兄の作品を世に紹介した。

    作品はほぼ手放すことなく管理し、ゴッホの書簡集も発表。
    1930年 フィンセントが作品のほとんどをアムステルダム市立美術館へ貸与。
    1973年 ファンゴッホ美術館が開館。

    ・日本で見られるゴッホ
    日本国内、世界で見られるゴッホの作品を紹介している。
    東京では、
    ブリジストン美術館で「モンマルトルの風車」
    SOMPO美術館では「ひまわり」
    国立西洋美術館では「ばら」

    「ひまわり」この前企画展に行ったとき見たので、ブリジストン美術館と国立西洋美術館に行ってこようかと思います。

    印象派好きの私も、やっぱりゴッホの鮮やかな色使いと、不思議な世界観には惹きつけられる。

    生前はちっとも売れず、37歳で、若くして亡くなったゴッホ。
    もしもっと生きていたら、どんな絵を描いて、どんな人生を生きたんだろう?
    と、彼の関連本を読むたびに思う。

    この「招待」シリーズ。
    オススメです!

    他の画家も沢山出ているようなので、読み進めてみようと思います。

  • 2018年11月18日読了。

  • 一部の拡大写真が、絵のタッチが分かってよい。

  • 解説もいいが、拡大写真があるのがありがたい。読むと面白いのだが、やはり見てしまう。

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