独裁国家・北朝鮮の実像――核・ミサイル・金正恩体制

  • 朝日新聞出版 (2017年1月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022514400

独裁国家・北朝鮮の実像――核・ミサイル・金正恩体制の感想・レビュー・書評

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  •  300頁を超えるが、対談なので読みやすい。書名には「実像」とあるが、普遍的な「結論」や「真相」を明らかにはできない、と坂井氏が冒頭で断っているところに却って誠実さを感じる。
     対談自体は16年夏~秋に行われたので、その後も激化する北朝鮮のミサイル発射と核実験や米韓新政権の政策は当然織り込んでおらず、17年秋の現在読むと、現状分析についてはやや古いとの印象を受ける。
     他方、普遍的なものとして学べる内容も多かった。たとえば巷で大量に垂れ流される「北朝鮮情報」への注意喚起めいた視座だ。「軍部圧力説」「崩壊論」等々のある仮説で北朝鮮を分析しようとする時、しょせんそれは一つの仮説に過ぎないことや、その仮説に合った事実にばかり目が向きがちなことを自覚すること。「分かりやすいストーリー」の落とし穴。情報戦とメディアの過剰反応。後書きでも、朝日で半島報道に関わってきた箱田論説委員・編集委員自身、北朝鮮報道には推測や誤りが少なくなく、結果的に誤りであったとしても訂正はあまり出ないことを認めている。
     北朝鮮自身については、核開発はかつては対米交渉カードだったが現在は核保有自体が目的になった、核実験を重ねてステージが変わった、北朝鮮の核保有という現実を認識した上で米をはじめ国際社会は対処を考えなければならないがそうできていない、という点では両筆者の意見は大まかには一致しているようである。

  • 北朝鮮を研究する平岩俊司氏と情報分析が専門の坂井隆氏が対談で北朝鮮の実像に迫る。情報には様々な見方があることを教わった。

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