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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784022514455
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学小説】黒田みつ子、もうすぐ33歳。男性にも家庭にも縁遠く、一人で生きていくことに、なんの抵抗もないと思っている。ただ時々、迷ってしまうことも。そんな時は、もう一人の自分「A」に脳内で相談をするのだが……。著者初の新聞連載小説。
みんなの感想まとめ
心の中のもう一人の自分「A」との対話を通じて、独身で一人暮らしをする主人公の成長や葛藤が描かれています。一見孤独に見える生活の中で、主人公は自分自身と向き合い、恋愛や人間関係について考えを深めていきま...
感想・レビュー・書評
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33歳毒身OLのみつ子、1人でいることに抵抗なく脳内にAがいる。Aはもう1人の自分で何気に安心感を与えてくれてダラリと生きているところがいい感じ。
近所の男が托鉢にくるとか、この距離感のままいて欲しいって思ってたのに、イタリアに旅行に行くところからやたらと機内での話が長い割に記憶に残らない展開でした。
私もこのところ色々忙しく意識があれこれ散乱してて集中して読めずに時間かかってしまいました。
大瀧詠一のロングバケーションとかでてましたけどこの小説のイメージとリンクしないし、ローマの休日のオマージュシーンとかなんかしっくりこないうちに帰国して、ティーンエイジャー気分のWデートとかコテコテな雰囲気に目眩がしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごく好きな小説でした❤️
おひとり様で、会社でも話せるお友達が一人しかいなくて、心の中の自分と話す主人公だけど。
こういう生活も、寂しくないなって。
そして、恋人のでき方も、満点だし。
繰り返すけど、あたしはすごく好きな小説でした❤️ -
映画を観ていたけどのんちゃんと橋本愛ちゃんのビジュアルしか思い出せない。
綿矢りささん独特ののクセ強主人公が今回も個性強めで面白かった。
イタリアのシーンは、なんとなく、著者が取材で年越しのイタリアに行きたかっただけではないかと思うほど要らなかった。映画では違和感なかったのに。
色々なくても良いシーンは多かったけど、やっぱり面白くて切なくて好きだった。 -
綿矢りささんの作品、初めて手にしました。
著者、綿矢りささん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
綿矢 りさ(わたや りさ、1984年(昭和59年)2月1日 - )は、日本の小説家。
大学在学中の2003年(平成15年)に『蹴りたい背中』で第25回野間文芸新人賞の候補となり、2004年(平成16年)に同作品で第130回芥川龍之介賞受賞(当時19歳)。
芥川賞受賞者の最年少記録として、話題になったのを覚えています。
で、今回手にしたのは、『私をくいとめて』。
内容は、次のとおり。(コピペです)
黒田みつ子、もうすぐ33歳。男性にも家庭にも縁遠く、一人で生きていくことに、なんの抵抗もないと思っている。ただ時々、迷ってしまうことも。そんな時は、もう一人の自分「A」に脳内で相談をするのだが……。著者初の新聞連載小説。
此方の作品の主人公の年齢は、33歳位とのこと。
この作品を書かれた時の著者の年齢と同じ位ですね。
で、この作品ですが、数ページ読んで、読了としました。 -
32歳OLのみつ子は、おひとりさま生活をエンジョイ中。とくに偏屈というわけではなく、それなりに恋愛経験もあり、職場には仲良しの先輩ノゾミさんもいるし、近所に住んでいて時々「托鉢」に来る取引先の営業マン多田くんもいるし、実家の家族とも不仲ではなく、一見とくに大きな不満や悩みはない毎日。
しかし地味にストレスは蓄積していたのか、彼女には脳内別人格の「A」がおり、一人の時はなんでも彼(そう、彼、なんですよなぜか)に相談する。Aはイマジナリーフレンドというよりは、Siriとかアレクサとかに近いイメージで、質問すると適切なアドバイスをくれる執事みたいな印象。しかし元はみつ子自身の分身なので、彼女にない引き出しからは何も出てこないともいえる。
前半は、多田くんとの不思議な関係や、ノゾミさんが夢中な、イケメンなのにちょっと変人なカーターこと片桐の存在など、日常的な出来事をAと相談しつつ切り抜けていく感じだったのだけど、後半になってみつ子の学生時代の親友・皐月が結婚して暮らすイタリアへ旅行することになり急にスケールアップ。帰国後の人間関係にも大きな展開をみせる。
個人的には前半の、みつ子のなんてことないおひとりさま生活の部分のほうが共感出来て楽しかった。おなじくおひとりさまの身分としては、なんだ結局恋愛して誰かと生きていくほうが素敵って結論に落ち着くのか、というのが、ちょっとだけ不満だったりもして(苦笑)あと飛行機内での描写が無駄に長いのも、この部分だけ著者の体験談エッセイとして読めばとても面白そうだけど、さして長編でもないこの物語の中にこの分量で入れる必要はなかったんじゃないかとかはちょっと気になりました。
綿矢りさなので、相変わらず細部のちょっとした比喩にクスっとできるのはとても楽しかった。表紙絵のわたせせいぞう、80年代にものすごく流行ったのをリアルタイムで覚えている世代なので、懐かしくも今みても逆にオシャレでいいですね。みつ子が愛聴しているのが大瀧詠一というのや、Aのイメージが視覚化された場面の状況なんかともリンクしている世界観。 -
面白かった!最後は意外にもほとんど泣きながら読んだ。全編毒まみれなのに下手なロマコメよりよっぽど幸せな気分になれた。主人公の独身OLみつ子は33歳だけど、私の時代なら25歳前後がこんな感じだったんじゃないかな。迷走していた自分の20代とみつ子の今が奇跡のように重なって自分のことかと思うほど。イタリアじゃないけど、行ったよ南仏ひとり旅…。そして、行きの飛行機のBGMが大瀧詠一とか、その感覚めっちゃわかる。そして災害のときにはとりあえず一瞬で先に死にたいよね?それもわかる。
ノゾミさん、カーター、多田くんなど、脇役も楽しいし、「A、おまえは●●だったのか!!」というあの展開は神がかっていた。
そして素敵なラスト。綿矢さんはこんな気持ちでお嫁に行ったのかな。だとしたら、本当におめでとう。
(注:主人公は最後に結婚するわけではありません、ネタバレじゃないよ) -
「私の人生ってつまらない?正直に答えてよ、A!」
この本の帯に書かれている一文だ。これに惹かれて手に取った。
主人公のみつ子は、もうすぐ33歳。仕事と家との往復で、平凡な日々を過ごしている。しかし、彼女の頭にはAという名のもう一人のみつ子がいるのだった。みつ子は、危険が伴う場面や選択に迷った時に、
「ねぇ、Aだったらどうする?」
「Aだったら、どっちを選ぶ?」
とアドバイスを促す。そして、Aがアドバイスする。そのようにして、みつ子はさぞ当たり前のようにこれまで生きてきた。
そんなある日、同僚の多田くんが商店街を挟んで向かいに住んでいる、ご近所さんだということを知る。みつ子は、多田くんが自炊をしないと知り、夕飯の半分を分けるようになる。二人は次第に交流を深めていく…しかし、
この本でまず驚くのが、主人公とAとの関係性が息ぴったりであることだ。まるで漫才師を見ているような、颯爽と推進する会話の連なり。ただ、Aにアドバイスを促していてばかりなのは、大人としてはどうかと思うが(自立していないので)、正直心底羨ましい。私たちは、たまにみつ子のようなことはするが、多くの人間は、常時このようなことはしていないだろう。窮地に陥ったら、脳に話しかければアドバイスが聞ける。21世紀には残念ながら、そのような機能を持つAIは私が知る限りない。できるなら、実現してほしい。
また、登場人物だけでなく、料理名を人間に例える表現方法は、首がみしりと鳴るほど大きく頷きながら読んでいた。それほど、想像しやすい例えば他にないだろう。
私が特に好きだった例えは、以下の一文だ。
「なのに会社の男性たちは新しく入荷される、ナムコ・ナンジャタウンのスイーツフェアに並びそうな“ひんやり夏ジュレフルーツパフェ”や“ベリーベリーぶるるんゼリー”またはイオンのフードコートに入っている店のメニューにありそうな“鉄板じゅうじゅう焼き肉”や“目玉焼きのせデミグラスソースハンバーグ”みたいな女の子たちにばかり惹かれ、しょっちゅう彼女たちの噂をしている。」
なんとなく、どんな女の子か想像できるのは私だけだろうか。それも、悪口になっておらず、少し遠回しに悪口のようになっているのが、ユーモアに溢れており面白い。
そして、最も重要な疑問が残っている。それが、「みつ子はAから自立しないのか。」私もそれは、最初に感じた。いつまでもAに依存していては、彼女のためにならない。
この物語は、端的に言えば、みつ子がAから卒業する話だ。だから、ラスト少しずつAの声が聞こえなくなってくるプロセスは、みつ子と一緒に寂しくなった。
しかし、ラスト1ページのみつ子の強い意志を読んで、「彼女は、もうAなしでも生きていけるだろう。」と思った。
共感とユーモアと辛辣が詰まった究極の等身大女性小説。
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みつ子の頭の中のAが、みつ子から完全に独立してるのがすごい。
家の中でなくしたものを「ここにあるよ」って教えてくれるなんて、神様じゃないか。
特に盛り上がるシーンがないまま、ゆるゆると終盤に突入し、
多田くんとのことでパニックに陥ったみつ子が「誰か私をくいとめて」と突然言い出したあたりで、「勝手にふるえてろ」で感じた「いきなりタイトルが放り込まれる感じ」を思い出した。
多田くんとの恋愛に関することより、みつ子の散文的日常がおもしろかったな。
以前映画「私をくいとめて」をサブスクで見ようとしたんだけど、眠たすぎて途中で断念。
映画「勝手にふるえてろ」が面白かったから、期待してたんだけど。
小説読んだ上でまた視聴チャレンジしてみようかな。
さいごに。
表紙の絵が全然本文と合ってない!
おそらく、アラサー女性の生態にお詳しくない有名イラストレーターに「おひとりさま女子が恋する話です」という程度の情報を与えて描いてもらったのなのではないだろうか。
おひとりさま女子=おしゃれカフェでケーキ、ではなく、みつ子の場合は合羽橋で食品サンプル作りだからな…。
恋を表すハートのエースも、いつの表現よ…。
表紙は視覚的に訴える本の入り口であるため、こんなにズレが大きいと読んでて不安になるよ。 -
読む前にここでレビューを見て、賛否両論だったので楽しめるかなと不安でしたが、私もおひとりさまに抵抗ないタイプなので終始共感できました。
中でも印象に残った部分が4つほど。
「女同士の会話だとすれば(中略)似たような悩みを打ち明けることによって、相手の傷を癒す。でも男の人は暗くなりそうな話題になると、とにかく明るい景気の良い話題をしぼり出してきて雰囲気を変えちゃうってことがある。」
共感。だから女子のお話って無限ループなんだよなあと。男の子たちの会話のポジティブさ?には羨ましさを抱きます。
「「おひとりさま」や「女子」みたいな耳に心地良い言葉を並べてファッション雑誌やらグルメ本やらを売りたいだけ。」
社会人になって、ほんと、メディアの掌の上で転がされてるなあとしみじみ感じていてのこれはとても共感しました。こういう、核心を突くことが書かれていると一気に本に対しての有益ポイントがあがる。
「女一人という、ともすればみずほらしくなりがちなじょうきょうでも"自分はおひとりさまだ"って自称すると、背筋が伸びるというか。」
この部分は、私はお一人さまを自分で嫌々やっているわけではないので世の自称おひとりさまは強がってるの?と、自分とのズレを感じました。
「辛い顔をしてないとがんばってないと思われる日本社会は、息苦しい。仕事をエンジョイしているうちはまだまだ序の口だと思われて、次々に新しい仕事が降ってくる。」
共感。ほんとそうなんだよなあ!と、ちょうどこれを体感している私にはとても心に残りました。
働く女性、おひとりさま、恋愛経験値低め、結婚、アラサー、消極的、、
ワードで言うとこんなところでしょうか。
このキーワードに興味あったら私のように楽しめるのではないかと思います。
今まで読んだ綿谷りささんの本よりはパンチは弱めな分、SF要素が含まれてました。
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どうでもいい描写が多くてかったるくなりつつも、そこが本題なのかなと読み終わって思った。
新鮮に感じる。 -
綿矢さんの小説はわりと読んできたけどその中で好きな感じの作品でした。
OLさんの三十代の女性の頭の中にはおしゃべり相手のA
がいる。
なんだか上品でよかったです。 -
もうすぐ33歳のOLのみつこ、片思い以外恋愛経験もなく、生涯「おひとりさま」を自覚しつつある。
一人で生きていくことに、抵抗がないようで、でも、もう一人の自分「A」に脳内で相談する日々を送っている。
「おひとりさま」に慣れようと、一人焼肉行ったり色々挑戦のは面白かったが、ラストは結構意外だった。
(図書館) -
綿矢作品もう何冊目か。その中では今ひとつだ。
表示イラストのわたせせいぞうさんのイラストは素敵なのだが、やはり男性だからか30代独身女性の悲哀が表現しきれていない。なんか違う。
私が推察するに、独身は最大の自由を享受出来るが、長い人生一緒に歩むパートナーが出来れば彩り豊かな人生になりますよ、といった趣旨を描きたかったのだろうと思う。
それ故、主人公の歯科医とのやりとりや国内の日帰り一人温泉旅行や大家族で暮らすイタリア在住の友人宅への海外一人旅旅行(飛行機内の描写が長すぎて疲れた、読むの止めそうになった)が焦れったく、つまらなく抑揚無く描かれていたのは、一人って何するにも盛り上がらないんですよ、国際結婚して海外在住といえど家族を作ればやはり世界が広がり楽しそう、という対比を描きたかったのだろう。
この作品の中で私が気に入ったのは、友人のノゾミさんと片桐君ことカーターだ。やはり綿矢氏はあだ名命名センス抜群。片桐姓をカーターと名付けるあたりになんだか痺れる。またノゾミさんとカーターとの関係性やお互いを見つめる独特な視点、この二人が多田君や主人公の事をこきおろす場面なんかも相当笑える。こういうのが綿矢氏の真骨頂!多田君も言っていたが、カーターはノゾミさんを利用しているように見えるが悪意無く、ノゾミさんも喜んでカーターに奉仕している辺り、お互いに根本的には善良なところにホッとする。
そして男性との付き合い始めの時のあの面倒くささに共感。お互い手探りだからボタンが掛け違った時にまた掛け直さなければならない場面はよくある。疲れるんですよね。自分が受け入れられるかどうか試されてる感じが。生きるってなんか大変。
でもやっぱりいつものごとく読後感は爽やかで良い感じ。結婚してもしてなくても諸行無常の響きなり。明日はどこへ行こうか。いつもそう感じさせてくれる作家なのだ。
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脳内で相談役Aとお喋りしながら日常を乗り切るみつ子、自分に必要なだけのタフさを真っ当に身につけてて素敵。
足取り軽く休日を楽しむ様は、今すぐにでも真似したいと思った。 -
根本的に必要な物はこの世の中そうはないという下りは良かったな。
1人に慣れると他人との距離感が掴めなくなる。でもずっと1人はなんか哀しい。どうする?頭の中で考える。
そんな話。 -
独身のアラサー女子・みつ子の日常を描いた作品。「王様のブランチ」で紹介されていたのが、気になったので、読んでみた。綿矢りさの作品は多分「インストール」以来。まだ10代で芥川賞を受賞して話題になった作家さんも、「もうアラサーなんだ」としみじみ…おひとり様を楽しむみつ子の生活は充実していて、もっと悲壮感や孤独感を感じる話なのかと思っていたので、意外。会社には何でも話せる先輩もいるし、近くには自分の作ったご飯をもらいに来る取引先の男性もいるし、年末年始を一緒に過ごそうとイタリアに誘ってくれる同級生もいる。そして、何より、みつ子が前向き。いろんなことに挑戦して、いろんなところに行ってみて、仕事も一生懸命頑張って。ラストで自分の頭の中にいたもう一人の自分「A」と別れることを寂しがるみつ子に、「そのままで十分だよ」と言ってあげたくなる。そして、そんなみつ子に「私も頑張ろう」と思った。
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残念なイケメンのカーター気になる笑
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著者プロフィール
綿矢りさの作品
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