錆びた太陽

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 568
レビュー : 106
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022514653

感想・レビュー・書評

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  • 楽しくにのびのび書いているなっていう感じ。『蜜蜂と遠雷』と違っても、こういうのも好き。コミックを読んでるみたいだけれど、砕け過ぎてない、その加減がいい。ただ、ある程度年をとってる人でないと楽しさは半減かもね。それにロボットとか原発とか未来ありえる世界を書いています。これはこれで良い、うまいように書いてるな〜ってことで満足。

  • 恩田さんの作品は好きなものが多いんだが、これはもう全然好みではなかった。
    この本のユーモアも、主要キャラ財護徳子も、全然好きじゃなくて、自分が別人なのかと思うくらい親和性を得られず楽しめずで...。
    徳子がとにかく馴染まず、「こういうタイプが苦手なんだな」などと、本編そっちのけで自分を認識したりしていた。

    恩田さんの本なので、楽しめる人には楽しめると思う。

  • 小ネタ満載(世代じゃないのが残念)だけど、結構シリアスな展開。

    つくづく圧倒された。
    そのあまりの世界規模での無駄遣いに。

    一度始めてしまったものを止めるということはとても難しい。
    それでも、
    どうしてやめるという選択肢を選ばなかったのか。

    そのとおりだと思う。

    もしそれが出来ていたら、
    どのくらいの人を救えただろうか?
    そう単純なことではないけれど、そう思う。


    このキャンペーンは本当にすごいな。
    本当に政府がやりそうなキャンペーンで笑えないところが、恐ろしい。

  • SFでミステリー、ホラーにシリアス。卓絶で秀抜な作品。

    ロミオ的なサブカル昭和ネタぷんぷんでついてけるかと心配したけど、杞憂だった。そんくらいしなきゃ押しつぶされる重厚なテーマ。
    エンターテイメントとして昇華できる、彼女はやはり天才。


    「人間を信じ切るには、あまりにも彼らは前科が有りすぎる」

    恐ろしい終末を回避できるのもやっぱり人間だからと信じたい。

  • 爽やかじゃない方の恩田陸ワールド全開。直木賞から読み出した人だと困惑しそう。

    と思ってレビュー読んだら、A面の恩田陸しか許せない人達だらけで見事に地獄図。

  • 舞台は日本のパラレルワールド。原発がテロで破壊され、汚染されきった日本、ゾンビがうろちょろする世界で、ハイクオリティなAIを搭載されたロボットが環境改善に励む。そこにいきなり国税庁の職員がやってきた…という話。

    SFとしては詰め込みすぎな気もしたが、整合性が取れてまとまっていてさすが恩田さん。と思った。が、いつも通り読み終わったら結論を忘れてしまった。すっきり終わらなくてぼやっと終わるが、読んでる間は楽しい。

  • 人間の代わりにロボットが活躍する場も増えてくるのかもしれない。特に、このように人間にとっては過酷な環境の場合など。
    ロボットのはずなのに、なんか感情のようなものが芽生えてくるのね〜。自分に向き合うものには感情を顕にしてもらいたいと願っている、そんな気持ちがそのように思わせるのだろうか? 確かに、目の前の人に反応がないよりは、反発であっても反応されているほうが安心できるものかもしれないね。
    いやー、こんな時代がこないことを願う。

  • なんだかこんな近い未来が来そうで怖い。

  •  100年以上前の原発事故で立ち入り禁止区域になっている場所へ、国税庁の若い女性がやってくる。この地域はロボットたちが管理しており、突然の来訪者に戸惑う。

     明らかに福島第一原発の事故をモデルにしているが、原発事故で亡くなった人々の遺体がゾンビとしてよみがえる、という発想はどうなのか。
     ゾンビ以外にも、アシモフのロボット三原則や往年の刑事ドラマ、国税庁の役人気質など、借り物の安物アイデアのオンパレードで、作者らしさが何も感じない。ラストは予想した通りよくわからない終わり方で、久しぶりに手抜き小説を読まされた感じがした。

     やはりこの作者は、巷で流行っているネタを中途半端に取り込んだ作品ではなく、独自の世界観で描く『光の帝国』のようなSFファンタジーか、『夜のピクニック』や『チョコレートコスモス』のように時間的・空間的フレームがきっちり固まっているストーリーの方が向いていると思った。

  • 制限区域内、ヒューマノイド型ロボット、国税庁の一風変わった女性職員。

    核と日本の行方・・・考えたら、ありそうな話がテーマ。
    さすがにゾンビとかはないでしょうけど・・・。

    テーマは重いのに、ロボットと特徴あり過ぎな徳子とのやりとりがおもしろくて、先も気になり、楽しく読めました。

    願わくば、はじめてことは止められないとか、政治家は目先の事しか見てないとか、核の脅威とか、絵空事でありますように。

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著者プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。

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