星の子

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 3393
感想 : 468
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022514745

感想・レビュー・書評

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  • 読了

  • 信じる力って、凄い。
    宗教とか、考え方とか大事にしてるものは人それぞれだからそういうものを持っているのは良いことだと思うけど、だれかに強制するのは良くない。
    信じるもののなかで、その人が幸せなのであればそれでいいのかもしれない
    自分と、周りが崩壊しない限り

  • 映画の予告編を見て、本作を読みたいなぁと頭の片隅で思っていた矢先に図書館のおすすめコーナーにあったので自然と手に取った一冊。

    引き込まれるように最後まで読んで
    なんとも言えない心境になった。

    映画も見てみようと思う。

  • 思ってた結末と全然ちがった
    なんかとっても悲しいような怖いような

  • 一人娘が幼少期に身体が弱く、心配した両親が新興宗教にどんどんのめりこんでいく。その家庭を普通だと思いながらそのまま育っていく少女の物語。

    生まれた時からそういう環境に育つと、まわりからは奇妙で不可思議に見えることも、なんの疑問も抱かずに受け入れていくことが出来るのかな。主人公のちひろの感覚で書かれているので、なんともいえない気持ちになったまま話が進んでいく。

    何か進展があるのかな?と思っていたら「ん?ラストこれ?」なんだか消化不良感の残る終わりかた。

  • うーん.
    わらをも掴む気持ちで試した水がきっかけで入ってしまった宗教.
    娘の幸せを願ってのはずが…娘と離れる事になってもやめられないものなのかな… .

  • 親があやしい宗教にのめり込んでいく娘が主人公。
    信仰を自分を信じているのか、周りおかしいということが正しいのかの狭間で葛藤している話。

    大きな結末を迎えたり変化があるわけではないけれど好きだった。

    自分の親がそうだったら…と思うと完全に信じるわけではないけど信じてないわけでもないと思うんだろうなと思う。

    信じるものがあるって羨ましいし、周りがどう言おうと揺るがない指針があるのはいいなと思う。

    いくら親が何を信じていようと周りからどう見られていようと娘は愛してるという事実は変わらない。


    あ、そういえば、姉は家出して帰ってきてないまま。どうなったんだろう…

  • 『琥珀の夏』を読んで、こちらも読んでみたくなりました。
    『琥珀の夏』は常に緊張感のある読書だったけれど、こちらはゆるーくて、ふわーっとしていて、時々クスクスしたり吹き出したりの読書でした。
    新興宗教に対して人それぞれ色々な意見があると思うけれど、この作品を読み終わった今、私は本人が幸せならばそれでいいのではないかなぁと思います。

    ちーちゃんのお父さんとお母さん、仲睦まじくて、私には幸せな夫婦に見えました。ただ思春期のちーちゃんからすると、『あれが私の両親です』とはなかなか言えないよなぁ。

    先日読んだ岸田奈美さんのエッセイに書かれていた言葉
    「自分が選んだパートナーこそが家族の最小単位」
    これが念頭にあれば苦しむ人はいなくなるのではないかと思います。
    近頃よく耳にする“親ガチャ“ではないけれど、実際親は選べません。子どもは親の所有物でも一部でもないのだから、子どもは自由に生き方を、パートナー(家族)を決めていいのだと思います。
    親も子もお互い依存したり強制したりしなければみんなが幸せになれると思います‥‥まぁ、それが難しいんですけど‥‥

    物語の最後ははっきり描かれていなかったけれど、私はそれぞれがそれぞれの方向へ進んでいくのではないかな、と思い本を閉じました。


  • 結構面白かったのだけど。まーちゃんやひろゆきくん後半でも登場してほしかった。

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著者プロフィール

1980年広島県生まれ。2010年『あたらしい娘』で「太宰治賞」を受賞。『こちらあみ子』と改題し、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で、11年に「三島由紀夫賞」受賞する。17年『あひる』で「河合隼雄物語賞」、『星の子』で「野間文芸新人賞」、19年『むらさきのスカートの女』で「芥川賞」を受賞する。

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