妄信 相模原障害者殺傷事件

  • 朝日新聞出版 (2017年6月20日発売)
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  • 本棚登録 :46
  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022514776

作品紹介・あらすじ

「障害者は不幸しか生まない」「自分は救世主だ」-死者19人、重軽傷者27人。平成最悪の事件が映し出す社会の闇。取材ルポから浮かび上がる加害者像、問われる差別の実態に迫る。

妄信 相模原障害者殺傷事件の感想・レビュー・書評

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  • 事件を起こした理由なんてやっぱり分からない。
    だけど忘れない。

  • 犯人や事件そのものについての掘り下げではなく、報道において障碍者ゆえに被害者たちが匿名とされたことを問題視するルポ。

  • 誠実で丁寧で、真摯な内容だと思います。
    報道や新聞からは見えない裏の姿。記者さんの葛藤。
    いろんな人の想いが伝わってきました。
    事件は衝撃で、もう一年前だなんて思えないぐらい、
    私の中にはずしりとあります。

    ずっとずっと考え続けようと思っています。
    自分だけでは消化できないし、言葉にもできないことを、みなさんが発信してくれて、
    それを追いかけていこうと思います。

    私は、学生のころにびわこ学園でバイトしたことがあり、元施設職員で、精神障害当事者で、
    いろんな視点からも立場からも、他人事ではないのです。

  • 相模原障害者殺傷事件が起こった背景や日本社会の問題点をまとめた良書。自分勝手な誇大妄想と歪んだ価値観を持つ容疑者によって多くの尊い命が奪われたこと、忘れてはならないと思う。

  • 一気に読めるような、大変引き込まれる本でした。
    (読み終わってすぐ友人に貸したので正確に感想をかけません)
    印象に残った点
    ・亡くなった方々の氏名が一切公開されず、その点で他の重大犯罪と違うということ。その背景には障碍者への根深い社会的差別があるということ。亡くなった方々の氏名が非公開である理由は、「その家族が公表を拒否したため」とされている。被害者家族の中には親族に障碍者がいたことを秘密にしている場合もあった。もちろん、そのような判断の背景には社会的な無理解と差別がある。
    ・優先保護法の歴史。つい最近まで、私が生まれた後も存在していた法律のこと。国家によって子どもを産めないように同意のない手術をされた人がいたということ。ナチスに遡るまでもなく、戦後日本をみればそこには重大な障碍者差別と異常な人権侵害があったのだと知った。
    ・職員の人々の労働環境の問題。加害者の行為は全く容認してはならないが、職員の苦悩は確かにあるらしい。入居者に腹が立ったり、職員が少なすぎることで入居者一人一人と向き合う余裕がない、というような。
    ・青芝の会の活動。
    ・朝日新聞記者の苦悩について。本書の特色は内容の豊富さだけでなく、事件を追った記者の葛藤も載っていること。亡くなった被害者の氏名が全く明かされなかったために、この事件の取材は特別な困難が伴っていた。その中で取材を行うことはまた、特別に被害者家族とも世論とも摩擦を生み出していた。記者の葛藤も相当あったようだ。

    結論としてはかなりの力作と思います。事件の詳細、事件の特殊性、施設職員の思いと苦悩、障碍をもつ当事者の思い、日本社会の問題、そして「共生」とは何か。多様な視点から学ぶことは多く、今後このようなことが起こらないためにはどうするべきなのか示唆に富む一冊でした。

  • 犯人像を書くというよりは、差別によって起こった事件として取扱い、障碍者の差別を描いた形の本になっています。

    この事件を中心に語るのが、本当に良いことなのか・・・よくわからないけれど。

    まずは考えるきっかけを得るのは大事なことなんでしょうね。

  • 相模原障害者殺傷事件に関して真相の追求と、障害者に関する問題提起をする本。
    朝日新聞記者の取材が元になっている。
    前半は、加害者の特異な行動を時系列で紹介し、事件に至る経過を説明している。
    後半は、障害者が社会に受け入れられていない現状に関する問題提起をしている。
    「妄信」というタイトルから、加害者の異常性を暴き出す少し文学的な香りのする作品なのかと思ってしまったが、障害者の問題がメインの様に感じた。
    不寛容で無関心な日本の社会に一石を投じる力作で、障害者や弱者について考えるべきだと思いました。
    障害者や弱者に無関心な人にこそオススメです。

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