- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022514837
感想・レビュー・書評
-
少し奇妙で、謎のまま終わってしまったお話もあり、個人的にはインパクトが弱く感じ、あまり話に入っていけなかった。
でも、第5話の「キャンプ」は、話が進むに連れて状況が分かってきて、最後の1行はぐっときて、涙がこぼれそうになりました。
そして、最終章以外のすべてのお話に戦争が絡んでいて、作者の社会や政治の動きに無関心な人が多い事に危惧されている気持ちがすごく伝わってきました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思っていた雰囲気と違ったためか、とても読みにくかった。
(私の家では何も起こらない、風かと思っていた)
女の子とミシンの話は読みやすかったものの、その後から進まず。
不思議な読後感はあったものの、涙があふれるほど感動することができず、私の無知さなのかなぁと思ってしまった。
幽霊連作短編とあったため、
個々で出てきた話が絡み合って一つの何かになっているのかと思ったら幽霊が出てくるという意味で連作で話自体に繋がりはありませんでした。
幽霊というよりも戦争の話が色濃かったように感じる。 -
2022.8.12-546
-
幽霊を題材にした短編集。といってもお化け話という訳でもない。ちょっと不思議な感覚の話ばかりで、難しかった。
-
読後感が今一つ悪かったです。
-
タイトルにもなってるゴーストというのは、「おばけ」も意味しつつ、ものや場所に残る思念のような意味も含んでる。
ゴーストが見える、という場合、そこに含まれる思念は純粋にその場所にある思念なのか、自分の方に何かそれに伴う思念があるからなのか。
ゴーストライターの話のように、ゴーストとの出会いは聞く聞かれるの関係が成立していて、その関係は通常は人間側の都合のいいように考えられている可能性が高い。なぜならゴーストの言葉は基本的に人間には届かないから。
それでも、ゴーストが見えるという時にはゴーストの側の思念の現れだと理解される。
ゴーストの気味悪さは、たぶん、本来語りかけてくるはずのないものが語りかけてくることにあるだろう。
じゃあ、ゴーストがふつうに語りかけられるのだとしたら、何を語るのか。
そういうことを考えようとした小説…かな。