エッグマン

著者 : 辻仁成
  • 朝日新聞出版 (2017年10月6日発売)
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  • レビュー :15
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022514936

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】元料理人のサトジは一目惚れした女性マヨと、12年ぶりに再会。彼女は離婚を経験し、一人娘のウフと二人で静かに暮らしていた。心に傷をもつ娘、別れた父親との関係、祖母の遠い記憶、学校でのいじめ……人生の難局をサトジの卵料理が解決していく。

エッグマンの感想・レビュー・書評

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  • ★2017年10月29日読了『エッグマン』辻 仁成 著 評価A

    独り身の不器用な生き方しかできない零細食品開発会社に勤める佐藤次郎ことサトジが主人公。(30代後半か40代前半?)
    13-4年前、毎晩立ち寄る飲み屋『ゆるり』で一時憧れていた女性客はいたが、その彼女とは一言も言葉を交わすこともなくそのまま月日は経っていた。最近、その彼女「マヨ」が疲れた様子で一人『ゆるり』に現れて、一本だけビールを飲んで帰るようになる。
    そしてある日、近所のスーパーで偶然出会うところからサトジとマヨの人生は新たな方向へ回り始める。

    題名のエッグマンとは、主人公サトジの思い付きのニックネーム。彼は昔、料理人として、海外でも修行していた隠れたシェフではあったが、それをひけらかすこともない。しかし、憧れのマヨさんとかかわるうち、その娘である「ウフ」(フランス語でたまご)が大好きなタマゴの料理をふるまうことになる。次々と話しの中で披露される卵料理はちょっと素敵で、何度もでてくる卵焼きの描写を読むうちに自分でも作ってみたいと思う、そんな料理小説である。それでなくとも買うかどうかを考えていた卵焼き用の四角いフライパンを明日は買いに行こうか?!(笑)

    第一話 TKGホワイトオムライス
    第二話 他人の親子丼
    第三話 奇跡のティラミス
    第四話 エッグマンの卵焼き
    第五話 二人でわけあうエッグベネディクト
    第六話 タマゴサンドの差し入れ
    第七話 サトジの涙
    最終話 ウフとマヨに捧げる

    特に第五話 二人でわけあうエッグベネディクトは秀逸だった。

  • ほっこりした内容だった。不器用なサトジが長年想い続けたマヨと仲良くなれる過程は、もどかしく思うマヨの気持ちに共感した。
    エッグマンの作るたまご料理、私も食べて見たいなぁ。

  • 辻仁成氏の著書は、初です。
    オノ・ナツメさんが表紙を書いていなかったら、手に取っていなかったかもしれません。
    不器用なサトジと、シングルマザーのマヨ(その存在を知った時はまだ既婚者だった)の、長い、長い時間をかけた愛情物語。
    マヨの娘で、フランス語で卵を意味する「ウフ」と言う名前の少女は、名前の通りの卵料理好き。
    サトジの作る卵料理で距離を縮めていく三人。
    美味しそうな卵料理の数々、行きつけの居酒屋「ゆるり」の常連客とのやりとり。
    現実にはありえなさそうな物語ですが、だからこそ、面白く、楽しんで読めました。
    それにしても、お腹が空いてくる小説です。

  • なんといっても美味しそうな卵料理の数々が食欲をそそります。食べたくなって、つい卵料理を作ったりもしてしまいます(もちろん主人公とは腕に差があり過ぎますが)ささやかなきっかけで、不器用なサトジの日常がどんどん賑やかになっていく。誰かと一生懸命関わる事が、人生に彩りを与えるんだと思わせてくれる魅力的なお話でした。

  • 2018 2/15

  • 卵料理食べたくなる。

  • 主人公エッグマンは、恋や子供のいじめ問題など、卵料理に絡めて、立ち向かってゆく。オノ・ナツメさんの絵に惹かれて読んでみたけれど、素敵な世界、世界に浸って一気読み。絵が見えてきそう。読後感、良し。ここに出てきたものを含め、卵の料理本を出すといいかもね。

  • 2018.01.06読了 2

  • 人物とか話の流れとかは普通だけれど、出てくる卵料理がやたらおいしそうだから良しとする。

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