映画化決定

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  • 朝日新聞出版 (2018年1月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784022514950

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】「映画化決定ね!」。高2男子・ナオトはこっそり描いていたマンガのネームを、映研で監督を務めているハルに見られてしまう。学生向けの賞を受賞している天才女子からのオファーに乗り切れないナオトの心の傷、ハルがひた隠す病……切ない映研の青春を描く。

みんなの感想まとめ

心の傷を抱えた少年と病を抱える少女の切ない青春物語が展開され、予想を裏切る展開が読者を惹きつけます。最初はありふれた設定と感じたものの、物語が進むにつれてその魅力に引き込まれ、思わず一気に読み進めてし...

感想・レビュー・書評

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  • 主人公が小学生の時に偶然書いた漫画を、映画が好きで、自ら映画作りに励んでいる同じクラスの女子生徒に見られてしまう。
    その女子生徒は、主人公たちと協力しながら主人公の漫画を色々問題が起きながらも、無事に映画化する物語だった。

    映画作りの裏側(撮影する時の天気や道具の位置などをまとめる記録ノートがあること、いつ何が起こるかわからないため、本番撮影時以外でも自然の音などを撮影しておくこと、取った素材を元に編集していく際に、映画の物語に沿わない部分が出てきたら、たとえ思い出深いシーンが出てきてもカットすること。)などが知れて、とても勉強になった。

    映画撮影終了後、主人公の、 たとえどんな人でも 手を差し伸べたり、一生そばについていたりする性格を考え、元々5年生存率が50%の難病があった女子生徒は、「女子生徒が死んだ」と、嘘を広めた。
    しかし、主人公は、長い年月をかけ色々なツテを辿って女子生徒に会うことができた。

    しかしプロローグに、主人公が、女子生徒の墓参りをするシーンが書かれているのだが、それを考えると、女子生徒は本当に近々亡くなってしまったんだなと思った。

  • 病を抱えた少女と、その少女に振り回されながらも放っておけない少年。
    ちょっとどこかで読んだことのある設定で、このあとあぁなるよね、と予想しながら読んでいって、あぁやっぱりそうなったかぁと思った、と、こ、ろ、が!なんとなんと!そうきたか!
    いやぁ、まさか、そうきましたか。あぁびっくり。
    いろいろツッコミどころはあるけれど、最後まで一気に読まされました、まさに最後まで、きっちり。

  • 気持ちのいいやられた感に包まれた。正直、プロローグ的な1ページ目を読んだ瞬間「うわっ、またこの手の話か…」とげんなりして、読むのをやめようかと思った。でも、加速度をあげてどんどんおもしろくなっていった。作者の創作への想いが垣間見れ、映画製作のハウツー本を読んでいるかのような楽しさも感じられた。そして最後まで読むと、すべてが必然であったこと、物語が綿密に作られていることに気づき、いろんなことが腑に落ちた。ご都合主義なところも、ありがちな設定もこういうことならありかなって。本当に映画化したら楽しいのにな。

  • この本を読んで、今までに感じたことがないほど感動した。
    誰かにお薦めしたくなる一冊

    ハッピーエンドとバッドエンドどっちが好みかと言われるとハッピーエンドの方が良いけど、この本は最初からバッドエンドかなと思わせられる。
    しかし、ハルの映画の歪みが驚きのラストに繋がる瞬間は感銘を受けた。

    『悲しい物語は語られる意味があるよ。どんなに大切なものでも、いつかは必ず失うことになる。
    だからこそ受け入れて乗り越えるために、悲しい結末は存在するんだよ。』
    という言葉が印象に残っている。

  • 悲しい結末が待っているのかな。とちょっと不安になるところから始まる本。でも読み進めていくと、そんな不安を忘れるくらい清々しい。「好きなこと」がハッキリしていて、その目標に向かって一直線に頑張っている高校生たち。応援せずにはいられなかった。ハルとナオトが自分の作りたいもののことを模索しているのを見るのが楽しかった。

  • マンガネタや映画製作ネタがいろいろ出てくる。映画やマンガ製作に関わる高校生の青春ものだが、病気やら家族の事情やらが絡んでこっぱずかしい流れ。

  • 時々入る漫画の解説みたいなのは完全に蛇足。最後の仕掛けも正直読者にはピンとこない。人間同士の会話も結構冷たいと、わざわざ読むほどの物語ではない。

  • 高校の映画部所属の天才的監督女子が漫画家志望男子の漫画を映画化する。小六の頃にのめり込んで描き上げた傑作を越えられないナオトにひどく共感する。主演女優の演技に創作意欲が刺激されるのも引き込まれる。執筆や撮影模様、ドーナツ他や、沢山の漫画タイトルが華やぎ。家を出た父の彼女の苦味や真相は失速かな。。

  • 悲しさや寂しさを知ってるからこそ幸せも感じることができると思う。でもそれってあえて与えられるものじゃないと思うから私はハッピーエンドが好き。
    映画も本も娯楽として楽しんでるからかな〜笑
    映画が作られていく過程はためになった。
    登場人物はみんな大人っぽいというか性格が似てるように感じた。
    ラストは蒲田行進曲が思い浮かんだ笑

  • 漫画家志望の高校生ナオトがこっそり書いていたネームを見た、同級生の映研で監督を務めるハルが、それで映画を撮りたいと言ったところから話が始まります。映画を撮る映研のメンバーの情熱は凄いです。高校生ながらみんなしっかりとした考えや思いやりを持っているのが印象的です。そこへ主人公二人の穏やかでない事情が絡みどんな結末を迎えるのか心配しながら読み進めました。ナオト自身の成長譚になっているのが好感が持てます。随所に出てくる実在漫画も楽しかった。是非彼らと同世代の人達に、この悩みや情熱を味わって欲しいと思います。

  • 残念ながらあまり好きな話ではなかった。

  • 友井作品の中では、これまで読んだ中で一番読後の消化に時間がかかってる感じ。

    読みやすさは抜群なんだけど最も薦めにくい作品かなぁ。
    いま★3.5くらい。時間がたってどっちに転ぶ作品になるかな?

  • 放課後の教室でナオトが落とした一冊のノートを拾ったのは、同級生の天才画家監督・ハル。彼女はそこに書かれたマンガのネームを見て、言った。これをわたしに撮らせてほしい。創作者としてぶつかり合いつつ、ナオトは徐々にハルに惹かれていく。しかし―涙とサプライズのせつない青春小説。

  • 高校生の主人公が小学校時代に作った傑作漫画を超えられず葛藤しているところに、その漫画を偶然目にした映画部の高校生ながら世間に注目されている監督(女子)が、映画化したいと言い出すところから始まる。
    映画製作のノウハウが満載で、その分野に興味のある人には特に面白いだろう。
    話は、うーん、青春真っ只中の読者にはハマるのかもしれないが、映画製作の場面が多くてちょっと中途半端な気がしてしまう。ラストは予想外の展開となっているけれど、その伏線が微妙な気がするのだが…。
    中学生にどうかと思って読んでみたけれど、中学生には撮影の部分が興味なければ難しいかなぁ。

    最近、中学生がハマりそうなラノベ以外の本を探して、読んだことのない若い作家さんの作品を読むようにしているが、青春モノが続くと40半ばのオバハンには少々食傷気味である。しかし、時間のない中学生がどうやったらも少し本に興味を持ってくれるのだろうか…。2018.7

  • +++
    放課後の教室でナオトが落とした一冊のノートを拾ったのは、同級生の天才画家監督・ハル。彼女はそこに書かれたマンガのネームを見て、言った。これをわたしに撮らせてほしい。創作者としてぶつかり合いつつ、ナオトは徐々にハルに惹かれていく。しかし―涙とサプライズのせつない青春小説。
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    そのまま実写化できそうな物語である。全編に映画作りのあれこれがふんだんにあふれているし、ぶつかり合いやのめり込みようも含めて、高校生たちの情熱が漲っている。そして、その裏に流れる切なさが、ただがむしゃらなだけではない悲哀をも表わしていて、涙を誘われること間違いない。ハルとナオト、そして杏奈や乙羽さんたちそれぞれの想い、ナオトが抱える屈託と、ハルの事情。さまざまな要因が絡み合って、象徴的なラストへと向かう。――のだが、それだけで終わらず、その先にひと捻りあるところがミソである。人の心の純粋さや、やさしい嘘の哀しさに想いを致す一冊である。

  • 小さい頃からノートにマンガを描いていたナオト。そのノートを同じクラスで映画部の木﨑ハルに見られ「映画化決定!」と言われ1度は断るがー

    ◆これは-…「タイトルで引っ張って、映画化しやすそうな話だけど。映画化狙ってんのかなぁ」なんて。初々しい感性でないとダメなんでしょうねぇ…。

  • ネットギャリーで読ませていただきました。
    途中まではただの青春ラブコメかなと思って読みましたが、最後まで読んで拍手。
    何かを作り出し、それを多くの人に発表することは自分をさらけ出すことであり、全てをつまびらかにすることである。
    創作と自分自身は強く結びついているのだと実感しました。

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著者プロフィール

2011年、『僕はお父さんを訴えます』で第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞してデビュー。14年、『ボランティアバスで行こう!』が名門ミステリファンクラブ「SRの会」13年ベストミステリー国内第1位に選ばれる。著書に“スープ屋しずくの謎解き朝ごはん”“さえこ照ラス”“レシピで謎解きを”の各シリーズ、『映画化決定』など。

「2023年 『無実の君が裁かれる理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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