かるい生活

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.06
  • (5)
  • (26)
  • (76)
  • (24)
  • (2)
本棚登録 : 514
感想 : 41
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022515018

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】長年の漢方生活で健康的になったけれど、それでも時に訪れる体の不調。漢方の先生に尋ねるとすべて日常のある習慣が原因だった!? 『ゆるい生活』から3年。「体」「物」「しがらみ」の無駄をそぎ落とし、心身共に軽くなっていく日々をつづる爽快エッセイ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「加齢」に伴う身体の不調に、漢方薬と生活習慣の見直しで立ち向かう群さんの日常です。

    きゃ~やめて~と叫びたくなるくらい思い当たることばかりでした。
    まず一番は、本を読む姿勢と(スマホも)、あごのたるみの関係!
    小学生の頃のように、机の上に本を立て両手で持つのが一番いいそうですが…
    ついソファーに寝っ転がったり、うつ伏せになったり、ダメダメです。
    そう言えば、あごだけでなくほっぺのたるみも気になってきてます。

    それに、ぺたんこ靴ばかりはいていると足が太くなるなんて!
    ハイヒール、滅多に履かなくなったなぁ。
    街中を歩く女性の、ひざ裏ぽっこりをチェックしまくる群さんにくすっ。

    それと、ほうれい線を見るとうんざりするから、鏡を見るのをやめたというご友人の達観ぶりと、
    捨て名人の女性がアルバムも捨てたのにはびっくりしました。
    不用品の処分…長年の課題です。
    これはなくてもすむのでは、と考えるくせをつける。
    えぇ、わかってはいるんですけどね…
    またいつか着るかも、読むかも…と。

    寝苦しい真夏の夜、暑いよ~と訴えるねこちゃんとの攻防戦。
    おきて~「もしもし」からの、おきろ~「木魚攻撃」が可愛かったです。

    最後の章はご家族の問題で少し重いお話でしたが、
    頼んでいた本が届くと「えへへ、来た来た」と、急いで箱を開け、本を取り出してにんまりする群さん。
    著名な作家さんでも同じなんだなぁと、ほっこり。

    歯医者さんで痛かったら手を上げてと言われ、
    上げたら、「は~い、痛いのね。そのまま我慢して」と!
    笑っちゃいけないけど、笑っちゃいました。

  • 断捨離をし、生活習慣を見直し
    作者はできるだけ余分なものは持たぬよう
    色々なものを捨てていく。
    時間も体力も気力もどんどん減っていく中で
    自分に必要なもの、不必要なものを見分け
    本当に必要なものだけで生きて行くことは素敵だ。

    一方、齢を重ねるにしたがって増えていく
    物も人間関係もしがらみも全部抱えてド~ンと豪快に生きて行くパワフルなおばちゃん
    (イメージはヒョウ柄のセーター・・・)も素敵だと思う。
    どちらになりたいのかと聞かれれば
    間違いなく前者だけれど(笑)
    還暦過ぎたら、『かるい生活』
    私も目指すぞ。

  • 群ようこさんも還暦を過ぎて
    書いてある内容が少し、私の実感とは遠くて
    ピンと来ない点が多かった

    同年代の人が読んだら(私が同年代になったら)
    共感しながら読めて、しかも参考になる情報
    いっぱいだと思う。

  • 群ようこさんのエッセイ本。

    この酷暑の中読んでいたので、夏が暑すぎるって話は「ほんとそう!」と思いながら読んだ。
    この本が執筆されたのは数年前だけど、それから夏は年を追うごとに過ごしにくくなり、今年の酷暑、群さんはどうお感じだろうか…。

    あと、膝の後ろがポコって出てる話、お恥ずかしながら、私は30代だけどだいぶ前から出ていますよ…。
    太ってるわけではないんだけどな。
    私もマッサージやってみよう。
    若い子の膝は、体型関わらずスッキリしてるんだよね。年齢が膝に出るんだな。

    群さんのエッセイ本では毎度お馴染みになった「漢方薬局の先生」。
    先生が以前住んでいた家で泥棒に入られて一切合切盗まれたという話、気の毒なんだけど、そのエピソードが何度も出てくるので少し笑ってしまう。
    泥棒も、一切合切盗むってひどいよね?とか、そんなに一切合切どうやって泥棒は運びだしたの?とか、語られるたびにそんなことが気になってしまって。
    私の中で、だんだんと話を大きくしてしまってるのかもしれないけど、「帰宅したら家の中のもの全部なかった!」というコントみたいなエピソードに昇華されてしまっているのです。

  • 群さんよりは少しだけ世代が若いが、いちいちごもっともとうなづくことばかり。体も物もしがらみもかるくできたらさぞや楽に暮らせるだろうな。

  • 軽くしたい体、もの、しがらみ、の3つの視点から書かれています。群さんの文章、本当好き。染み渡ります。通われている漢方薬局がすごーく気になる。自分も行きたい。

  • 身体も心も持ち物も、軽く、シンプルに暮らしたい

  • 最後の人間関係話が、悪口っぽくて読んでてちょっと気持ちのいいものではなかった。
    "しがらみをかるく"という章タイトルだから、人間関係も軽くする話かと思ったんですが。。
    "ものをかるく"までは楽しく読めたので、読後感が悪くなって残念でした。

  • 物を減らすこと。甘いものの摂りすぎ。
    自分の不調が分かってから電車で色んな人の膝裏見ちゃう話、気になってこれから自分も見ちゃいそう。

  • 著者のエッセイは大好きで昔からずっと読んでいました。その年齢ならではのあるある話はリラックスタイムの読書にぴったりでした。
    今回はなんだか急にお年を召した内容になっていてついていけませんでした。私ももうすぐ追いつくのでしょうか。数年後に読み直したいと思います。

全41件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

群ようこの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×