ぼくせん 幕末相撲異聞

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022515025

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】時は幕末、勧進相撲で禁じ手を使い角界追放となった三峰山岩蔵。進退窮まった彼は元行司の式守庄吉らとともに「観客に見せる」格闘技を立ち上げる。名付けてぼくせん──第8回朝日時代小説大賞受賞の著者による鮮烈な最新「格闘」時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 幕末の、現代で言えばプロレスの原型のような格闘技にたずさわった人々の物語、というと大げさすぎか。軽く読めるに関わらず、登場人物はみんなそれなりに真面目だったりして、幕末にプロレスという突飛なシチュエーションも、読んでてシラけた気分にならないのは、上手いところ。

  • 土俵上で禁じ手を使ったことから角界を追放された元力士・岩蔵は、元行司の庄吉に誘われ、いまの言葉で表現するならば、純粋なスポ―ツというよりもプロレスに近い興行としての「ぼくせん」を仲間とともに始めることになるが・・・

  • 時は幕末。
    角界を追放され途方に暮れる力士・三峰山の前に現れたのは、元行司の庄吉。彼が提案してきたのは、ぼくせんという新しい格闘技。勝ち負けの真剣勝負を見せるのでなく、善玉・悪役の配役をして筋書きにそった勝負を見せるというもの。

    つまり、プロレス小説です。幕末の。
    格闘技界から追放された力士が新団体立ち上げして成功するまでのお話。仲間集めから舞台(リング)作りにスポンサー確保。新規立ち上げの苦労に加え、既存勢力の嫌がらせ。
    そことの遺恨試合が、メインの大会になっていきます。

    夢を見て夢を見せるのがプロレス。ただ、夢は儚いもんであるのも事実。ラストシーンのもの悲しさが、物語ってますね。
    ただ、そこにまつわる歴史上の出来事が大法螺でないことを示しています。

    夢を見ていたはずなのに、一片の現実が混ざり込んでしまうのがプロレスの魅力。
    「ぼくせん」でいえば、その一片は最後の一文。
    上手くできてやがります。

  • 相撲とボクシング

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