- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022515124
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学小説】『この世界の片隅に』のこうの史代が贈る、ほのぼのシュールな動物4コマ漫画! うさぎの家族と街の動物たちの日常を、鳥獣戯画へのオマージュを込め、ユーモアたっぷりに描く。また作中で使った漫画の記号表現「漫符」一つずつに解説が付されるユニークな仕掛けも。
感想・レビュー・書評
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漫画の符丁を解説する絵として鳥獣人物戯画を下絵とし、それをここまで躍動感とユーモアに富んだ作品に仕上げるこうのさんには脱帽である。中でも主役のウサギのみみや、カエルのあおい、サルのきい子にちょっとした小物(耳のリボン、学生帽、スカート)を描き加えるだけでキャラクターを成立させている。もちろん、漫符の解説も判りやすいし、意識せずに(各漫符を)そういう風に読んでいたことへの気付きにもなった。
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鳥獣戯画のウサギやカエルと共に漫画特有の表現をゆる〜く俯瞰する漫画です。普段当たり前に見られる表現もこうやって一冊になると面白いですね。こうの史代さんならではの温かいタッチとのほほんとしたキャラがよくマッチしています。面白かった。
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漫画の世界のお約束、それが〝漫符〟
どんな場面で
どういう意図で使われるのか
あの鳥獣戯画の動物たちに
実践してもらっちゃいました。
こりゃ、かわいい( ^∀^)
たった4コマの間に
うまく説明してくれるもんだなぁ。
子供の頃から漫画を読んでいると
自然にこの約束ごとを
身につけていくもんですが
著者のお母様のように
漫画を読みつけない人へは
教科書がわりになるのかもしれません。 -
#3556ー173ー379
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・マンガ表現って普段意識してなかったけどこんなに種類あるんだなぁ。改めて漫画家すごい
・やっぱりこうの史代さんの漫画の温かみヤミツキになる -
図書館から借りてきました。
面白かったぁ。
小さい頃、漫画家になりたいって思ったことがあってね…まあ、絵が下手くそというか、立体も描けないので諦めましたが(笑)
この本は漫符の解説とそれを使った4コマ漫画なんだけど、改めて解説が入り、実践があるから
おぉ〜♪ってなってました。
そして、みみちゃん、カワイイ(笑)
2023.1.8
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『夕凪の街、桜の国』の著者、漫画家のこうの史代さんが、『鳥獣人物戯画』で描かれるうさぎのみみちゃん、かえるのあおいくん、さるのきい子ちゃんを主要キャラクターとして、漫画特有の表現記号「漫符」の用例を4コマ漫画で説明した本。
自分の母親を含めマンガを読めない人と縁があるというこうのさんは、漫符をわかりやすく説明したい、という思いをずっと抱えていたそうだ。そこそこ漫画を読む私はいつのまにか理解できるようになっていた漫符だが、漫画を読まない人にとっては、なぜこの記号が感情や動きを表すのか理解するのが難しいのかもしれない。
本書は漫符の説明書ではあるが、こうのさんのほんわかした絵柄と、どこかなつかしくクスッと笑える内容で、単純に4コマ漫画としても楽しめる。夏バテで読書熱が高まらない時の箸休めとしておすすめである。 -
こうの史代さんの作品『ギガタウン 漫符図譜(2018)』を読了。
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【推薦者】K.S@角道ジャイアン教室