風神の手

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.69
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本棚登録 : 680
レビュー : 117
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022515148

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】遺影専門の写真館「鏡影館」がある街を舞台にした、朝日新聞連載の「口笛鳥」を含む長編小説。読み進めるごとに出来事の〈意味〉が反転しながらつながっていき、数十年の歳月が流れていく──。道尾秀介にしか描けない世界観の傑作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 意外な展開は 最後まで いっきに 行けました。

    最後の いろいろな登場人物が 関係しているところが

    さすがだな と 思いました。

    最後に なんで 風神の手なのでしょうか。

    アダムスミスみたいな 見えざる神の手でしょうか。

  • あ〜あ、面白かった!作者のユーモアセンスがばっちり張り巡らしてあり、ストーリーも4章それぞれがしっかりリンクさせてあるのできちんと腑に落ちる仕組み、あまりに繋がり方が良すぎて話がうますぎる嫌いがあるけれど。初めの章は切なくて深刻な若い二人の恋話 かと思っていたら まるでドッキリカメラを仕掛けられたような展開 笑。長い年月の物語が実は1つに収束していくのが気持ちいいね♪ それにしても舞台の小さな町のマップを描けるくらいに一緒に行動している気分になりながら、冗談みたいな区域名や苗字のネーミングをインプットされてしまいました。
    直木賞の「月と蟹」より好みでした。

  • 道尾さん、これ最高ですよ…
    高3の時に『ソロモンの犬』を読んで以来、好きな作家のひとりでありながらも、一冊目を超える『これ好き!』に出会えず惰性気味に著書を手に取っていた。

    それが、、、
    ついに出会えた。
    道尾さんの最高傑作に。

    もちろん好みは人それぞれでラットマンとかカラスの親指とかの方が傑作だ!という人は多いかもしれない。
    でも、自分にとっては『風神の手』が道尾秀介の暫定ナンバーワンだと断言できる。


    物凄く、良かったです。

  • 遺影専門の写真館。そこで偶然行き会った人々は、運命の糸で複雑に繋がっていた。

    風が吹けば桶屋が儲かる。それなら、その風の始まりはいったいどこにあるのだろう? 3つの中編とエピローグで、物語の欠片が結び合わされていく。その熟練の技が素晴らしい!
    登場人物が悪人ばかり、もしくは善人ばかり、といった趣向の小説は時折見かけるけれども、ここには「根っからの悪人じゃないけれど、うっかりちょっと魔がさして悪いことをしてしまった」人たちが大集合。そして、そのうっかりが風になってバタバタとドミノを倒してしまう。その、脱力するようなやっちまった感が魅力。

  • 風神の手が起こした気まぐれな風によって、多くの人の人生が良くも悪くも変わっていく。出会いや別れを生み、それぞれがまた思わぬところで繋がっていた。
    運命とか巡り会わせとか、もし~だったら、あの時~れば…とか思いはいろいろあるけれど、今を生きていこう。
    道尾さんのこういう話、好きだなぁ。

  • 遺影写真館に関わる人を中心に数十年にわたるつながりの物語。恋人、友人、そして秘密を抱える老人、最後まで読み終えて、大きな物語になる。細かいところまでうまくつなげてるし、こういうの好き。一つ一つでいえば、「心中花」は気に入りました、恋する二人、よく書けていました。全てのつながりは風の神様によるものかしら。道尾さんは月が好きなのかな。

  • 最近の道尾さん作品はそこまでハマらなかったけど、今作は良かった!
    とある街を舞台にした連作短編かと思いきや、世代を超えてひとつの大きな物語が紡がれて行く。
    よく出来ているなぁとも思うし、実際私たちの身の回りでもひとつの事柄がきっかけで人生が変わったり、それがまた他の人に影響を及ぼしてたりするんだよね。
    その事柄っていうのも意図したものじゃなかったり、ほんの些細なことだったりして、まさに「風神の手」なんだなって思う。

  • 何が凄いって・・・作者の脳内!!

    こんな発想とプロット!!
    どうしたら書けるのか??
    物語りは勿論、文句なしだったけど
    この本を書き上げた道尾さんが凄い!!としか思えなかった。

    小さな街だから??と言えば・・・そうかもだけど
    周りまわって繋がる人と人の点と線。
    それが上手く絡み合い繋がり「運命」や「必然」ってあるんだ・・・て思わざるを得ない。

  • 小さな町の写真館を中心に物語がスタートする。母親の若い頃の甘酸っぱい恋愛の話、写真館の親子の話、町の汚染問題などが丁寧に書かれておりました。穏やかに事が過ぎていくのかと思いましたが、最後の章ではガラリと変わり、写真館で繋がっていた人たちの過去に引っかかっていた思いや謎が一気に解明されていく。ほんの少しのさじ加減で人の人生が左右されてしまう。突風が吹いただけでも生死を分けてしまう。故意なのか事故なのか、はたまた悪意なのか。。。過去のことなので全ての事は解明できていないが、それは神様のみぞ知る事になるのかなぁ、と。

  • 風神ってそういう意味だったのかー。
    道尾秀介さんの本だから、ちょっと違うものを想像してて、途中でなんだか作風が変わったのか、前からこんな感じだったけ?と思いつつ、読み終わりました。

    ある町で起きた昔の事件、現在の子供たちまで綿々と続いてて、最初のコナン.ドイルの言葉に繋がるんだな、と読み終わって納得です。

    小さな町での長い時間の壮大な物語。
    おもしろかったです。

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著者プロフィール

1975年東京生まれ。04年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー。『月と蟹』で第144回直木賞受賞。

「2019年 『カエルの小指 a murder of crows』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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