核心の中国 習近平はいかに権力掌握を進めたか

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  • 朝日新聞出版 (2018年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784022515421

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  • 法経開架 312.22A/A82k//K

  • 東2法経図・6F開架 312.22A/A82k//K

  •  2016年末~17年党大会までを舞台に、中国内の権力の動きを描く。新聞連載が元なので読みやすい。いかにも政局報道という感じだが、一方で「之江新軍」を含め、側近たちが過去に習近平とどこで繋がっていたかという背景も取材している。
     本書から読み取れる習近平が好む人物は、腐敗とは(少なくとも表面は)距離を置き、地方の現場を経験し、「慎重でありながら、大胆な行動が取れる」、そして習近平の考えを忠実に実行に移せる人間であるようだ。収賄で失脚した孫政才だが、本書ではむしろ実直な人物であり、習近平が嫌う薄熙来色が一掃できなかったことが失脚の原因とされている。
     また、当時の新聞連載を今読み直す面白さもある。17年春時点で習近平の側近として特に挙げられているのが栗戦書、陳敏爾、蔡奇、応勇・李強。秋に最高指導部入りした王滬寧はその秋時点で「黒衣」として、趙楽際は「ダークホース」として記述された(正確には趙楽際は孫政才の失脚時点で党組織部長として少しだけ登場するが)。また17年初時点で「権威人士」の正体として少し登場した劉鶴は、秋時点で経済運営のキーマンとして再び登場する。
     また、本書の対象期間を越えるが、18年の全人代で王岐山が復活したのを見ると、郭文貴の告発は全く影響しているようにも見えない。更に本書出版の18年3月頃、側近のはずの蔡奇に更迭説が出ている。
     本書は「習一強」の流れがますます強まりそうだとして締めくくっており、今のところ確かにそうだ。一方で5年、10年後に本書を再読したら果たしてどう感じるだろうか。

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